「膝の上で開いた童話の絵本がみるみるうちに目の前で繰り広げられていく。鮮やかな世界に入り込みたくさんの高揚感で浸される体験。」ウォンカとチョコレート工場のはじまり humさんの映画レビュー(感想・評価)
膝の上で開いた童話の絵本がみるみるうちに目の前で繰り広げられていく。鮮やかな世界に入り込みたくさんの高揚感で浸される体験。
その道のプロたちが超絶完璧に仕掛けてくれる世界がミュージカル調の鮮やかさで繰り広げられる予感はすぐにやってくる。
記憶のお手つきか?
いや、タイトルを目にする頃にはその濃く甘くビターな香りつきのわくわく感のなかに確かにいる。
端から端まで見逃しちゃあもったいない!セットのあれこれ、色彩の妙、豊かな音楽に変化する胸の奥の鼓動はエンターテイメントに没頭する愉快さのバロメーターみたいだ。
そうこうして現実と夢の狭間のようなところでふわりとからだが吸い込まれるように世界のこどもたちをとりこにする童話の世界にいる大人の自分。
この世界観が好みならば、あーこれは老若男女目と心が釘付けパターンだと期待ははやくも満タンだ。
ウィリーを演じたシャラメの繊細な喜怒哀楽、特にまなざしの加減。ある時は希望に満ち溢れ輝き、ある時は絶望感の渦に溺れ、そのままの感情が数えきれないパターンの表情をあやつる。ダンスの上手さ、所作の美しさも惹きつける。
また、Mrs.スクラビットを演じたオリビアのなりきり様の絶品さはいつもながら唸らせる。まさにこのキャラは実在するとしか思えない。演ずるためにこの星に生まれ落ちてきた貴重な才能が爆発し重要な立ち位置を存在感たっぷりに魅せる。
美しさ、怖さ、楽しさ、哀しさを盛り込んだストーリーは童話の大海原を緩急で盛り上げながらまるであきさせることなく進む。
両手でくすぐり、きゅっとつねり、どんっと押す大嵐。ふんわり抱きしめまた手招きする凪。
不安定さが惹きつけてやまない小さな舟が揺れる行方をおいかける観客はさながら一喜一憂の旅の同行人だったり見届け人になるのだ。
この旅の全てはウィリー・ウォンカが抱く夢から始まった。
彼の夢がなければ始まらなかった物語に最後までついていくなら彼がかたときも離さなかったあの大切なチョコレートをひとかけらもらえる時がくる。
その後味は魔法のようにきっとことばをのこす。
大切な記憶は私を前に向かせる。
そしてそれはらなくならない。
なぜなら
前を向こうとするなら必ずみえる心のなかにあるから。
私にはそんなふうに。
映画はなるべくというより、絶対1人で観たい派だ。
だけどこの作品ならクスクス笑いながら家族や友達とも一緒に楽しむのもいいのだろうと感じた。
時に、そんなすごし方ができるのも尊く幸せなことなのだろうと身にしみている。
humさんのレビュー読み返しました。文学的でとても素敵!
映画は一人で見て、あ、これはうちの相方も楽しめるな、と思ったら誘って一緒に行きます。ホラーでなくてもドキドキするのが苦手な人だし映画の趣味が根本的に違うので一人で映画館に行くのが極上の幸せでごんす!
膝の上で開いた童話の絵本がみるみるうちに… その通り、その通りです‼︎
シャラメの繊細な心身が、撓みつつも折れそうで折れなかったですね。魅惑溢れる少年+青年わ見事に演じていたと思います。
こんばんは♪、
共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
シャラメくん第一目標の筈が、
ウンパルンバおっちゃんと、宿屋の悪徳女将に❤️が行ってしまいまして、シャラメくん、ああ、そう言えばいたね。sing a songしてたね、ぐらい。やはり、ベテランには負けますわ❣️🦁
共感&コメント有り難う御座います。
私は二人で見たい派です。
終わった後、感想を言い合いたいので。
本当は私の場合、見てない・気付いてない点が多く、同行者の意見で補完してます。(笑)
ありがとうございました♪。前作は 歯医者さん行った時代的にいうとネットは勿論ありましたが、配信は普及は黎明期だったはずで、もしかしたら 遠回しな 歯医者さんのDVD📀子供向け配慮だったかもです。
今思うと タイミング良すぎなので・・本作も正統派伝統的面白さ🤣ですが 前作は 前代未聞の奇抜な映像
が斬新すぎて 心奪われました。ありがとうございました。
humさん
共感&コメントありがとうございます。暖かい気持ちになる作品でした。劇中では甘〜いチョコレートだと思いますが、私自身は年齢的にポリフェノール含有率を気にしてしまう今日この頃です。
humさん
共感&コメントありがとうございます。身も心も温まりたいところですよね。おそらくさぞかし甘〜いチョコレートだと思いますが、年齢的にはついポリフェノール含有率を気にしてしまう今日この頃です。
humさん
こんにちは
そうですね。
時には家族や友人と一緒に作品を楽しむことができたら
きっと何よりも尊いことなのでしょうね。
コメントいただきありがとうございます。
こんにちは
共感とコメントをありがとうございます。
前作とは、ウィリーの生い立ちからして違うのでまるで別物なんですが、私のアタマにはどうしても前作の世をすねた意地悪じいさんのウィリーがいて、このトモダチ思いのいいやつがあんなになるなんて、この後いったい何があったんだろう、さぞやひどい目に合ったんだろうと勝手に胸が痛くなっています。
ウンパ・ルンパは最高ですね!