劇場公開日 2024年2月9日

  • 予告編を見る

カラーパープルのレビュー・感想・評価

全199件中、21~40件目を表示

4.0圧倒的なパワーで歌い踊る黒人女性賛歌‼️

2024年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ミュージカル演出の勝利ですね。
1909年当時の少女時代から1947年までの40年間に渡り、
夫や男社会に虐げられ自由を奪われていた黒人女性が、
自己を肯定して自己を愛して生きる、までになる日々を
歌と踊りで描いています。
よく踊りと歌の背景になる風景が、
海辺で朽ちた大木が奇妙な形で倒れてたり、曲がりくねって立っていたりする
木が背景。
それは葉を落として枝が風圧で曲りくねっても、
折れずに死なずに存在している《女たち》を象徴するかのようです。

アリス・ウォカーの原作を1985年に映画化した
スティーブン・スピルバーグの映画はとても衝撃的な内容で、
私は一気に奈落へ落とされました。
まだ14歳で養父の子供を2度も出産したセリーは、
生まれたばかりの子供を、たった一日で引き離されて、
子供はどこかへ貰われていきます。
そしてやがてセリーは売り飛ばされるように横暴な男の元へ嫁ぎます。

この辺をマイルドにして、しかも歌い踊るパワフルな映像は、
1985年作品の重苦しくタブーに満ちた内容とはほど遠くて
とても前向きで観やすい内容となっています。

黒人女性たちの憧れとなるカリスマ歌姫のジュグ・ベイリー。
彼女は牧師の娘ながらゴスペルを拒否してブルースを選び
スター歌手になるのです。
そして一方の妹のネティ。
この映画はセリーとネティ姉妹の離れ離れにしてお互いを思い続ける
「母を探して何万里」みたいな内容。
《姉妹愛の物語なのです》

ネティは養父に迫られて逃げ出し、姉の元に身を寄せると今度は
姉の夫に寝床に入ってこられる・・・と女として苦難の連続。
しかしその運命を受け入れずに独立して行く強い女性です。

とても音楽も映像も美術も衣装も素晴らしいです。
ただ、白人がほとんど登場しないのです。
まるで黒人しかいないみたいに、黒人女性の敵は、黒人男性である
・・・みたいな偏向もやや不可解ですね。
元気の良いソフィーナが、メンフィス市長夫人(白人)に、
「メイドにならない?」と声をかけられて、
「真っ平ごめん!!」
と大暴れして獄中の人になる。
この部分が唯一白人との接点というか、差別を描いていました。

黒人による黒人のための自由と女性解放運動の映画!!
そんな感じも受けてしまいました。

コメントする 2件)
共感した! 27件)
琥珀糖

3.5ミュージカル!!良き!!!

2024年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好き。
なので専門的過ぎないライトな紹介を書いてます。
====================

スピルバーグの有名作をミュージカルで再構築した本作。
スピルバーグの原作は未鑑賞なのでこの映画だけで
評価しますが、いや〜〜〜楽しい!!

黒人と言うだけでも生きにくい時代に
女性の扱われ方が同じ黒人の中でも家畜の様な時代。
実の父親や旦那に性暴力やモラハラを受けながら
何とか逞しく生き続けた黒人女性の物語。

始まりはミュージカル好きには堪らない
大勢のダンサーの息のあった大群舞!
もう、一気にトリコです!!(笑)

正直映画の前半は男社会の女性蔑視による虐待の連続!!
かなりキツイ話なのですが、ミュージカル故に苦しい局面が
それ程苦しくない観やすいルックになっていて
途中から女性の自由な生き方への反撃になって行く!!

イエ〜〜イ!!
気持ちいい、気持ちいい!!

ブロードウエイで同じ役を演じた役者さんがそのまま演じてます。
それだけでもアメリカに行かないと観られないブロードウエイ作品を観た!
って感じです。

ミュージカル苦手って人の気持ち、解らなくはないのです。
「いきなり歌い出すのって何!!」
ミュージカルの中にはミュージカル大好きな私でも
それはどうよ??と言う作品もありますが、それでも

ちょっと待って!!

一本の映画の中で現代アメリカ最高峰のダンスと、歌唱と演技が
いっぺんに観られるなんて超お得なコンテンツだと思いませんか??
ミュージカルには演技を超えた踊る熱量と歌う熱量が上乗せされて
より重層的な五感の快感が乗っかっています。
演技、歌、ダンスの三段重ね御重を味合わないのは勿体無い気がします。

ぜひ一度ご覧くださいませ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
星のナターシャnova

4.0女性の辛さがよく伝えられる

2024年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

悲しい

楽しい

女性の一人としてすごく共感だった。人種や地域にかかわらず今になってもまだ差別があり、自分の権利をもって生活できない女性はまだ世の中にいる。この映画は悲しい事実を伝うだけではなく、ストーリーズを通して希望も与えくれた。ミュージカルでキャラクターの感情がよく感じられた。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Imoni

4.0自由を手に入れるために戦い続けた女性たちの生き様を描いた映画

2024年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

悲しい

幸せ

エミレーツ航空の飛行機の中で鑑賞。

スティーブン・スピルバーグ監督の作品だと知ったのは、観た後。
作者・アリス・ウォーカーの人生を題材にし、1982年に出版された時にはピューリッツァー賞と全米図書賞を受賞したとのこと。この映画はリメイク版。

人々に生きる力を与える映画。
暴力や差別、自由を奪われた人々が立ち上がり、自分の力で自由を勝ち取っていく物語。
内容は非常に暗くて辛いが、ミュージカルで明るく描かれているおかげで非常に見やすいし受け取りやすい。

屈することなく強く逞しく生きていきたくなる映画だった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
三上結香|海外映画大好き女子

3.5いつかどこかで2回目を

2024年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
流離いのオオハシ

3.5とっても明るい作品になりましたねぇ

2024年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

僕はオリジナル版が大好きがゆえに本作の
かなりエンタメに寄せたテイストがちょっと
苦手に思ったのかもしれません。

ミュージカル映画になっていることで、常に前向きな
気分になれる雰囲気。・・・あまり落ち込まない。
オリジナル版と違って、エピソードを登場人物それぞれ
細かく丁寧に描いている。
・・・わかりやすい反面、結構先が読める。

だから女性たちの自立の過程のワクワクや、
ラストの感動がちょっと薄くなっちゃったかな?
って感じでした。

けど、オリジナル版を観ているからという点が
大きいかもしれません。

僕としては映像の行間を読むような作品が好きなので
ここまでわかりやすくみせてくれると、ちょっと・・・
って感じになっちゃいますが、ミュージカル版が
ベースですからいたしかたないのかも?

けど、良作です。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
バリカタ

4.0🤝🏻

2024年3月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

途中までの展開は好みでないが、歌やキャラクター、見終わったあとの余韻が残る感じは好き。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
やきたまご

3.5ミュージカル好きとしては難しい

2024年3月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
さわちゃん

4.0クリスチャンの素晴らしい信仰の姿を描いた作品

2024年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
流山の小地蔵

4.5私は好きです

2024年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
やあやあ

4.0圧巻のミュージカル!

2024年3月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
たいやき

4.0リメイク大成功ミュージカル!サントラ買う!

2024年3月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
Duchamp

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2024年3月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
mini

4.0自身の尊厳を取り戻す女性の話。

2024年3月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公の女性が様々な女性との出会いを通じて、自身の尊厳を取り戻し、道を切り開いていくお話。

この映画を観て、やや心が重くなった。

この主人公が置かれた環境があまりに酷いものがあったからだ。

厳格すぎる父の元で育ち、最愛の妹と生き別れ、お腹を痛めて産んだ2人の子供ともすぐ離れ離れにさせられ、見知らぬ男の元で奴隷のように虐げられて暮らす。

この映画は、男尊女卑や人種差別、貧困問題とか色々な問題を含んでいるのかなと思った。

だからこそ鑑賞している中でたくさんの人に色んな部分が色んな刺さり方をする映画だと感じた。

その中で織り混ぜるブラックの人たちの歌や踊りは、とてもエモーショナルで圧巻だった。

色んな人に遍くおすすめできるかなりビターなミュージカル傑作映画。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
てつ

4.0印象が違うがいい映画だった

2024年3月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

オリジナルは相当昔に観た記憶はあるが、細かいところは全然思い出せない。黒人女性が強く生きる物語くらいしか印象に残っていなかった。それでもこの映画をミュージカルにするの?という違和感は強かった。歌と踊りが入るとシリアスさが和らいじゃうと思ったから。
でも、実際に観てみると細かいところを覚えていないから、違和感覚えるというよりも踊りと歌(特に歌!)に圧倒されてしまった。そりゃあれだけ上手い人を集めてミュージカルにしたらすごい迫力になるよな。楽曲も普通によかった。自分たちも踊れるに違いない!
たしかに凄惨なシーンは多くない(元々こんなもんだっけ?)。そしてストーリーも白人に対抗する黒人女性というよりも、姉と妹の愛情や女性同士の友情を描いた話だったし、女性が男(しかも黒人男性)の支配から逃れて自立しようとする話だった。オリジナルも同じ話なのに別の印象ってことは、時代や社会状況が変わったということかもしれない。そういう意味で今作られた意味もあったのだろう。いい映画だった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
kenshuchu

5.0黒人女性の人権回復の歴史

2024年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
てつ

4.0黒人の方々の歌とリズム感に酔いしれる…。

2024年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

難しい

黒人の女性のスタイルは、ホント、黄色人種の私たちとは全然違う。
迫力あるボディを楽器のように響かせて歌い上げる曲の数々は圧巻。
ダンスも表現力も素晴らしく、テーマの重さからくる憂鬱も救われました。

女性を本気で殴る男はサイテー。
私なら、仕返しに、睡眠薬で眠らせるか、スタンガンで気絶させて、縛ってベランダからつるして、社会的に抹殺する(実際にしたことはないです)。
長い歴史の中で、苦難に耐え忍んできた黒人の女性たちにエールを贈りたい。

同じ頃の日本でも、女性は嫁という子どもを産む家政婦扱いだったのだろうと気づく。
明治時代の嫁は、誰よりも早く起き、誰よりも遅く寝て、家族の3食の食事を用意し、家事全般を家電もない中こなし、風呂は一番最後、嫁が不倫しようものなら重罪って、奴隷じゃんと思った。

どんな男性も、女性から産まれるので、女性にはかなわないと分かっているのに、変なプライドに邪魔されて、女性を虐げちゃうのかなー。
小さい男の子ならかわいいけれど、おっさんがしても愚かとしか思えない。

現在でも、イスラム圏やアフリカ、中国やインドなど、まだまだ女性の人権がないがしろにされているエリアはたくさんある。
女性は男性を支配したいとか、跪かせたいとか思っていなくて、ただ自由に生きたいだけなんだけれど。

女性が政治の中枢にもっと増えれば、今よりは平和な世界になるような気がします。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
のりたまちび

4.0遥かに華やかに

2024年3月3日
iPhoneアプリから投稿

ハリウッドの名作がブロードウェイのロングランになり、双方のキャストとスタッフが集まり届けるミュージカル、モブキャラも歌って踊るからなんかインド映画っぽい

差別と暴力がなおあからさまだった前世紀初期にアメリカ深南部を生きた姉妹

最近のハリウッドはささやかなハッピーエンドとか描かないから剛毅な大団円でそれもまた良い

コメントする (0件)
共感した! 0件)
sysr

4.0ミュージカル版で新たなカラー・パープル

2024年3月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

あの名作がブロードウェイ ミュージカルを経て、再映画化。プロデューサーにスピルバーグもアリス・ウォーカーも名を連ねている。なるほど、ストーリーの大スジは同じだけど、細部の設定や描き方はかなり変わっている。勿論、黒人差別、女性の人権という部分は変わらないが、女性の自立という雰囲気がより強く主張されているように感じた。加えて、神の御業、悔い改め、許しについても色濃く歌や台詞に描かれていて、ゴスペル要素が強くなっていた。キャストは他のヒット作でも観たことがある女優さんが複数、そして皆歌もダンスも素晴らしい。
ウーピーもしっかり顔を出していたシーンがあり、前作へのリスペクトも感じられ、新たな今作のミュージカル化はより物語の流れや抑揚が感じられて、とても良かったと思う。
もう少し話題になってもよいような気がするが、公開劇場も、上映回数も多くなくて、ちょっと残念。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
まっちゃまる

3.5自己主張できる自由の有難み

2024年3月2日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
movie mamma
PR U-NEXTで本編を観る