「映画は可もなく不可もなし」はい、泳げません 背中にエンジンさんの映画レビュー(感想・評価)
映画は可もなく不可もなし
長谷川博己・綾瀬はるか主演で結構、力を入れられた作品らしいけど、自分がこの作品を知ったのはネット記事で「大爆死」と言うのを見て。
タイトルでコメディかなぁと思っていて、レンタルでパッケージを見て「あぁ、あの大爆死映画かぁ」と裏面の作品説明も読まずに借りて見た(大爆死とか、大不評って怖い物見たさになりますよね。大怪獣のあとしまつ、鋼の錬金術師実写とか)ら、冒頭からコメディ風。
が、進んで行くとトラウマを題材、しかも息子の死と言う重い話。
でも、見終わって感動したとかも特になく、「2時間ドラマとかで良いんじゃね」と言う感じ。少なくとも、映画館向けではないし、長谷川・綾瀬、脇に麻生久美子と言う顔ぶれで作る大作ではなく、単館・小規模映画的な内容。
長谷川、麻生は過去の回想が頻繁に入るんだが、二人の出会いから、6歳くらいの息子が水死、離婚、そこから数年を経て、長谷川には新恋人、麻生は再婚とかなりの時間経過が有るんだが、それが伝わらない。一応、麻生さんのメイクを微妙に変えたりして工夫はしてる感は有るんだけど。
まぁ、何だかんだあって主役・長谷川はトラウマを克服するんだが、スイミングスクールのコーチと言うだけの関係の綾瀬はるかがそんなに入り込むかなぁと。元から二人に何かの関係性が有った方が良かったんじゃないかな。それに、綾瀬はるかにしても、日常生活をおくるうえでは長谷川より重いトラウマを持っているのに、それに関してはノータッチで、長谷川がそれに何かする事もない。
屋内プール、曇り空での川という環境なので水の美しさもない。いっそのこと、京アニ辺りに作って貰った方が水の美しさと、その中で息子を失った悲劇との差が出て良かったような。それなら、時間経過も分かりやすく作れるだろうし。
冒頭の学生の結婚、必要かなぁ。入れた理由は分かるんだけど、他の表現の方が伝わったと思う。