カラーパープルのレビュー・感想・評価
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1985年版再度みたい
1985年版、ブロードウェイも見てますが、この2023年版が1番印象に残りました。オリジナル楽曲が良かったからしれないです。歌やダンスは勿論、景色、建物や衣装も良かった。1985年版は再度見直したいし、ブロードウェイ版も復活してほしい。
女性の女性による女性のための物語
スピルバーグ監督による「ウエスト・サイド・ストーリー」のリメイクほどのパンチはありませんでしたが、明るく力強い音楽と辛いエピソードの対比はズルい感じを受けました。また、締めくくりはお約束な展開ではありましたが、素敵な景色に映りましたし、こんな結末が待っている可能性もあるから精進しなさいとエールをもらえた気もしました。
ひいてもらった口紅に「他の色がいいわ」と言うセリー、セリーがつくっただろうパンツで父親に会いに行ったシュグ、辛いなかを支えてくれたセリーに素直に感謝を伝えるソフィア、女性たちのカッコいい姿が印象に残りました。
最近、強い女性と惨めな男を目の当たりにする映画が多すぎる気もしますが、これが現実ということなんでしょうか。
今日は私の他は女性のお客さんしかいなくて残念でした。
24.-022
黒人で、女で、ブサイク、
何も持たないものは踏み潰されるだけ。
なんて酷い言葉。
でも生きてきる、
私は美しい‼️
素晴らしいミュージカル映画でした。
歌とダンス、衣装に涙、
しっかり堪能できました。
魂を解放させられる歌
この作品がミュージカルとしてリメイクされたことに意味があると納得させられたのが、セリーが魂を解放して歌い上げる感動的な場面。 そこに至るまでのシーンもそれぞれ心を動かされる、音楽が効果的に意味を持って使われている優れたものであったが、自立したセリーの生きる喜びと希望と神の慈愛を受けて前をむく彼女の胸の内はドラマティックな歌で表現されてこそダイレクトに伝えられたであろうと思った。
観ている自分の魂もまた、その歌に元気をもらい、解放されていった。
カメラワーク
1985年、スピルバーグが監督で映画もあるけど
今回はブロードウェイ・ミュージカル版なので
原作とは多少違うところもあるかな!
ミュージカルなので、胸が痛くなるようなシーンも
少しソフトな気持ちで観れる。
出演者が、実際ブロードウェイでやってる方々や
歌手として活躍されてる方なので
歌唱シーンは圧倒される!
感動で思わず涙も出ました。
ダンスも色んなジャンルがあって楽しい😆
そして、スピルバーグが制作にも携わってるので
始まりのカメラワークとか
ファンにはたまらない!!
歌唱シーンのカメラワークも良くて、より世界観を楽しめる!
低い自己肯定感
自己肯定感が低いと自分に価値を感じられず、自分が粗末に扱われることを許容してしまう。なので自分を迫害する人を引き付ける。自分を被害者にする加害者を引き付けることで、逆に被害者は加害者を作り出す加害者ともいえる。
多くの欠点を抱えながらも、ありのままの自己を無条件に受容することができなければ、こうした悲劇が終わることはない。
人類の悲劇の根本には、この自己否定や自分には価値がないという欠落感がある。
まっぴらごめん!
あの「カラーパープル」をミュージカルで?!オリジナルを観たのは39年前…正直ほとんど覚えてないが、とても重い話だった印象。(当時購入したパンフ発見(笑))とりあえずスピルバーグの作品やからと劇場に足を運んだのだと思う。そして今作で改めて鑑賞して、40年も前に女性差別や人種差別、同性愛などを作品としてリリースしたスピルバーグって…この時期これや次の「太陽の帝国」などシリアス路線でガキだった私には「スピルバーグどうした?ええんやろうけどようわからん」と感じていたように思う…多様性やジェンダーレス、LGBTなどが浸透してきている今だからこそ、リバイバルする意味を強く感じる。同じ内容でもミュージカルとなるとこれほど印象が変わるんや。メッセージも受け取りやすくなった分深み重みは少し軽減したのかな。でもこれぐらいの方が良いのかも。
これでオリジナル鑑賞したら、また印象が変わってくるんやろうな。40年ぶりに観てみます٩( ᐛ )و
⑥I-10
ミュージカル化
レンタルビデオでVHSを借りて鑑賞したのはおそらく高校時代。
メインテーマは忘れ得ないものの、薄れつつある記憶を呼び戻すために
鑑賞しました。
よかったですね。
ミュージカル映画はあまり得意ではありませんが、重みのあるテーマだからこそ、
出しにくい感情の起伏や情景が歌によってうまく表現されていましたし、見ている側も
その気持ちをわかりやすく受け止めることができました。
スカッとしました。
環境や生き方を変えること、意思を示すこと、悔い改めること。
生きていればそのすべてが可能なのです。男女問わず。
男尊女卑が酷すぎる
横暴な父から性的虐待を受け、2度も妊娠、出産し、2人の赤ちゃんを取り上げられ、父の言いなりだったセリーは、父の決めた相手と結婚し、その夫の3人の子育てと家事全てを行い、自由のない生活を送っていた。さらに、唯一の心の支えだった最愛の妹ネティも父から性的虐待を受け、家出し、セリーの所へ逃げてきたが、セリーの夫から暴行を受けかけ、追い出され、ネティと生き別れになってしまった。そんな時、セリーは自立した強い女性ソフィアと、歌手になる夢を叶えたシュグと出会った。彼女たちの強い生き方に心を動かされたセリーは、自分を愛し、自分を変えていこうとし、DV夫から離れるため、家を出る決意をし・・・という話。
幼い自分の娘とセックスし、2度も妊娠・出産させてしまう父親は鬼畜だと思った。
結婚も牛一頭(だったかな?)と交換とか言ってたし、嫁ぎ先の夫も気に入らないとすぐ殴り、家事、子育て、夜の相手と奴隷のような生活が続くセリーに、明るい未来は有るのかと、悲しくなって感情移入して観てた。その上、妹からの手紙は本人に知らせないし、根性も腐ってた。
同じアフリカ系アメリカ人なのに、男尊女卑が酷い所もあったんだと知った。
ソフィアとシュグの強さは際立ってて爽快だった。そして、あの市長婦人は女性では唯一憎らしかった。
ミュージカルでみんな歌もダンスも素晴らしかった。
幼い時の妹ネティ役のハリー・ベイリーとスクイーク役のH.E.R.は可愛いかった。
ネティ役をハリー・ベイリーからシアラに変える必要性は感じなかった。
おっも
2024年劇場鑑賞35本目。
タイトルが「カラーピープル」だとずっと思っていたので「えっ、有色人種?すげぇタイトルつけるなぁ」と思っていて最後の最後に違うとわかりました。いや、ちょっと弱いなタイトル。
冒頭から近親相姦レイプ、実の子殺し、モラハラ、DVとミュージカルの陽気な音楽ではフォローしきれない重い話がどんどん出てきて、今日観た映画3本とも親が子供殺す映画じゃねえか、どうなってんだと思いました。まぁ、そのうち実際殺されている映画は一部なのですが。
黒人しか出てこないので、黒人の中で男尊女卑があってこれが相当ひどいのに黒人差別まで加わったらどうなるんだよと思っていたら中盤ちゃんと黒人差別も出てきていやまじですくいようねぇなこの映画、と思いました。
それでもやっと重い腰を上げて抵抗するのですが、あの時どうしてそうしなかったのか不思議でならないシーンがあり、まぁ結果的にはそのおかげで最後につながるのですけれど、あくまで結果論なので素直に最後良かったねと思えない自分がいます。
歌の力
時代とはいえ、女性を、妻を何故ないがしろにする?それにも増して暴力を振るうなんて!
とても人生の伴侶とは程遠い存在で、見ていて嫌悪すら覚えます。
自分のだな妻であるセリーにはそんな扱いのくせして、セリーと同性のシュグには尻尾を振ってすり寄るミスターの存在、だけどどんな世の中にもその理不尽さに対し声を上げる者は現れるのですね。
それでもそんな風に声を上げるソフィアだって人種の壁に阻まれ、心を折られかけてしまう、なんとも息苦しい展開が続きます。
その鬱屈感を取り払ってくれるのが歌声!ゴスペルって元々力強い感じだからでしょうか、椅子に座っているワタシの身体も自然と揺れてきます。
この作品はミュージカル仕立てが最適だったですね、ラストに向けて爽快感がどんどん強くなっていきました。
それにしても時代(不平等の解消)が変化するにはなんと時間を要することか!
結局本作にしてみたって40年以上の歳月を経ているわけですよね。人の人生ほとんどを費やさなければならないなんて・・・
まあ、先人たちのそんな努力があるから我々は今、過去よりもちょっぴりだけど辛い思いをせずに暮らせているのだけれど。
歌声に圧倒されて時間の長さが気にならない素敵な作品でした。
あまりに歌が上手すぎて
スピルバーグ版は今は亡き新宿ピカデリーで観たのは覚えてるけど、ストーリーはほぼ忘れており、新鮮な気分で観れました。シュグが歌が上手い設定ですが、全員が上手いからなんかむしろ影が薄く感じてしまった。しかし、映画館でのシュグとセリーの歌は素晴らしかった。
前半ハードな流れはあったが、実際にはもっと悲惨で命にかかわる残酷な事が罷り通っていたであろうが、かなりマイルドに表現されていたように思う。また、後半はあまりに事がうまく進みすぎて、まさに夢物語で、よかったと思う反面、全くリアルに感じられなかった。ストーリーは前作とさほど変わってないだろうが、本当に舞台チックになっているように思いました。
これ、共和党トランプ支持者に見てほしいなあ。
オリジナル観たくなった
実はオリジナル未視聴。ということで、予断なく観る。
まだ女性の地位が低い時代に力強く生きた、セリーの生き様がパワフルでソウルな歌声でストレートに伝わります。明るい歌もあるが、気持ちを伝える迫力ある歌が多くて良い。歌手のシュグやソフィアや個性的なキャラは最高でした。男性陣の悪役っぷりも見事。ただ罰を受けるだけでなく、改心するのも単純でなくて良い。クライマックス、泣かせにくるとわかってても泣ける。
オリジナル版違う?
見たことあるはずなのに…
物語が進んでいく内に段々思い出して来た。
多分若かった自分には重過ぎたんだと思う。
映画のCMでクインシージョーンズの名前を見つけた時に見てみようと思った。
前作でも彼の名前はあったけど
ミュージカルだからか少しは柔らかく見られた
物語はテンポ良く、歌いながら、長い年月を流れて行く。
中でもアフリカでの王様のシーンは圧巻だった。
1番好きなのはセリーの歌声で
甘く少しハスキーだった。
ソフィアは笑えるくらい自由な振る舞い。
大人のネティにはだれ?って感じだった。
似てない
アリエルだったね。
暗く重くなりそうなストーリーを
音楽が明るくしてくれていた。
ミュージカルでさらっと明るく♪
前作より
心がズタズタになる酷いシーンは減って、
幸せなシーンが増えてました。
なので、ダメージは少なく見られます。
差別や偏見は消えない…
でもそんな人ばっかりではない、
支えてくれる人もいる‼️
差別を受けていい人なんていない、
自分に自信を持とう‼️
そんなふうに前を向ける映画でした✨
〜歳をとったなんて思わない
今が一番若いと思ってる〜
時代背景とあわせた差別意識に関する問題をこれでもかと突きつけてくる...
時代背景とあわせた差別意識に関する問題をこれでもかと突きつけてくる作品でした。主人公はそれに翻弄され続けるような描写が多くそれを打開しようとする主体性を欠いているように感じながら鑑賞していたのですが。終盤のシーンでは自然と涙が流れてしまったので知らず知らずのうちに感情移入してしまっていた自分に気付かされました。その他要素として各種効果音を使用したミュージカルパートが圧巻ですので見るのであれば劇場で楽しんでいただきたいということも追記しておきます。
期待度◎鑑賞後の満足度◎ アフリカ系アメリカン女性哀史ドラマにせずに躍動感溢れるミュージカルの形で一人の女性の成長・自立・自己肯定賛歌にしたのが如何にも2020年代の映画らしい。
①またジジイの繰り言だと言われそうだけれども、若い人には信じられないだろうけど、1985年版『カラーパープル』は良くできた映画だったのに、白人(スティーヴン・スピルバーグ、白人でもユダヤ系だけど)が黒人が主役の映画を撮った事に批判的な意見が多かっし、アカデミー賞には全く無視されました(当時はスピルバーグはハリウッドで嫌われていたから)。
それが今や巨匠の伝説の名作と呼ばれているんだから時は流れるんですねェ。
②時は流れてもアリス・ウォーカーが「カラー・パーブル」で綴ったセリーの物語は古びたりはしない。
アフリカ系アメリカ人で女性で教養もなく不美人なセリーが、人種差別が根深いアメリカ南部社会で且つ驚く程男尊女卑なアフリカ系アメリカ人社会で、自分の価値に気づいて自立していく物語は却って多様性が認められるようになりつつある反面、反動や分断も激しい現代にこそ光を放つのかも知れない。
③
私は美しい!
主人公は黒人の女性で、自分の子供と妹から引き離され、望まない結婚を強いられ家を追い出される。
100年前のアメリカの話ではあるけど、男尊女卑、人種差別、覇権主義国家の描写もあり、現代にも続く問題は他人事では無いのだよと言われているようです。
暴力夫と決別した後、主人公がかつて追い出された家を取り戻し、「I'm Beautiful!」と、自分の人生は正しいのだと、歌い上げるシーンは圧巻でしたよ。
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