劇場公開日 2023年3月17日

  • 予告編を見る

「誰でも気軽に楽しめる!」シャザム! 神々の怒り おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0誰でも気軽に楽しめる!

2023年3月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

軽いノリで楽しめたDC作品「シャザム!」のシリーズ第2弾。今回も期待を裏切らない楽しい作品でした。

ストーリーは、6人の神のパワーを授かり、「シャザム!」と叫ぶことでマッチョな大人の姿のヒーロー・シャザムに変身できる少年ビリーと、彼がパワーを分け与えた5人の里子兄弟たちが、彼らの力を奪おうと襲来した神アトラスの娘の三姉妹と戦うというもの。メインストーリーは単純で、軽いノリでサクサク進むし、冒頭で超簡単な復習もしてくれるので、前作未鑑賞でも理解できないことはありません。もちろん前作鑑賞後の方が、作品背景や人物相関をしっかり把握できるので、より楽しめるとは思います。

まずは、冒頭でヘスペラとカリプソが博物館を襲うシーン。二人は、館内の客を次々と操り、石像に変えたかと思うと、それを軽く粉砕します。その後、今度は、ビリーたちが倒壊しそうな巨大な橋から人々を救助するシーン。道路は寸断され、切れたワイヤーやコンクリートの塊が車を押しつぶす中、空を自在に舞うビリーたちが、落下しそうな車を引き上げたり、高速移動で人々を運んだりします。今やCGやらVFXやらでどんな映像もリアルに創り出せるとはいえ、目が釘付けとなり一気に作品世界に引き込まれました。直前に「シン・仮面ライダー」を観たばかりだったので、あまりの映像の違いにため息が出ました。お金をかければここまで描けるのだと、製作費の差を見せつけられた思いがしました。

そんなアクションシーンが全編にわたって繰り広げられ、最後まで楽しませてくれます。最後といえば、驚きのゲスト出演に思わず身を乗り出してしまいました。途中でフリはあったものの、「やっぱり後ろ姿だけの別人ね」と思わせておいてからのサプライズで、まんまとやられました。その後、ミッドクレジットでも軽く笑いをとりつつ今後の展開をほのめかし、さらにポストクレジットで意味深なシーンを絡めて、次作への期待をしっかり高めてくれます。

ただ、ストーリー的には、フレディの恋愛要素よりも、もっと家族の絆の大切さや強さを感じさせる展開が欲しかったです。あるいは、この内容ならもう少しコンパクトにまとめて、爽快感や軽快さをアピールしつつ、ビリーの成長譚に絞った展開としてもよかったかなと感じます。とはいえ、やや暗くて重いイメージのあるDC作品群ですが、近年はそれも変化しつつあり、中でもライトな位置づけの本シリーズはなかなか貴重なので、今後もこの路線で展開してほしいものです。

主演はザカリー・リーバイで、前作に引き続きシャザムを軽妙に演じています。ビリー役のアッシャー・エンジェル、フレディ役のジャック・ディラン・グレイザーも、若さあふれる演技がハマっていました。脇を固める、ヘレン・ミレン、ルーシー・リューは存在感抜群。アンテア役のレイチェル・ゼグラーも、今後の活躍が楽しみです。

おじゃる
満塁本塁打さんのコメント
2023年3月20日

返信お気遣いありがとうございました😭恋愛にはまだ早いのでおっしゃるとおり家族の絆の方が優先順位上で良かったのかもと思いました。マルチバースはマジで勘弁してほしいと思いますありがとうございました😊

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年3月19日

ガドット氏には驚きました。おっしゃる感じでもう少しコンパクトだと良かったです。

満塁本塁打