「ブレンダン・フレイザーはすごかったが」ザ・ホエール kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
ブレンダン・フレイザーはすごかったが
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ブレンダン・フレイザーがアカデミーの主演男優賞を受賞した感動作というイメージで臨んだ本作。たしかにブレンダン・フレイザーの演技はすごかった。ハムナプトラのあの人が!という衝撃はなかなかのもの。あれがどんな特殊メイクだったのかが気になる。
なぜあれほど巨大な体になってしまったのか、その理由が徐々に明らかになっていくのだが、今ひとつ気持ちが乗り切れない。どれだけ言い訳しようとも家族を捨て、新しいパートナーに走ったことには変わりがないという思いが拭えなかったからだ。いや、それでも父親として娘のために何かしたかったという願いはわかるし、その気持ちも叶えてあげたいとは思う。だからこそ娘の態度に複雑な思いを抱くという流れ。なかなかうまい演出だ。たがこれも納得できる最後が待っていたのでよかった。
通院と治療をあれだけ拒む理由もハッキリはしない。娘のためにお金を残したいといえ理由だけではない気がしてしまう。あそこまで大きくなるってことは相当に心を病んだってことだから、緩やかな自殺願望として自分の中では納得させた。
それにしてもまた同性愛が絡むのかと思ってしまった。実際同性愛を絡めすぎなんじゃないか。若干食傷気味なのが正直なところ。これが自分の中の偏見でないことを願う。
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