「音楽の力」カラーパープル コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
音楽の力
個人的には本作の方がスピルバーグ版より遥かに好き。
同じ原作が下敷きだし、スピルバーグ自身やオリジナル版に出演したオプラ・ウィンフリーが製作総指揮に名を連ねているし、大筋は変わらないものの。
スピルバーグ版は「僕アカデミー賞欲しい」が溢れすぎていたのか、黒人vs白人図式が尺は短いながらも強調され過ぎていたのと、感動のラストに辿り着くまで苦行の如き長さの「差別と虐待のドロドロ真っ暗」な作品だった印象でしたが(実はかなり苦手)。
本作は、その辛さを音楽によって明るく、前向きに、生きる力を表現する形に変えていて。
ミュージカル舞台の映画化というのが、上手くいっていた気がします。
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