「ミュージカル好きとしては難しい」カラーパープル さわちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージカル好きとしては難しい
東宝シネマズにて観賞。意外と早く上映館が少なくなってしまったなと思ったけど…
以前通ってたスタジオでニューヨーク土産にこの作品のTシャツもらってタイトル通り紫で気に行ってよく着てましたが肝心の話の内容や曲は知らず。
1985年にスピルバーグが映画化してるこの作品。1909年、ジョージア州に暮らす黒人の姉妹。横暴な父に虐待され姉は無理やり嫁がされた先でも夫に虐げられ逃げてきた妹は追い出され離れ離れに、妹からくる手紙も隠され続け酷い扱いをうける毎日。ともう冒頭だけでクズ男しか出てこなくて気分が塞ぎ込むのなんの…歌はすごくパワフルだけどこういうソウルフルなミュージカル作品との相性が良くないのでは?…と思いましたが出演者たちの歌というには憚られるほどの魂の叫びの数々…
キーパーソンは歌手のシュグ。彼女がヒロインのセリーを救うきっかけになるのだけど、やっぱり救いの手を差し伸べられるのって余裕ある人だということをすごく感じました。
時代が時代とはいえ、虐げられた黒人の先祖が切り開いてきた土地を守る男たちは、自分たちが虐げられたストレスを今度は妻や娘など弱いものにぶつける。辛い思いをした人が人に優しくできるなんて大嘘なんですよ、とそれなりに人間関係で苦労してきた私はその点に妙に共感してしまいました、ひねくれててごめんなさい(笑)
話がしんどい部分が多くスピルバーグ版見る気にはなれないけどやはり歌唱シーンが挟まれたことで色々削られてるエピソードがあるらしく納得。セリーの夫が突然改心するのもちょっと違和感で、人はそう簡単にしかもある程度の年齢いったら変わりませんよーとまた捻くれる(笑)
歌手のシェグの父親との和解シーンは美しかったですね。セリーも妹や子供にラストの復活祭で再会することができて救いがあり、まさにいのりの歌声がガンガン響いてきて、これがソウルフルなミュージカルにした意義なのかな…ミュージカルにすべき題材だというレビューもありその辺は好みの違いかな…
ヒロインのセリーが自身の裁縫という特技を活かして人生を切り拓くさまは素晴らしく、そこでパンツを作るというのもベタな展開だけどこの時代はスカートが当たり前だったので楽しいシーンだしやっぱりこういうファッションショー的なシーンをミュージカルに入れるってお約束なんですよね!
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