ビリーバーズのレビュー・感想・評価
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人間リアリズム
副議長の北村優衣さんに心を乱されました。もとい、煩悩を抱いてしまいました。ごめんなさい、告白します。思いっきり淫らな気持ちで見てしまいました。
雨に濡れたTシャツ姿だけでもドキドキしてしまうのに、まぶしい裸体を目にして正常心なんか保てません。
最初のシーンでは、カルトの信者らしく真っ直ぐな表情をしている副議長。その彼女が、とあることをきっかけに湧き上がってくる欲望に体を委ねて吐息を吐くような仕草する。この表情がいいんだよね。
北村優衣さんの魅力がこの作品を押し上げているのは間違いないが、脚本のよさと議長役の宇野祥平の怪演が、ブラックコメディーとも人間リアリズムともいえない絶妙な空気感を醸し出している。
自分の欲望を臆面もなく真顔で正当化する議長の言動には笑ってしまうが、現実社会においても同じような事を堂々と主張する御人がいるのだからブラックユーモアと言いきれない。判決が確定した赤坂出身の自称ジャーナリストなんか、その典型。
3人の関係の終焉はインパクトのあるものだったし、物語の決着はしっかりついていながらも余韻がある自分好みの一作でございました。
孤島プログラム
男2人女1人で離島で暮らすニコニコ人生センターという怪しい宗教団体の信者の、夢と欲望と浄化の話。
島に届けられる食料が少なくなり、食うや食わずとなりそうな状況下、夢でみたことを告白し合い浄化してということを行っていく(^-^)
海水は煮沸して蒸発させて、蒸気を集めて飲みましょうね。
議長だけが知っている謎の箱を大事に運搬したり、海で食べ物を採集したり…まあ、そうなるよねwな欲の果てや、ちょっとズレた悪ふざけの様な可笑しさと、白々しい宗教にハマる気持ち悪さを孕みつつも、虚しさや哀しさみたいなものもあり、最後はちょっと大人し過ぎた感じもするけれど、ユニークだしなかなか面白かった。
宗教も映画も解釈は人それぞれと言うことで。
めっちゃエッチな作品。本年度ベスト【確定】
行こう、安住の地へ。
山本直樹=森山塔がわかる世代なら共感できる、エロレベル。新人北村優衣が新人だからこその体当たりで良い。
平成初め頃、ネットの無かった時代、
山本直樹=森山塔は、それほどドギツク無い「青春エロ漫画のシンボルだった。」極めて鴨志田とか・・
神保町の今は亡き?書泉グランデ(階段がめんどくさい)、今も健在の「三省堂」
行かないと手に入らないコミックだった・・Amazonなんて無い時代だから・・
この映画は孤島での少人数生活、怪しい宗教を描いているが故に、
最初は「芝居向け」危惧したが
3人の関係がヘンテコ、エロ劣情で・・ある意味シュール
かつ、外敵が侵入と変化があり、飽きることはない。
山本直樹の力量なのか城定秀夫監督の力量なのか、ヘンテコな感じが「山本直樹ワールド」
を上手く映像化している。
フェ・・オしてる時の、前で見てる磯村勇斗の「頑張れー、がんばれー」
がシュールかつ、バカバカしくて、良い。
あと宇野祥平演じる議長がやたら「俗世間と訣別した精神の高み、昇華」
を性交渉と結びつける、馬鹿馬鹿しさもよかった。シュール+バカなこじつけが良い。
磯村勇斗も頑張っているが・・・
新人の北村優衣が、新人が故のトライアルで、体当たりのエロ演技
確かに「18禁」だよなぁ・・という描写
客は少ないが「シュール+エロ」が最高なのだ。
ベースは「連合赤軍事件」に相違ないが
「エロすぎて凄惨でもあるが、「爽やかで・ヤワな(連合赤軍)なのであった。
宗教の高みの行き着く先が「実は劣情、愛情、暴力粛清」なのだ
というのは真理をついている。
イオンは今でも席間隔空けていて良識を感じる。イヤイヤ2時間固定にコロナ対策もへったくれもないだろう
ぎゅうぎゅう詰めの映画館は大いに疑問❓
まあ、空いているので、飽きない作品なのでオススメします。
ただ「グッズコーナーのサウンドトラック販売」レコードサイズで、CDなのかアナログレコードなのか
サッパリ外見からはわからない珍現象・・勿論買わなかったけど・・・
星が若干厳しいのは「名作、絶賛」レベルではない「普通に面白い映画作品」だから。
カルトとエロス
二時間尺の{ロマンポルノ}
{ロマンポルノ}には幾つかのシバリがあった。
平均して10分に一回程度の性行為シーン
上映時間は一時間強
モザイク・ボカシを極力入れない
などで、
加えて複数の女優さんを出演させる、
等もあったかも。
勿論、女優さんの裸やカラミを見るのが第一目的も、
表現やストーリーの面白さ、
時として社会事情を鋭く切り取る視点がある脚本も
その鑑賞理由とはなっていた。
そして、本作、
監督・脚本の『城定秀夫』は{ピンク映画}出身と聞くが、
その出自を十二分に生かした一本に仕上げている。
「カルト」と、そこに隷属する人々を皮相な目で見つつ、
カラミのシーンも煽情的に挟み込む仕上げ。
最初は「R15+」の理由が判らなかったのだが、
観終わってみれば「えっ、これでR18+じゃないの?」と
思わせる過激さ。
勿論、それには主演の『北村優衣』の
文字通りカラダを張った演技も成果もあるのだが。
とは言え、確たる理由も伝えられないまま、
無人島に押し込まれた男二人に女一人の組み合わせでは
何れ事件が起きるのは容易に想像できること。
ましてや、外部との接触は、
定期的な返信も期待できぬメールのみ。
食料や飲料の補給も滞りがちで、
目的を聞かされぬ単調な作業を課せられる閉塞状況下では
ほどなく何かの形で暴走するのは止められない帰結。
なかでも、ヒエラルキーや見えない権威(この場合は教祖の影)を利用し
他人を操るさまは、ギャグっぽく描かれてはいるものの、
底に潜む悪意に思い至る時、うすら寒さを覚える。
そこに男女間の相克と「連合赤軍山岳ベース事件」でも起きた
仲間割れを組み込んだのは良いのだが、
それ以外も含めてエピソードに既視感があり過ぎ。
「オウム真理教」
「ピープルズ・テンプル集団自殺」
「クアラルンプール事件」
等はまるっと同時代の知識も、
原作者の『山本直樹』が、ほぼほぼ同年代なのを勘案すれば、
むべなきことかもしれぬ。
「三大欲求」である「睡眠欲」「食欲」「性欲」がコントロールされた時、
人間はどのようになるのか。
また、人を自在に操りたいのであれば、
それを上手く使うのが一番の手であり、
殆どの「カルト」はそう仕向けるわけだが。
〔星の子(2020年)〕とは真逆の描き方ではあるものの、
視線の先に存在するのは共通にも思える。
まぁ、監督の方が監督ですからねぇ。
今年200本目(合計476本目/今月(2022年7月度)12本目)。
ということで、金曜日2本目はこちら。
いわゆる「R15シリーズ」などで有名な方で、そういった事情があるので、この映画もR15指定です。もちろんR18ではないのでモロに行為自体は描かれませんが、モザイクもかからない状態で、一部、本当に目のやり場がないところは確かにあります。
うーん…。原作小説などないようだし、何を主な趣旨として描きたかったのか…という点はいろいろな考え方はありそうです(憲法上の信仰の自由や集会の自由など、とも思える)。とはいえ、そういった憲法的な論点は「一応」あるものの、「R15シリーズ」で有名な監督の方の一つの作品、という観点で見に行ったほうが良いのでは…という印象です。
全般的に、R18ではないものの、「目のやり場がない」部分が結構あるので(大半は大人の営み関係で引っかかったと思われます)、人を選ぶのは確かですが、それを把握している限りにおいてはそこまで引きにくい印象です。
採点においては、こうした点は気になったものの、「R15であることは明示されている」「いろいろな見方ができる」(一応、憲法的な問題提起とみる立場も理解できる)などいろいろな観点が存在する映画で、ただ単に「エロを描く「だけ」」ではないと思われる本映画では減点対象とはしませんでした。
分からない
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