「I'm Here」カラーパープル 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
I'm Here
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前半では
ミュージカル嫌いのタモリ氏が、頭をよぎる
やはり、ミュージカルはイマイチかもと思った
ただこの映画、1985年の前作はミュージカルではなく、
普通の映画でスピルバーグが監督だった
初出演のウーピー・ゴールドバーグの演技力も凄いけど・・・
黒人男性による、同じ黒人への女性蔑視は、吐き気を催すし
市長夫人の言動も、見ていて、はらわたが煮えくり返るが
その度合いは、前作の方が上だったように思う
途中から次第にミュージカルの良さがアップしてきたけれど
それは計算されたダンスの動きと、リズム、歌詞によるところが大きいと思う
"I'm Here"を「私は、生きている」と翻訳されているが
「私は、ここにいる」という直訳と、どっちを選んでも味わい深い
ラストに向かって、次々に奇跡が起きてくる
シェークスピアではないが、「終わりよければ全てよし」
そう思える人生の最期でありたい
神の存在に疑問符しかない自分だけど、「貴方の中に神がいる」との台詞には納得した
仏教用語『十界論』でいうところの「仏界」に通じるのかも知れない
レコード盤の上でのミュージカルシーンと、映画館が一変するシーンは必見で
大きなツリーを囲んでのシーンも記憶に残るシーンだ
更にエンディグも絶対に観る価値がある
エンディグシーンに、これ程お金をかけた作品は、あまり観たことがない
観た後の、余韻を残すようなレベルではなく
1つ1つの布のデザインが、各シーンを振り返る豪華なアートになっている
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