ビリーバーズのレビュー・感想・評価
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カルトとエロス
暴力やグロさではなく、セクシーな方のR15。
城定監督っぽい。性と狂気の表現だと思います。
逆に苦手な人は苦手かも。
カルトや無人島というシチュエーションでの、悶々とする性衝動から、そこから開放されて貪りつく感じがとても良かったです。
北村優衣さんが、少女っぽさと人妻っぽさというか、両面があって良かったです。この人はいくつなのか、、、ちょっと気ななってしまった。
カルト宗教の話で、狂気と同時にどこかおかしさもあって、雰囲気が独特です。
終わり方がやっぱりそうなるの、、、と期待通りというか、思っていた通りというか。狂気ですが予想できる狂気の範囲でした。
カルト信者の共同生活、あとエロス
本作は無人島に生活するカルト宗教の信者3人
「オペレーター」「議長」「副議長」が
共同生活をしていき、宗教の教えを実行していく
定期的に食料が教団が運んできて、メールで報告をする
という感じらしい
前半は食料がなかなかこないなど
トラブルがあってもそこそこ平和に
生活をしていたが、
島に偶然がたどり着いた人達がトラブルにあったことが
契機となり共同生活の崩壊を加速させていく
そこらへんから、濡れ場もどんどん多くなってくる
「議長」が暴走し、性的なことを要求するなど
暴走したため、最終的に陰茎を嚙みちぎられて
島から追い出されてしまう
そして、「オペレーター」「副議長」の島で
二人だけになった島で
欲望を爆発させる
ラストはカルト宗教の信者が集まり
安住の地へ行くという名の集団自決が始まろうとするが
それを「オペレーター」たちが止めようとし
現実に帰ったところで話が終わる
この映画は自分の見た夢をすべて語り合うということを
修行としており、序盤から夢と現実がごっちゃにある演出がある
そして、ラストになると
もう夢と現実が混じっている状況な感じがして
なにが現実がよくわからないまま終わる
本作はカルト宗教に熱心な信者の生活が
ひたすら続くので、ユニークな作品だがちょっとくどく感じるなと思った
また、本作でのカルト宗教が社会から問題視されているとの
説明があるが、このカルト宗教についての説明がないので
カルト宗教の教義がちょっと分かりにくい感じがある
女優さんの濡れ場目当てなら面白いのかもしれないが
そうでないなら、少し退屈な感じがする作品だと思う
人間の欲望
どんなに浄化して行くとしても、人間の根本的な欲求は解消できないですよね。逆に濃くなるのでは?この作品も後半は性欲が強くなって行きます。北村優衣ちゃんの大胆な演技に脱帽です。
二時間尺の{ロマンポルノ}
{ロマンポルノ}には幾つかのシバリがあった。
平均して10分に一回程度の性行為シーン
上映時間は一時間強
モザイク・ボカシを極力入れない
などで、
加えて複数の女優さんを出演させる、
等もあったかも。
勿論、女優さんの裸やカラミを見るのが第一目的も、
表現やストーリーの面白さ、
時として社会事情を鋭く切り取る視点がある脚本も
その鑑賞理由とはなっていた。
そして、本作、
監督・脚本の『城定秀夫』は{ピンク映画}出身と聞くが、
その出自を十二分に生かした一本に仕上げている。
「カルト」と、そこに隷属する人々を皮相な目で見つつ、
カラミのシーンも煽情的に挟み込む仕上げ。
最初は「R15+」の理由が判らなかったのだが、
観終わってみれば「えっ、これでR18+じゃないの?」と
思わせる過激さ。
勿論、それには主演の『北村優衣』の
文字通りカラダを張った演技も成果もあるのだが。
とは言え、確たる理由も伝えられないまま、
無人島に押し込まれた男二人に女一人の組み合わせでは
何れ事件が起きるのは容易に想像できること。
ましてや、外部との接触は、
定期的な返信も期待できぬメールのみ。
食料や飲料の補給も滞りがちで、
目的を聞かされぬ単調な作業を課せられる閉塞状況下では
ほどなく何かの形で暴走するのは止められない帰結。
なかでも、ヒエラルキーや見えない権威(この場合は教祖の影)を利用し
他人を操るさまは、ギャグっぽく描かれてはいるものの、
底に潜む悪意に思い至る時、うすら寒さを覚える。
そこに男女間の相克と「連合赤軍山岳ベース事件」でも起きた
仲間割れを組み込んだのは良いのだが、
それ以外も含めてエピソードに既視感があり過ぎ。
「オウム真理教」
「ピープルズ・テンプル集団自殺」
「クアラルンプール事件」
等はまるっと同時代の知識も、
原作者の『山本直樹』が、ほぼほぼ同年代なのを勘案すれば、
むべなきことかもしれぬ。
「三大欲求」である「睡眠欲」「食欲」「性欲」がコントロールされた時、
人間はどのようになるのか。
また、人を自在に操りたいのであれば、
それを上手く使うのが一番の手であり、
殆どの「カルト」はそう仕向けるわけだが。
〔星の子(2020年)〕とは真逆の描き方ではあるものの、
視線の先に存在するのは共通にも思える。
まぁ、監督の方が監督ですからねぇ。
今年200本目(合計476本目/今月(2022年7月度)12本目)。
ということで、金曜日2本目はこちら。
いわゆる「R15シリーズ」などで有名な方で、そういった事情があるので、この映画もR15指定です。もちろんR18ではないのでモロに行為自体は描かれませんが、モザイクもかからない状態で、一部、本当に目のやり場がないところは確かにあります。
うーん…。原作小説などないようだし、何を主な趣旨として描きたかったのか…という点はいろいろな考え方はありそうです(憲法上の信仰の自由や集会の自由など、とも思える)。とはいえ、そういった憲法的な論点は「一応」あるものの、「R15シリーズ」で有名な監督の方の一つの作品、という観点で見に行ったほうが良いのでは…という印象です。
全般的に、R18ではないものの、「目のやり場がない」部分が結構あるので(大半は大人の営み関係で引っかかったと思われます)、人を選ぶのは確かですが、それを把握している限りにおいてはそこまで引きにくい印象です。
採点においては、こうした点は気になったものの、「R15であることは明示されている」「いろいろな見方ができる」(一応、憲法的な問題提起とみる立場も理解できる)などいろいろな観点が存在する映画で、ただ単に「エロを描く「だけ」」ではないと思われる本映画では減点対象とはしませんでした。
「何処まで行くの?」 「向う岸迄」
監督:城定秀夫 原作:山本直樹なんて組み合わせならば、まぁ或る一定の好事家達ならば、ゴキブリホイホイだろうというプロデューサー、配給会社の魔の手に引っかかりこうして鑑賞した次第(汗)
プロット的な部分の宗教、その先に行着くセックス教団への変貌を、人間の本性に上手くリンクさせて手口を物語を通じて解説しているのだが、今作の真の目的は、そこではなくズバリ、主演女優北村優衣への押し出しに他ならない。
彼女の一寸だけサイズの違う乳房や、Tシャツをめくったときの極端な揺れ等々、多分現在のコードではアウトな演出が散りばめているところに、今作の挑戦性が浮かび上がっている。
夢か現か朦朧とした中で、その夢を自由自在に操る術を得た主人公の男には、もはや性の対象や、もっと上位である生きる意味など必要ないのかもしれない。そんな主人公の目を通したカットの数々を、女優はキチンと演技をしている。そのアシンメトリックな乳房の妖艶さも相俟って・・・
エロティシズムは不完全性にこそ宿るものである。好事家達の声が聞こえてきそうだw
いろんな意味でサバイバル(野性的)ムービー
前半の無人島生活や会話がとくに面白くて、何度声を出して笑ったか。
中盤あたりから話の雰囲気がガラリと変わった。
ヒトの三大欲求の1つ。
先生の教え通り抑え込めていたものが、求め始めてしまったことにより、覆された。
話が進むにつれて、和製版アダムとイブにも見えてきたw
人は信じるものを強く思う欲求が強いものこそ
壊れやすく、自らを破壊し合う
それがすごく伝わってきた。
城定監督作品を観たことある方が磯村さんのファンにどれだけいるのか、わからないけど
私は監督の作品だから、所謂濡れ場は覚悟していたけど、それでもかなり多かった。
若い方々、特に乙女の女性ファンには楽しめたのだろうか。。。
それを考えても、挑戦的な主演映画だったと思う。
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