劇場公開日 2024年12月6日

「今その言葉は…」ホワイトバード はじまりのワンダー ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今その言葉は…

2024年12月7日
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鑑賞方法:映画館

基本的には素晴らしい映画なんだけど、最初に苦言を…
1. 原作由来のようだが、あんまり「ワンダー 君は太陽」と関係あるわけじゃないので前面に出さなくて良かったと思う。
2. 自然や自然界の時の流れを安易にCGIで描く愚かしさを知るべき。舞台となった地の素晴らしい自然が台無し…
ということで気を取り直して…

前述の通り、ヒューマニズムに溢れた素晴らしい作品。特に、無償の献身がいかに大切で素晴らしいものかを、そしていかに犠牲と勇気を必要とするものかを、教えてくれる。「アンネの日記」から連綿と続く系譜の物語ながら、やはりその人間愛と対する憎悪に気付かされる。
しかしなによりも今日的なのは劇中の「闇をもって闇を駆逐することは出来ない。それが出来るのは光だけであり、それさえ出来れば二度と過ちを犯すことはない」というような言葉がいまや当のユダヤ人たちに向けられているのだということ。
逆説的に今日的な映画となってしまった皮肉をどう捉えれば良いのだろうか…

ぱんちょ
ぱんちょさんのコメント
2024年12月7日

それにしても主演のアリエラ・グレイザーは可憐だったな…

ぱんちょ