ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのレビュー・感想・評価
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ショールのブルー
ナレーションの声と話し方がいいなと思ったらオリビア・コールマンだった。素晴らしい俳優はナレーションも素晴らしい。 紙一重とか天才とか変わり者はCumberbatchにしかできないと思うほど。憎めなくて可愛くて周りが見えず歩き方も変。でも脳天気では決してなく、時代に合わない、時代より早い、メンタルも辛い。Cumberbatchには英国人の役しかやって欲しくないなー。この映画ではメイクで大きな鼻をつけていたように思う。 妻エミリーとの日々のシーンがもっと長いと思っていたので悲しかった。ルイと同じ位に変わっていて物事の本質を見ることが出来るソウルメイト同士が結婚できてよかった。ルイが誉めたエミリーのショール、「母からのよ」のエミリーの答えに「ブルー」とだけ返したルイ。自分のスケッチブックの中に、その「ブルー」を見つけることができて良かった。電気=愛があまねく存在する世界の美しさをまたエミリーと共に眺めることができた。 上流階級も辛いなあ、母に未婚の妹5人!ルイスでなくても大変だ。
お話としては
テンポが悪い。家長にぶらさがるだけの姉妹たちに嫌悪感。家族の中に心を病んだ者が出た時に、家族にまで累が及ぶ、やり切れない。
最後は妻と見た世界ヘ行けたのでしょうか?
にしても、電気的生涯じゃ意味が分かりません。
Electrical world🐈
ベネディクト・カンバーバッチさんの表情がとても奥深く感情移入してしまう作品でした😭
最愛の妻を失ってしまい、猫の不思議な魅力を捉えながら絵に没頭する事でなんとか自分を保っていたことが映画を通じて伝わってきました。
ルイス・ウェインさんの作品は、ちょっと知っているくらいでしたが、映画の味わい深さも楽しめる作品でした!
きっと幸せだったよね…
ルイス・ウェインという人は知らなかったけど、 この人が描いた猫の絵は…多分見たことがある…。 日本人の私でも見たことがあるのだから、 本国イギリスでは どんなに知れ渡ってる イラストだろう。 でもルイスは ずっと貧困だった。 売れてからも変わらず貧困だった。 ぼくとつで善良で欲がなくて穏やかで、 それをいいことに、周りにうまく利用され…ずっと貧困から抜け出せない人生だった。 あ〜世の中て理不尽だ。 ルイスとエミリーは 似たもの同士だった。 差別や偏見がどっしり支配した世の中で、 二人は生きづらかっただろうな。 少し世の中からはみ出てる二人は すぐに惹かれ合い、周囲の反対をもろともせず、 結ばれる。 幸せは続かず、3年で終わる。 でもぎゅっと凝縮された幸せな3年間は、 ルイスを一生支えるかけがえのない時間になった。 すごい才能を持ってるのに、まったく欲がないために、 損ばかりしていたけど、 本人はその辺はあまり気に留めてない様子だった。 波乱の人生、どうだったかな? 幸せだったかな? エミリーに出会えて、きっと幸せだったんだろうな。 幸せだったと思いたい… 劇中のお家や家具が メルヘンで可愛かった✨ ロウソクのオレンジ色の灯りも 幻想的で温かだった✨
世界は美しい
猫をモチーフにしたイラストを描き続けた画家ルイス・ウェインの青年期からの生涯。 画に興味が有るわけでもなくルイス・ウェインなる方をこれっぽっちも知らずに観賞したけれど、もともと奇抜で神経質で、紙一重の方だったんですかね…。 新婚早々の悲劇に、そこに現れた猫による掬いにとあったけれど、今度は自分が余計なものをみるようになったり…。 家族もちょっといかれていて、幸せといえる人生だったのは1900年位まで? 時々絵画のような映像になったり、猫の鳴き声に字幕がついたりと、明るく軽いつくりの作品だったけれど、悲しさを強く感じた。 青い2足歩行の猫はまだ随分先みたい…。
監督が「精神疾患は彼の人生の一部だが、それが彼の全てを定義するとは...
監督が「精神疾患は彼の人生の一部だが、それが彼の全てを定義するとは考えていない。その苦しみは伝えたかったが、それよりも彼の家庭、結婚、猫、画家人生に影響与えた出来事を描きたかった」というように、妻は前半であっさり退場し、その後も彼の人生が淡々と描かれる。妻の喪失が彼に暗い影を落とす、ということが大半描かれるが、それだけではない。 何よりベネディクトカンバーバッチがチャーミングなので、話が暗くなり過ぎず、演出もポップでキュートにコーティングされているので、 どこかおかしみもあって、クスッと笑えたり、愛おしく感じたり。 何より美術や衣装が素晴らしい。ラストの美しいカットはまさに芸術。
基本つらい
2022年劇場鑑賞281本目。 当時イラストといえばそのまま描くのが常識だった中、漫画的な要素を入れて猫を描いたルイス・ウェインの伝記映画。 かなり早い段階で世間から認められるものの、版権の管理がずさんだったために収入には結びつかず・・・という内容。前半の奥さんとのラブストーリーが微笑ましかっただけに後半しんどかったですね。実話だから仕方ないんですが。
原題と邦題がかなり違う。女性客を狙った?でも中身は向いてないと思うけど・・・
猫を描くイラストレーターの伝記映画です。 原題は「The Electrical Life of Louis Wain」です。 主人公は現代の人間が思う以上の電気の強力な力を信じていたとのことです。 題名買えたのは女性客を狙ったため?中身が伴っていないと思うけど・・・ カンバーバッチが変な人を熱演していました。上手ですね。 クレア・フォイ(亡妻)が身分は低いが気品高い女性をうまく演じてました。 (蜘蛛の巣女での姿とは大違いです) ちなみに亡き妻が残した言葉が最後に意味を持つのかと思ってました。 見終わった後で楽しくなるような映画ではないです。
猫好きにはたまらないけれど…
本作は19世紀末から20世紀初めにかけて活躍したイラストレーターの伝記映画だ。擬人化した猫のイラストで人気を博したが、次第に精神を病んでいく姿が悲しい。 邦題にある「生涯愛した妻」も、当時のイギリス社会ではいろいろと問題視されてしまい、そんなことも彼が心を壊した理由の1つかもしれない。 主演のベネディクト・カンバーバッチが飄々とした演技でいい味を出していたけれど、観る前に想像していた映画とはまったく違っていて、とても悲しくつらい気分になってしまった(;_;)。
1860〜1939 一人の「元祖イラストレーター」「元祖愛猫派」の普通だけど波瀾万丈 な伝記。
当時の英国🇬🇧の風景がなかなか魅せる。 時代に埋もれかけている【少なくとも日本では】人物の普通な一生 普通の人間 であるから スマートではなく不器用で、不幸にも遭遇するが 1匹の子猫との出会いが、主人公に一筋の光明をもたらす。 まさに一筋の光明にすぎないのだけれども それが、かえって人間的にリアリズムで好感持てる。 本当の主人公の本心は知る由も無いが わずかだが、幸せを共にした妻の面影を心の支えとする主人公は鈍臭いけど、好感度MAX ベネディクト・カンバーバッチが最後は心の病に彷徨える主人公を好演。 青年期、壮年期、老年期を演じきっている。 猫が好きな人🐈でなくてもそこそこ共感できる小作品。 ただ、進行構成がリアルすぎて 出会い とか 別れ とかのアクセント、強調が弱いのが玉に瑕。 ただ劇的な人生なんて本当は無いのだから コレはコレで良いと思う。静かな静かな小作品。
【”されど、世界は美しい。”擬人化したユニークでカラフルな猫の絵で19世紀末から20世紀に人気を博した男の数奇な人生を描いた作品。ベネディクト・カンバーバッチの魅力満載の作品でもある。】
◼️19世紀末から20世紀に実在した、ルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、家庭教師として雇ったエミリー(クレア・フォイ)と、身分違いの恋に落ち、擬人化した猫を生み出す。 ◆感想 ・ルイスはしばしば、”電気”と言う言葉で人間や猫の魅力を表現している。 ・今作では、妻の死を経験し、貧しい生活を続けながら彼は生涯をかけて、”電気”の正体を知る過程を描いている。 ・当時のイギリスでは、猫はペットとしての人気は高くなかった。それは、猫が不吉な動物であるというイメージがあったからである。 ・その常識を覆したのが、ルイス・ウェインなのである。 ・困窮したウェインを助ける人々の姿。きっと、彼らは第一次世界大戦の戦時下にウェインの美しくもユーモラスな数々の擬人化した猫の絵に救われたからだろう、と私は推察した。 <エミリーと一緒に見た景色。 そして、ラスト、老いたウエインの見た風景はカラフルで、美しい。 貧しくとも、不孝に見舞われても、世界は美しいのである。 それは、ルイスが幾つになっても繊細で、優しき心を持ち続けながら、カラフルでユーモアのある猫の絵を書き、人々の心を楽しませたからだろうな、と思った作品である。>
魔法使いじゃなく、天才外科医じゃなく、天才画家
事実に基づく話で、演じているのは、カンバーバッチです。 猫かわいい(笑) でも、少なめ(笑) 内容は、まあまあ… 結構まったり… そんな感じですかね。 ルイス・ウェインと彼の絵を知れて良かったです♪
猫キャラの先駆者
…猫を 滑稽に可愛く描いた…ルイス 今の時代なら判るけど 当時はかなり珍しいこと 独特な色合いと 愛くるしい猫たち 見ている人が 笑って元気をもらえる ルイスの人柄、人の良さが 絵に表れている 愛する妻を一途に愛して 猫を愛することで 癒されたのかな
猫まみれではないのでご注意を
まるで猫まみれみたいな宣伝ですけど、 主人公は統合失調症で入院しちゃう人で、 その人生がメインなので、そんなにじゃんじゃん出てきません。 し、原題がそうであるように、電気まみれな感じです。 最初からイラストで食ってくつもりはなくて、 電気で特許を取ろうと頑張ってたけど、 イラストを褒められてだんだん仕事にしていく…。 奥さんに先立たれ、猫もさようなら、 孤独の中でどんどん精神を病んでく…て感じの話。 ただベネディクト・カンバーバッチがこういう役を演じると、 ちょうど良い具合にほっこり感が出て、悲壮感が薄らいだ印象。 めっちゃ暗い気分で映画館を後にする事はないので、そこは安心です。 妹の家庭教師としてやってきた、のちに妻となる彼女を、 食事中にポカーンと凝視するシーンに、動物的な本能が垣間見えて笑えます。 わざわざ予定を捻じ曲げてまで見る程の映画でもないと思いますが、 こういう実在の人物もいたのだなー…と興味深く拝見しました。
奇癖はあっても美しい心の絵描き
何でも電気で説明しようとする科学オタクのような、猫の画家というよりもいい意味での「絵描き」のストーリーだが、ハンサムでなくても心が美しい。彼が生きている時代は電気が文明を開く時代だし、まだキツい身分社会だった当時の世相も知れる。世渡りは下手で金銭感覚に疎くても、沢山の妹がいる家で家長として頑張っているし、不器用でも恋をして、それについては人が何と言おうと貫く人柄が胸を打つ。こういう人が下請け的な挿絵画家から今日の職業としてのイラストレーターの道を切り開いたパイオニアなのではないかと思った。カンバーバッチはこの映画に限らず、一癖ある人物を演じさせると最高である。
色々と切ないことの連鎖
まず、140年ほど前には猫は人間にとってネズミを捕るだけの同居人(猫)だったのか!と軽い衝撃を受けた。古代エジプトでは神の使いと崇められていたらしいから、もう少しステージの高いところに位置しているかと思っていたのに。 そしてカンバーバッチ演じるルイス、この時代はやはり男が一族を支えなければならなかったのですね、立ち居振舞いからは周囲となかなか協調することが難しい人物の様子が伺え、背負うものがない自由な立場であれば、もっとノビノビ才能を発揮できたのかもしれません。 それでも理解者であるエミリーを伴侶とすることができたことはひとときの幸せだったのでしょう。 ただ、それも一因なのか、妹たちは生涯独身、一族は恵まれたとは言えない暮らしぶり、そしてルイス自身もどんどんと落ちていく。 カンバーバッチの演技は見事でした!若かりし頃の一点集中したときの背筋をピンと伸ばしステップを踏むような軽い足取りから、妻を亡くしてからの深い悲しみ、そしてアメリカへ渡ってからの狂気を孕んだ眼差しと早口で畳みかけるスピーチ、そこから最晩年に向かって再び穏やかな表情へと変貌するさまを見事に表現してくれました。 誰かがルイスに、そして一族に手を差し伸べることができていたなら、幸福で明るくカラフルな画風のままで恵まれた人生を送れたのだろうかと、少し切なくなるお話でした。
奇人が奇人を演じる
さすがカンバーバッチ、カンバーバッチが奇人であるルイス・ウェインを演じているのか、カンバーバッチ自身が奇人なのかの区別がつかない。 驚くのは、ルイス・ウェインが描いた猫の斬新さ。可愛くて、毒があって、キテレツで100年先取りしている。今の時代だったら、版権収入だけでビリオネアになっていたのは間違いない。 ルイス・ウェインが、妹の家庭教師と恋に落ちて結ばれるところまでは、奥手の青年と年上彼女とのロマンスでほほえましく、楽しい気分で鑑賞できる。 ルイスの運命が暗転してからは、単調で陰鬱なストーリー展開で、ちょっと辛い。ファンシーな猫ちゃんをいっぱい登場させてオブラートに包んでくれたらよかったんだけど。 家庭教師の身分が低いなんてイギリスの階級社会の謎も知ることができるし、猫派は肩身が狭かったなんて歴史も知ることができる。好奇心がそそられる作品でございます。
(参考知識でネタバレを含みうるのでネタバレ扱い)基本的に良作。猫派も犬派も。
今年348本目(合計623本目/今月(2022年12月度)1本目)。
映画の日の12月1日はこちらの作品にしました。
美術部や美大生の方などだと知っているのかな…。大きな辞典には載っていますが、案外知られていないこの人物に焦点を当てたお話です。
ほぼほぼ映画のストーリー「それ自体」がドキュメンタリータッチで進むという事情もあり、ストーリーの感想それ自体が(何を書いても)ネタバレになるという特殊な映画です。
猫派の方はもちろん、アンチ猫派の方はいかないと思いますが…、犬派の方も特段「猫派ではない」ことを意味しないと思うので、動物好きな方は行って損はないと思います。
採点上気になった点は以下の通りです。
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(減点0.3/一般指定で配慮不足/「トルコ風呂」など)
・ 日本に「トルコ風呂」という「施設」があったのは事実ですが、現在では名称が変わっています。この名前を聞くことは極めて少なくなりました(古い時代の歴史が流れる温泉街などでは(さびれた看板などで)残る程度?)。行政法の有名な判例にあるので「知っている人はいる」ものの(判例百選にも載ってます)、映画内で脈略なく出てくると思いきや、実はこの映画、一般指定です…。
「トルコ風呂ってなーに?」って言われても(親御さんが、大人の都合で)答えらえれないんじゃないかと…。
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(参考/「電気」が指す意味は何か)
・ このルイス・ウェインが活躍した時代に電気が少しずつ実用化されたのは史実通りです。彼は生涯画家として暮らしていた一方、(結果的に、今日のようにCGが当たり前になるようにパソコンが発明されなかったように)電気に対して「画家という職業」が何か良くない方向に働くのではないか、という心配を持っていました。このため、若いころは「どちらに転んでもよいように」電気に関する勉強もしており、それが映画内で出てくる「電気に関する特許がどうこう」という部分です。以後、画家としての本格的な生活が始まっても、「電気」というものが自分の生活を一変させてしまうのではないか(それほど皆を驚かせたし、技術の大発展だった)という危惧を描いており、映画内で示される「電気に対する異様な興味と恐れのこだわり」はこうしたものです。
※ 映画内では、テルミンをはじめとした「電気を使った楽器」による音楽が多く流れてきます。
※ この「わからない技術進歩の怖さ」の論点は、アニメではあっても、手紙から電話へと技術が発達される時代を描いた「ヴァイオレット~」と究極論は同じです。
(参考/彼が精神疾患を患った原因として「当時」信じられていたもの)
・ 映画内でも示されるように、猫と人との生活を近くし、猫を飼うことが当たり前になり、日本でいえば(いわゆる)猫カフェがあるように、猫と人との「距離感」を今のようにしたことについて、彼の活躍が貢献したのも事実です。そして彼は猫を多く描いています。それでも当時、「かわいい猫」と「可愛くない猫」とで人により見方に差があり、その美容で差を持って接する人がいたのは事実です。当時、猫の排泄物その他にある(今でいう)トキソプラズマ菌が目に入ると精神疾患を引き起こすということは広く信じられており、特に猫を多く描いていた彼には「猫を多く描いたが、その猫によって(皮肉にも)精神疾患がもたらされた」とされるように「精神疾患を患った理由」については多く誤解もありました。ただ、映画内でも示されるように、猫に何ら関係のない人も精神疾患を患っていたように、現在では遺伝子的なものである、とされます。
タイトルなし
猫ってかつては愛玩の対象ではなかった? 家庭教師がお家に住込、身分違いの結婚、妹達の縁談とか世間体ばかり不自由そうな世の中 ちと時代の背景分かりづらい 口蓋裂で統合失調症も患った方なんですね。絵以外にもいろいろ特許取ろうとしたり(それより版権…)パッとせず しかし絵は両手で描いていて天才的な感じ タイトルにもあるけどストーリーに全く関係無い電気、電気と繰返し言っていて、それでカンバーバッチか! 良き理解者にも恵まれて、有名になって幸せかと思いきや、奥様の病気とお金の出入りにも無頓着でいらしたようで苦労が絶えず しかしHGウェールズ(SFですけど?)の援助呼び掛けには驚いた 生きとし生けるものにはいずれはお別れの時がくる だからこそ描き続けて絵に生命を 劇中風景もまるで絵画のよう ストールの布端も ハチワレの仔猫ピーター君破壊力抜群でした
知らない人だったけど とても愛らしくて いつも一所懸命で 応援した...
知らない人だったけど とても愛らしくて いつも一所懸命で 応援したくなるような人だった
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