「大人もかかる素敵な魔法」ウォンカとチョコレート工場のはじまり やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
大人もかかる素敵な魔法
ジョニーデップさんが主演のチョコ工場の映画は、私がティム・バートン監督ファンてこともあり随分前に映画館で鑑賞したんですけど、監督の映像表現や小道具の趣味がちょっと・・・良くも悪くも普通じゃない(笑)ので、若干腰がひけた状態だったことが記憶に新しいです。どっちかというと悪夢に出てきそうな不気味な映像イメージのオンパレードでした。いや、これはティム・バートン作品に対しては褒め言葉ですよ・・・。
それに対して今作は若き日のウィリー・ウォンカをティモシー・シャラメさんが本当に爽やかかつ力強く好演!言い方が良く分からないのですけど、スクリーンを支配するとはこういうことだってくらいの存在感と圧力で目が釘付けになりました。
さらに、出てくる小道具達も命が宿ってるように温かくて小さな仕掛けの中に子供の夢がギュッと圧縮されて本当に楽しくて・・・大人の私も幼少期を思い起こされ、すぐに魔法にかけられて魅了されてしまいました。
ウォンカがつくるチョコレートが皆を笑顔にし正しい夢を育むのに対し、悪のチョコトリオ?の作るチョコは悪事を肯定し、欲望を肥大させる部分などは対比が鮮やかで非常に分かりやすく、小さな子供さんにもぜひ触れていただきたい正しい教訓にみちた内容でした。
あと個人的にサリーホーキンスさんのファンなので(笑)、彼女が魅力的な「ある役柄」を演じていてとても印象的でした。
ぜひ、親子で鑑賞してほしい良作です!
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