「君との空想ドライブ。」ホワイトバード はじまりのワンダー SAKURAIさんの映画レビュー(感想・評価)
君との空想ドライブ。
転校したばかりで学校に居場所のない孫のジュリアンの元を訪れた祖母サラの話。
1942年ナチス占領下のフランス、学校に押し寄せてきたナチスに連行されそうになるユダヤ人のサラ、クラスでは冴えなくいじめられっ子のジュリアンに助けてもらい、自宅近くの納屋で匿ってもらうことになるが…、孫ジュリアンへ語る祖母サラの学生時代。
鑑賞前はナチスとか個人的苦手なジャンルと期待はせずに観に行ったものの、結果から書いてしまうととても良かった!
当時サラの通う学校内の同級生のイケメンに惚れては授業ノートに描く彼の似顔絵…、その忘れた授業ノートをサラへ届けるジュリアン。
その惚れたイケメン君のリークでナチスから追われる羽目になるサラだったけれど、そこへ優しく手を差し伸べてくれて助けてくれるジュリアンの姿、優しさ、真っ直ぐな目には涙で。
納屋で行われる勉強、カードゲーム、置かれてる車に乗っては“エンジンの掛かってない車で深夜のパリの街を走る空想ドライブ”、そのドライブシーンを楽しむ二人が素敵すぎて涙が止まらない。
匿ってる事がバレれば殺されると分かっていながらも、ジュリアン、ジュリアンの両親の優しさ、近隣住人の実は優しい人だったにも涙で。
ドラマティックで切なくてラストのジュリアンの展開は悲しかったけれど、サラの愛したジュリアン、その好きな彼の名前を孫へ付けてたってのも感動的で良かった。
今晩は。コメント有難うございます。
本日、久しぶりに名古屋のミニシアターの殿堂に行ったのですが、今作がダントツで良かったですね。(あ、他も良かったですが・・。)
私は、ナチスの映画はマアマア観ていますが、(実話モノが多い。)今作にはヤラレマシタね。とても沁みました。では、又。