「(Sパイダーマン+Iアンマン)×Rメンバーミー」ブルービートル ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0(Sパイダーマン+Iアンマン)×Rメンバーミー

2024年1月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

興奮

と、表現するのは意地悪かな。
DCエクテンデドユニバースシリーズの新作ヒーロー作品。もう世の中にマーベルからDCからヒーローが出現しまくり、いずれヒーローの数が人口を超えていくのではないかと心配に…は、ならないけど、それだけに違いをどこに見せるかがポイントになってきている。

本作は原作を紐解くと意外に歴史があり、原作が始まったのは1939年なんとワンダーウーマンよりも、マーベルのキャプテンアメリカよりも早く世に出ているとか。なかなか歴史がある。

しかも、今回の主人公のハイメ君は実は三代目Jソウル、違う、三代目で、初代と二代目がいる。ちなみに初代は考古学者、二代目はハイテク企業の御曹司なのである。どこかで聞いた設定…。で、殺害されてしまった二代目の後にヒーローとなるためのキーアイテムが消失、その後を描いたのが本作と言うことになる。

冒頭の採掘シーンでその場を取り仕切っているのがハイテク企業コード社の社長ヴィクトリア・コード。はい、ここで先ほど出てきたハイテク企業が出てきます。ちなみに二代目ブルービートルはテッド・コード、そうこの会社の御曹司だったわけ。

しかし、ブルービートル活動に熱を上げ、挙句殺されてしまったテッドに代わり会社を兵器製造に舵を切ったヴィクトリアによって会社は繫栄していく。
この辺りの前段のお話を頭に入れつつ鑑賞すると、いろんな話があーなるほどとつながります。

また、昨今の映画にありがちなChina推しに慣れ切ってしまったので、本作のメキシコ推しは正直斬新だった。主人公のハイメはメキシコ系で家族全員アメリカに移住してきている。アメリカ移住メキシコ人の現実も色々と散りばめつつ、根底にあるメキシコ特有のファミリーの結束の固さ。これが物語にも色濃く反映されていて、アメリカ人の見るメキシコ人像ってこういうイメージなんだな、と思った。ここがリメンバーミー要素。

また、主人公が大学出たての若者で、どこかちょっと頼りない印象がある部分、その能力を得るまでのプロットなんかはスパイダーマンっぽい、更に変身後は青いアイアンマン?的なビジュアルだったり、やっぱりこれだけヒーローが出てくると、全くのオリジナル要素って大変難しい。

でも、だからおもろないとは一切言いません。正直楽しいです。ヒーローものの一作目って主人公紹介といかにしてヒーローになったか、の部分に割く時間が多くて、且つどんなヒーローなのか能力もガジェットも色々見せなきゃいけないので、ヒーローをバカ強くしてもそんなに問題じゃなく、屈託なく楽しめるから大好き。

これが二作目以降になると、もう能力ありきなのでヴィランも強力になってくるし、ピンチになることも増えるし、なんなら一回負けんと話が続かんしと、二作目以降ならではの縛りが発生してくる。それが時にしんどい。

なので、能天気にヒーローを愛でるには最適の映画だと思う。
なのに、この映画ビデオスルー。いやいやヒーローものこそデカいスクリーンで観てナンボでしょ、と飛行機のちっちゃいスクリーンで鑑賞した私が言うのもなんですが。

ハルクマール
活動写真愛好家さんのコメント
2024年1月14日

続編があるんだったら、おばあちゃんにもぜひ出て欲しいですね‼️

活動写真愛好家