「女性蔑視の描写が辛い」カラーパープル Kiyuさんの映画レビュー(感想・評価)
女性蔑視の描写が辛い
女性扱いの軽さに終始心が痛んだ。
あんなのが結婚?あんなの夫でも妻でもない。
父親と男との間で物々交換されて、本人の意思なく急に決まる。
帰る道すがら馬にも乗せてもらえないし、荷物さえ持ってもらえない、振り向きすらしない。ただ夫となった人の後ろを黙って歩いてついていかないといけない。悲しい。
少しでも口ごたえしようものなら殴られて、言う通りしなければ怒鳴られ脅され、自分の子でもないのに世話もさせられ。
あんなの結婚じゃない、妻じゃない、家政婦兼小間使い兼性処理道具。悲しい。
そして冒頭に子供を2人産んでた描写があったけど、あれは父親との子供ってことだよね?
終盤で実の父ではないということが判明したけど、実の父だと思って子どもを産まされるってなんて地獄?
そしてセリーがいなくなってすぐに妹のネティに手を出す父親。
女性の人生がハードモードすぎる。
それが当たり前の世の中で、シュグとソフィアはどうやって強くあれたの?
シュグは歌手として成功している立場があるから自立しているけれど、その立場を守るためには性を犠牲にしてきた、またしているんだろうかと考えてしまった。
ソフィアはどうやって強くなったの?性格、育った環境なの?
何よりミスターが最悪すぎる。自分の妻は奴隷のように扱うのに、好きな女には自分で料理を作ってそれを不味いと放り投げられても😭みたいな顔するだけで、なんなの情けない。最後まで許せなかった。終盤はそんなことしても許されると思うな、と出てくるたびに思ってしまう。
なんでセリーは許せたの?友人になれたの?
生き別れの妹と再会させてくれたからって、そもそもの別れた元凶お前だし、なかなか引き合わせてくれなかったのもお前だし、お前が父親に結婚を言い出さなければ全てがこうなってないし、うん、絶対許せない〜!
ミュージカルになってたおかげでオリジナル版よりは辛いシーンがポップになってたというのを見て、オリジナル版は見れないかもしれないと感じた。