「BP238/134」ザ・ホエール Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
BP238/134
太り過ぎて鬱血性心不全で今週末にも死にそうと言われた大学のオンライン講師の男が娘と交流しようとする話。
9年前、彼氏との人生を選び妻と8歳の娘を捨てたチャーリーと、太り過ぎて生活のままならない彼を気にかけ身の回りの面倒をみてくれている看護師のリズ、そして高校卒業が危うい記憶力抜群のやさぐれ娘エリーに、死にかけた時にたまたま訪問してきたカルト宣教師トーマスを軸に数日間のやり取りをみせていく。
頑なに病院に行くことを拒むチャーリーの罪と後悔、そしてチャーリーの悲しみを知るリズ、何だかんだと父親が気になるエリー。
登場人物がみんな善人で、性善説でしか成り立たない話しではあるけれど、人との関わりはそういうものだろう?という感じですかね…。
人の目や意見を気にして良い子ちゃんぶるなよと、おぞましいと思われる本性を明かせよと、それこそが本質であり、そこから生まれる明るい未来はあるはずだと訴えかけてくる気がした。
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