ビリーバーズのレビュー・感想・評価
全110件中、81~100件目を表示
人間の本能むき出しの無人島生活のなれの果て
人間の三大欲求は無人島という極限状態において、
何を一番欲するものなのかという人体実験の過程を見せられた気がした。
餓死状態一歩手前の空腹をはるかに通り越し、むせ返るような体臭、喉も干からび、ただ寝る、そしてお互いの見た夢を報告して解説し合う毎日の生活。
その中で男2人女1人という絶妙な関係性。
結局人間は動物的本能をむき出しにして性欲が勝るのか。北村優衣と磯村勇斗の浜辺での絡みは実に美しく官能的で、むさぼり合うというのはまさしくこういうことなんだろうなと。そしてあの豊満な肉体は大地のような暖かさを感じてしまった。体を張った演技は新人ながらも素晴らしかったと思う。
作品を見ていると、カルト教団の思想や考え方が何が起こったとしてもうまく言い変えたり、捉え方を変えるだけで良いようにも悪いようにも変換可能で、真実は何なのか、実際そんなものはあるのか、すべては夢の世界の話なのか。いや、すべては紙一重ってことでしょうか。それではみんなのために頑張りましょう。
あれ、洗脳されてますか...私。
何はともあれ、今年は城定監督やらかしてくれてます!!
カルトだが…
信じるものは救われない?
「肉欲は信仰に勝る」という映画だが、男女3人で孤島で生活していれば、当然、そういうことになるだろうと納得させられる。
自分の性的欲求が教義に反するものではないと主張する議長の屁理屈が傑作で、マインドコントロール下にありながらも必死で自己を正当化しようとする様子が笑わせる。また、今、観ているものが夢なのか現実なのが分からなくなるような、不連続で唐突感のある編集も面白い。
ただ、どうして登場人物たちが、あんな怪しげな教義を信じ込んでしまったのかがよく分からず、もどかしい。それぞれの過去の描写はあるのだが、もう少し、入信の背景みたいなものが描かれていたら、「洗脳」にも説得力が生まれたのではないだろうか?
同じように、オペレーターと副議長が、「洗脳」から目を覚ました理由も、今一つ不明確である。集団自殺を察知しただけで、洗脳が解けるだろうか?おそらく、好きな人とのセックスを禁止するような教義は信じられないということが背景にあるのだろうが、それでは、そうしたことを推奨する教義であったなら、目を覚ますことはなかったのだろうか?信仰というのは、難しい。
歪み、ズレ、迷い、
えらい昔に読んでたマンガの実写映画化。
今の時期だから映画化できたのか?
今の時期になぜ映画化したのか?
真っ青な空の下で信仰と欲望の間に流れるドロドロした心の動きとのコントラストが印象的。
題材はカルト新興宗教。テイストから言うとオウム的に見える。調べるとマンガは1999年に開始。地下鉄サリン事件は1995年。マンガとして楽しめるようになった頃というところか。
元々、宗教に興味があったので、当時は面白く読んでいた。
信仰の深さはいろんな部分に歪みを作る。カルトは度を超えて顕著になる。一般社会と隔絶させるのは更に深くする手で、同調圧力がかかることで更に深みに。ここまではカルトの解説だが、欲望というズレがイイ転機として描かれていた。
ただ、濡れ場を削ってでも、もう少し心の変化「迷い」をじっくり描いても良かったのでは?と感じた。
マンガは最後まで読んだか覚えていないし、ラストシーンは覚えてない。なので映画が原作通りに終わったかわからない。
多少、蛇足感を感じたが、筋に沿ったスマートな終わり方だったと思う。
全体としてはうまくまとめられていたと思った。レビューとしては、ほぼマンガの感想のような気もしないではないな。
そして今、統一教会の話題もニュースで流れる。
と、当たり障りのないことを書いて終わりにできる様な作品でもないので、ここから追記。
まあ、途中からエロ描写中心の作品です。
なかなか絶妙。
ディスりではなく、程良くダラシないオッパイ。そのエロさと共に、改めてオッパイって左右の大きさに違いがあるもんなんだなぁ、などと思ったりする。それくらいしっかり写してる。
これってシネコンで上映して良いやつ?ってくらいのレベルに感じた。
よくビリーバーズを動く作品に仕上げてくれたと思う。この描写が無ければ、ビリーバーズではない。ビリーバーズにはこの表現が必要なのだ。そういう意味でこの作品を撮った人達、この作品に理解を示した人達は素晴らしい。
あと作者が教祖として登場して、、、、ってどうなん?!www
あの男の人、原作、この映画、観たんやろか
原作未読で、磯村勇斗ファンは覚悟してみた方がいいというエロい作品と...
山本直樹らしさを損なわない実写化
高校の時、友達が教えてくれたのが森山塔というエロ漫画家。当時のエロ漫画としては描かれる女の子の絵がかわいくて衝撃的だった。そして、やたらとシュールだったのも印象的。そんな森山塔が商業誌に連載することを知った。ペンネームを山本直樹と変えることも。
山本直樹としての漫画はエロもあるがギャグ漫画だったり、バイオレンスシーンが多いシリアスな漫画だったりで当時はかなり戸惑った。本作の原作となる漫画は山本直樹となってから少したってからの作品。カルト宗教を扱っているのは時代を感じさせるが、やはりかなりシュールな印象。エロいシーンも結構あって、山本直樹らしい漫画だと言える。
本作はそんな山本直樹の原作を、特にエロの部分をキッチリ実写化していた。山本直樹原作の映画としては珍しい。
結局のところ性欲ってものは人間が生きる上で描かせない欲望であって、人生を素晴らしくもするしボロボロにしたりブチ壊したりもする。それはどんな状況であっても。正直、大した話ではないが、なんとなく面白い映画だった。
副議長役の北村優衣はとにかくよかったが、やはり磯村勇斗がすごかった。この人の幅の広さったらなんだろう。ものすごい俳優だ。また、先生役についての事前情報を入れていなかったのでエンドロールでは少し驚いてしまった。これがその人なのか!と。
洗脳と本能の狭間にいる人間を描いた衝撃作 北村優衣の魅力に終始圧倒される
清々しいエロ
観てきました!不思議な世界観だろうなと思っていましたが、3人のやり取りは何だか可愛らしく、ほのぼのしています。女性が少ないと、こうなってしまうんだろうな、という事、何人か男性がいたら、イケメンとくっつくのが自然だし、何もないところだと自然に男女の関係になるのだと感じたので、納得して観れました。宇野さんは面白かったです。役得みたいなところありましたけど、撮影はシュールだったんだろうなと思いました。北村さん、凄すぎ。身体も演技も。磯村くんとラブシーンは自然に出来ると思うけど、宇野さん、、大変だったんだろうなと想像しました。大胆なシーン多数ですが、自然の中なので、清々しいエロでした。ラストはん?と思いましたが、楽しく2時間過ごせました。磯村くん、ときめきました。北村さん、いいなあ。笑
北村優衣が可愛くてエロかった
宗教団体・ニコニコ人生センターに所属する2人の男と1人の女が無人島に送られ修行していた。彼らは、互いをオペレーター、副議長、議長と呼び共同生活をしながら、瞑想、夢の報告、テレパシーの実験など、メールで本部から送られてくる指令を実行しながら、時々届くわずかな食料で生死ギリギリの生活を実践していた。その修行は俗世の汚れを浄化し、安住の地を目指すためとされていた。そんな彼らの日常だが、互いの本能と欲望が暴き出され、体を求め合うようになり、・・・てな話。
カルト教団のオウム真理教を思い出してしまった。自分が精神的に参ってる時に宗教って合えば盲信してしまうものなんだろう。
冷静に考えたらおかしいとか言っても仕方ないので、宇野祥平のツバを飛ばしながらの熱演と、北村優依の可愛さ、トップレスヌードの美しさを堪能する作品だろう。
北村優衣は何作か観た作品に出てたようだがほとんど記憶になかった。最初に雨でTシャツが濡れ乳首まで見えた時はドキッとし、海でウニを取った時、暑いから泳ごうと全裸になった時、その後のフェラシーン、セックスシーンなど・・・.ホント大胆に裸体を披露しての熱演で、本作で完璧にインプットされた。
今後も大胆な演技に注目したい。
要所要所で出てくるカメはなんだったのだろう?
サマームービー
エッロ
時の河を渡る船にオールはない…
原作少し読んでたけど凄かった
嫌な現実から逃げ出して、自分の都合の良い夢の世界に生きられるなら……という割と他人事じゃない話
いまいちR15+とR18の境目がわかりませんが、めちゃくちゃヤってます。磯村氏、北村氏、宇野氏全員めっちゃ喘いでます。正直ドン引くレベルでヤってます。全体の三分の一くらい。
そのため、観終えた後凄まじい疲労感を覚えました。大人の皆さんは体力つけてから観に行って下さい。子どもの皆さんはまだ観ちゃダメです。
なお、ストーリー自体は面白かったです。まず無人島らしきところで、3人の登場人物達が昨夜見た夢の内容を語るところから始まる。その後、徐々に彼らの背景が明かされ、この3人が謎の宗教らしきものの傾倒者だということがわかっていく。
後半に向かうにつれ、どんどん夢と現実の境目がわからなくなる構成は素晴らしかったです。特にラスト。今、この人はどこにいて、どのような状況にあるんだろうということすらわからなくなる。
演者の皆さんは文字通り全力の体当たりで好演されていました。
磯村勇斗氏。前科者やPLAN75と話題作に続々出演されていますが、今作では清潔感のある青年とは真逆の役柄を演じられていました。ビジュアルごと一から作り替えてくる素晴らしい役者さんだと思います。
北村優衣氏。まだ現役大学生で出演作もそれほど多くない方なんですね。透明感のある爽やかな外観ですが、ヤることヤられてるというギャップが副議長というキャラクターをさらにリアルにしていました。今後ご出演される作品が増えていくことを期待しています。
宇野祥平氏。3人の中で最もカルト宗教にのめり込んだ謎のおっさんの役柄を見事に演じられていました。おっさんなのに妙にピュア感がある。だからなんか憎めないんすよね。ただそれはこの方だからこそ出せた空気感だと思います。
嫌な現実から逃げ出して、自分の都合の良い夢の世界に生きられるとしたらどんなにか良いだろう。その究極を行くストーリーだと思いました。
……割と他人事じゃないな、これ。
蘇った日活ロマンポルノ?
昔々、映画産業が斜陽化するなかで大手映画会社の日活は生き残りをはかるためポルノ路線に舵をきったそうです(日活ロマンポルノ)。
女性の裸を一定時間(10分)ごとに出せば物語の筋書は自由で、レベルはそこそこ高く、若き映画人の登竜門にもなったとか。
本作は、暴走する新興宗教教団を題材にしています(オウム真理教とか海外の人民寺院事件とか)
一般的に憲法が保障する信仰の自由の絡みから特定の教団を題材にするのはチョッと扱いにくいと聞きますが、裸のシーンがたくさん出てくる本作を見て日活ロマンポルノを連想しました。
ちなみに1971年に始まった日活ロマンポルノは1988年で終わったそうです(wikiから)。
1980年代にはビデオデッキが普及し、女性の裸がテンコ盛りの作品を簡単にレンタルできるようになり、ストーリー性のため裸が少ない作品をわざわざ劇場で見る人が減ったからとか。
本作の城定監督は「アルプススタンドのはしのほう」から注目している監督さんですが、もともとはAV界の出身とか。手慣れたもんで、今作はチョイチョイと作ったんかなあ、というのが感想です。
正直なところそれほど中身がある物語ではありません(「アルプス~」よりはお金かけているのはわかるのですが)。
R15といえ、比較的性描写が濃い目に描かれています(直接の描写は無いですが)。
物語としては大したことないのですが、主演の北村優衣が文字通り体を張って頑張っているのでこの点数です。
ついでに言うと、本作は日活作品ではありませんが、本家が今秋ロマンポルノ記念作品を公開するニュースを見かけました。
劇場でロマンポルノを見たことがないので興味あります。
穢れた俗世の煩悩から逃れられませんね。はい。
全110件中、81~100件目を表示