「タイトルがなぁ…」はい、泳げません のりかずさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルがなぁ…
原作のタイトルだからしょうがないと思いますが、タイトルが今ひとつと思いました。このタイトルだとコメディかと思ってしまいます。作品はコメディではなく、どちらかといえばシリアスです。
綾瀬はるかの演技はさすがに抜群なのですが、主役はあくまでも長谷川博己です。綾瀬はるかの演じる水泳コーチが陸より水の中の方が良い理由は劇中に出てきますが割とあっさりしたもので、水泳教室の先生…ただそれだけに綾瀬はるかを起用したのはそりゃ監督なんでしょうけど、この役はもったいない。やっぱり綾瀬はるかは主演女優が似合うのでこの役は受けない方が良かったと思ってしまいました。
さて、なぜ、泳げない中年男性が泳げるようになりたいと水泳教室へ通うのか? そこには、人生において前へ進むことができない男性の苦悩がありました。前へ進むことと泳ぐことを掛けている見事なストーリーだと感心しましたね。
しかし、長谷川博己の泳げない演技が少し微妙、麻生久美子の大阪弁が少しわざとらしいと感じてしまい、泣きたくても泣くことができないもどかしさがありました。
小説なら泣けたかもしれないなぁ。
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