カラーパープルのレビュー・感想・評価
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まっぴらごめん!
あの「カラーパープル」をミュージカルで?!オリジナルを観たのは39年前…正直ほとんど覚えてないが、とても重い話だった印象。(当時購入したパンフ発見(笑))とりあえずスピルバーグの作品やからと劇場に足を運んだのだと思う。そして今作で改めて鑑賞して、40年も前に女性差別や人種差別、同性愛などを作品としてリリースしたスピルバーグって…この時期これや次の「太陽の帝国」などシリアス路線でガキだった私には「スピルバーグどうした?ええんやろうけどようわからん」と感じていたように思う…多様性やジェンダーレス、LGBTなどが浸透してきている今だからこそ、リバイバルする意味を強く感じる。同じ内容でもミュージカルとなるとこれほど印象が変わるんや。メッセージも受け取りやすくなった分深み重みは少し軽減したのかな。でもこれぐらいの方が良いのかも。
これでオリジナル鑑賞したら、また印象が変わってくるんやろうな。40年ぶりに観てみます٩( ᐛ )و
⑥I-10
女性蔑視の描写が辛い
女性扱いの軽さに終始心が痛んだ。
あんなのが結婚?あんなの夫でも妻でもない。
父親と男との間で物々交換されて、本人の意思なく急に決まる。
帰る道すがら馬にも乗せてもらえないし、荷物さえ持ってもらえない、振り向きすらしない。ただ夫となった人の後ろを黙って歩いてついていかないといけない。悲しい。
少しでも口ごたえしようものなら殴られて、言う通りしなければ怒鳴られ脅され、自分の子でもないのに世話もさせられ。
あんなの結婚じゃない、妻じゃない、家政婦兼小間使い兼性処理道具。悲しい。
そして冒頭に子供を2人産んでた描写があったけど、あれは父親との子供ってことだよね?
終盤で実の父ではないということが判明したけど、実の父だと思って子どもを産まされるってなんて地獄?
そしてセリーがいなくなってすぐに妹のネティに手を出す父親。
女性の人生がハードモードすぎる。
それが当たり前の世の中で、シュグとソフィアはどうやって強くあれたの?
シュグは歌手として成功している立場があるから自立しているけれど、その立場を守るためには性を犠牲にしてきた、またしているんだろうかと考えてしまった。
ソフィアはどうやって強くなったの?性格、育った環境なの?
何よりミスターが最悪すぎる。自分の妻は奴隷のように扱うのに、好きな女には自分で料理を作ってそれを不味いと放り投げられても😭みたいな顔するだけで、なんなの情けない。最後まで許せなかった。終盤はそんなことしても許されると思うな、と出てくるたびに思ってしまう。
なんでセリーは許せたの?友人になれたの?
生き別れの妹と再会させてくれたからって、そもそもの別れた元凶お前だし、なかなか引き合わせてくれなかったのもお前だし、お前が父親に結婚を言い出さなければ全てがこうなってないし、うん、絶対許せない〜!
ミュージカルになってたおかげでオリジナル版よりは辛いシーンがポップになってたというのを見て、オリジナル版は見れないかもしれないと感じた。
ミュージカル化
男尊女卑が酷すぎる
横暴な父から性的虐待を受け、2度も妊娠、出産し、2人の赤ちゃんを取り上げられ、父の言いなりだったセリーは、父の決めた相手と結婚し、その夫の3人の子育てと家事全てを行い、自由のない生活を送っていた。さらに、唯一の心の支えだった最愛の妹ネティも父から性的虐待を受け、家出し、セリーの所へ逃げてきたが、セリーの夫から暴行を受けかけ、追い出され、ネティと生き別れになってしまった。そんな時、セリーは自立した強い女性ソフィアと、歌手になる夢を叶えたシュグと出会った。彼女たちの強い生き方に心を動かされたセリーは、自分を愛し、自分を変えていこうとし、DV夫から離れるため、家を出る決意をし・・・という話。
幼い自分の娘とセックスし、2度も妊娠・出産させてしまう父親は鬼畜だと思った。
結婚も牛一頭(だったかな?)と交換とか言ってたし、嫁ぎ先の夫も気に入らないとすぐ殴り、家事、子育て、夜の相手と奴隷のような生活が続くセリーに、明るい未来は有るのかと、悲しくなって感情移入して観てた。その上、妹からの手紙は本人に知らせないし、根性も腐ってた。
同じアフリカ系アメリカ人なのに、男尊女卑が酷い所もあったんだと知った。
ソフィアとシュグの強さは際立ってて爽快だった。そして、あの市長婦人は女性では唯一憎らしかった。
ミュージカルでみんな歌もダンスも素晴らしかった。
幼い時の妹ネティ役のハリー・ベイリーとスクイーク役のH.E.R.は可愛いかった。
ネティ役をハリー・ベイリーからシアラに変える必要性は感じなかった。
おっも
2024年劇場鑑賞35本目。
タイトルが「カラーピープル」だとずっと思っていたので「えっ、有色人種?すげぇタイトルつけるなぁ」と思っていて最後の最後に違うとわかりました。いや、ちょっと弱いなタイトル。
冒頭から近親相姦レイプ、実の子殺し、モラハラ、DVとミュージカルの陽気な音楽ではフォローしきれない重い話がどんどん出てきて、今日観た映画3本とも親が子供殺す映画じゃねえか、どうなってんだと思いました。まぁ、そのうち実際殺されている映画は一部なのですが。
黒人しか出てこないので、黒人の中で男尊女卑があってこれが相当ひどいのに黒人差別まで加わったらどうなるんだよと思っていたら中盤ちゃんと黒人差別も出てきていやまじですくいようねぇなこの映画、と思いました。
それでもやっと重い腰を上げて抵抗するのですが、あの時どうしてそうしなかったのか不思議でならないシーンがあり、まぁ結果的にはそのおかげで最後につながるのですけれど、あくまで結果論なので素直に最後良かったねと思えない自分がいます。
歌の力
時代とはいえ、女性を、妻を何故ないがしろにする?それにも増して暴力を振るうなんて!
とても人生の伴侶とは程遠い存在で、見ていて嫌悪すら覚えます。
自分のだな妻であるセリーにはそんな扱いのくせして、セリーと同性のシュグには尻尾を振ってすり寄るミスターの存在、だけどどんな世の中にもその理不尽さに対し声を上げる者は現れるのですね。
それでもそんな風に声を上げるソフィアだって人種の壁に阻まれ、心を折られかけてしまう、なんとも息苦しい展開が続きます。
その鬱屈感を取り払ってくれるのが歌声!ゴスペルって元々力強い感じだからでしょうか、椅子に座っているワタシの身体も自然と揺れてきます。
この作品はミュージカル仕立てが最適だったですね、ラストに向けて爽快感がどんどん強くなっていきました。
それにしても時代(不平等の解消)が変化するにはなんと時間を要することか!
結局本作にしてみたって40年以上の歳月を経ているわけですよね。人の人生ほとんどを費やさなければならないなんて・・・
まあ、先人たちのそんな努力があるから我々は今、過去よりもちょっぴりだけど辛い思いをせずに暮らせているのだけれど。
歌声に圧倒されて時間の長さが気にならない素敵な作品でした。
あまりに歌が上手すぎて
スピルバーグ版は今は亡き新宿ピカデリーで観たのは覚えてるけど、ストーリーはほぼ忘れており、新鮮な気分で観れました。シュグが歌が上手い設定ですが、全員が上手いからなんかむしろ影が薄く感じてしまった。しかし、映画館でのシュグとセリーの歌は素晴らしかった。
前半ハードな流れはあったが、実際にはもっと悲惨で命にかかわる残酷な事が罷り通っていたであろうが、かなりマイルドに表現されていたように思う。また、後半はあまりに事がうまく進みすぎて、まさに夢物語で、よかったと思う反面、全くリアルに感じられなかった。ストーリーは前作とさほど変わってないだろうが、本当に舞台チックになっているように思いました。
これ、共和党トランプ支持者に見てほしいなあ。
オリジナル観たくなった
見たことあるはずなのに…
ミュージカルでさらっと明るく♪
時代背景とあわせた差別意識に関する問題をこれでもかと突きつけてくる...
期待度◎鑑賞後の満足度◎ アフリカ系アメリカン女性哀史ドラマにせずに躍動感溢れるミュージカルの形で一人の女性の成長・自立・自己肯定賛歌にしたのが如何にも2020年代の映画らしい。
①またジジイの繰り言だと言われそうだけれども、若い人には信じられないだろうけど、1985年版『カラーパープル』は良くできた映画だったのに、白人(スティーヴン・スピルバーグ、白人でもユダヤ系だけど)が黒人が主役の映画を撮った事に批判的な意見が多かっし、アカデミー賞には全く無視されました(当時はスピルバーグはハリウッドで嫌われていたから)。
それが今や巨匠の伝説の名作と呼ばれているんだから時は流れるんですねェ。
②時は流れてもアリス・ウォーカーが「カラー・パーブル」で綴ったセリーの物語は古びたりはしない。
アフリカ系アメリカ人で女性で教養もなく不美人なセリーが、人種差別が根深いアメリカ南部社会で且つ驚く程男尊女卑なアフリカ系アメリカ人社会で、自分の価値に気づいて自立していく物語は却って多様性が認められるようになりつつある反面、反動や分断も激しい現代にこそ光を放つのかも知れない。
③
私は美しい!
激しい黒人差別の中、さらに下の立場の黒人女性。男に従う者として当た...
激しい黒人差別の中、さらに下の立場の黒人女性。男に従う者として当たり前に扱われる社会の中、主人公が耐え抜き掴み取る幸せ。ハッピーエンドとして良いが、ミュージカルじゃなかったら残虐さが際立って観るの辛かったかもしれない。
ホンモノの歌唱力に魅了され😭
タイトルなし(ネタバレ)
途中ドロドロに重たくも最後完全ハッピーエンドって感じで、そんなうまくいくかなって感じはあったし想像どおりの展開であったけど、まぁ映画というよりはほんと舞台(ミュージカル)なわけだし、トータルは楽しめました。
原作、スピルバーグ映画、ブロードウェイ舞台 を経て 洗練された 人種、性別差別の苦難 と力強い歌声。だが チト人間関係わからない と言うのは言わないお約束❗️
本作は皆さんご存知のとおり ①賞を受賞した原作 ②スピルバーグの1985映画 ③複数機会にわたる舞台
をすでに経た作品【個人的な感想だけど、スピルバーグは本作でオスカー取れなかったから、じゃあこれならどうなんだ❗️と敢えて自分の出自に踏み込む「シンドラーのリスト」ロマン・ポランスキーに譲らず 映画化したと思う】
本作監督は アフリカ ガーナ🇬🇭出身 まさに 洗練された上に 本家本元の感じが・・ミュージカルの良さに気づく
自分の出自だけに描写は容赦無い。スピルバーグの残酷な晴天に対して 本作は陰鬱な雨天
さらに本作はアフリカに至る海🌊 そして 旦那「ミスター」がなぜか最後赦されてる 男性描写掘り下げ
人種差別の苦難【ただし本作では市長夫人に楯突いて投獄くらい】そして新たな支配者 父及び夫の家父長制
と
ゴスペル、ブルース、ジャズその他黒人源流音楽にダンシング💃 の融合
容赦無き暗い現実と それに負けそうだけど踏ん張るでも無力な健気さ そして 真の人としての目覚め、真のファミリー
でそこそこ 骨太 だけど それに負けないぐらい 黒人女性ボーカルが力強い❗️
スピルバーグは製作にクレジットされてるが 元祖映画化してるだけに こういう監修的な立場で強いだろうね。
【個人的には スピルバーグ氏は ウエストサイド・・含め ミュージカル得意で無い気がする】
苦難から人間賛歌 赦しへ
それぞれ 各種受賞者 名声を得ている3名の黒人女優が 貫禄十分で
セリー シュグ ソフィア を演じてる というより歌い上げている 素晴らしい黒人パワー。
色彩のメリハリが後半に向けて盛り上げる
姉妹の愛情 女性同士の連帯 は素晴らしいし頼もしい
だがわからないのだ
・旦那の「ミスター」と主人公の父親がストーリー上も 外見もよくわからない😵💫
・「ミスター」と長男❓ハーポ【酒場開く ソフィアと結婚 その後】
・「ミスター&父親の女性関係」
あと スピルバーグでは控えめだったLGBTQ描写出てきて 近親・・と併せ「そうくるかぁ❗️」とビックリだ❗️
でもみなさん ブロードウェイ演劇版含め経験則十分の熱演 熱唱は素晴らしかった。
あと 日本で言うと大正時代から昭和戦前の 描写は特筆すべき点も無いけど 粗もない描写
有料パンフ🈶は ホームページと「プロダクション・ノート」が一部被ってますが オリジナルが大半
「コラムで総括したい 私のような【ウソ】 学究肌 求道者【これまたウソ】には最適です😊
音楽歌唱が スピルバーグ版、舞台版 そして本作オリジナルと盛りだくさん
故に 有料パンフでは 37局中18曲を紹介 でも ゴスペルどころか R&B 何ソレ❓の音楽無知 通知表
小学校から高校まで 永遠の0️⃣ならぬ 「永遠の③」の 偏差値小細工野郎のワシには どのみち ネコに小判 であった。
でも 音楽と 場面は 正直消化できてないけど 雰囲気良かった 心地よかった
と 抽象的表現で 誤った勝利🏅作品征服感に酔うジジイでした。
有料パンフ🈶全部読み切って ホームページも全て熟読で この程度の俺って・・・イヤイヤ
人間はそれぞれ価値があるのだと 自分で自分に 赦しを与えるジジイでもあった。
感動したがミュージカルの感動に騙されて、大事な問題が凄く「浅く流されてしまった」ような違和感が残った。
スピルバーグ映画化作品と同原作のミュージカル版。
セリー、ソフィア、シュグ三人と、そしてエンディングの歌が素晴らしい。
エンディング後、拍手が起きました。
黒人差別の中で、黒人の世界でも凄まじかった女性差別を中心に描かれています。
父親に子供を取り上げられ売られ、父親からも行為を強要されたり、金や牛でやりとりされる娘たち。
主人公セリーは、黙って従い、牛と引き換えに嫁がされた夫から家事を強要され暴力も受け、妹も襲われる。(妹が逃げ込んできたら当然その流れになると思うが。)
自由に振る舞う強い女ソフィアの登場に溜飲が下がるが、やがてより悲惨な差別を受ける。
スピルバーグ版は未見、原作未読ですが、ミュージカルであることと、現代の制限から、その辺の表現はこれでもきっと控えめと思え、表現が浅い印象。
なぜ、従わざるを得なかったのかの背景も描いてほしかった。
中盤以降、セリーのもとに裕福になったシュグが帰ってきて外の自由世界に連れ出してくれる。
さらに、店の権利も転がり込んできて、完全に自立。
妹も妹と偶然一緒だった子供たちも帰ってきてハッピーエンド。
よかったよかった、か????
あまりに都合よすぎないか?
観終わった後、感動はしたが、何かミュージカルの感動に騙されて、大事な問題が凄く「浅く流されてしまった」ような違和感が残った。
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