劇場公開日 2024年2月9日

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「期待度◎鑑賞後の満足度◎ アフリカ系アメリカン女性哀史ドラマにせずに躍動感溢れるミュージカルの形で一人の女性の成長・自立・自己肯定賛歌にしたのが如何にも2020年代の映画らしい。」カラーパープル もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0期待度◎鑑賞後の満足度◎ アフリカ系アメリカン女性哀史ドラマにせずに躍動感溢れるミュージカルの形で一人の女性の成長・自立・自己肯定賛歌にしたのが如何にも2020年代の映画らしい。

2024年2月11日
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鑑賞方法:映画館

①またジジイの繰り言だと言われそうだけれども、若い人には信じられないだろうけど、1985年版『カラーパープル』は良くできた映画だったのに、白人(スティーヴン・スピルバーグ、白人でもユダヤ系だけど)が黒人が主役の映画を撮った事に批判的な意見が多かっし、アカデミー賞には全く無視されました(当時はスピルバーグはハリウッドで嫌われていたから)。
それが今や巨匠の伝説の名作と呼ばれているんだから時は流れるんですねェ。

②時は流れてもアリス・ウォーカーが「カラー・パーブル」で綴ったセリーの物語は古びたりはしない。
アフリカ系アメリカ人で女性で教養もなく不美人なセリーが、人種差別が根深いアメリカ南部社会で且つ驚く程男尊女卑なアフリカ系アメリカ人社会で、自分の価値に気づいて自立していく物語は却って多様性が認められるようになりつつある反面、反動や分断も激しい現代にこそ光を放つのかも知れない。

もーさん