「愛は」ふたつの部屋、ふたりの暮らし JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
愛は
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事前に感想を聞いていた。
ある人に言わせればこれは、
「猟奇的なレズビアンのお婆さんの話」
だそうだ。
マイノリティが愛を求めて生き抜く姿勢は
マジョリティからすると"猟奇的"らしい。
やるせない。
これが若い異性愛者の映画なら純愛か?
ふざけんな。
でも確かに本作さ
とくに前半のホラーっぽい演出は
余計に感じるのよね。
無意味だし、第一おもしろくない。
なんなら悪趣味だよ
ストーリーの序盤で、
「レズの老人なんて、他人からしたらなんて事ない」とマドをなじるシーンがある。
実際に、ハプニングが起これば、
それはなんて事なくない話になる
身内からも、法律からも、彼女たちの存在は脅かされる。
それでも懸命に互いを探す姿は美しい
握る手と手に温度を感じた。
そして最後の時が来る。
二人は大きな選択の前に、
(というかおそらくは別れの前に)
20年間何度となく聴いてきた音楽と共にダンスを踊る
まるでそれが永遠に続くかのように
二人の愛の旅に終わりはない
久々に、ありがとうと言いたくなる映画だった
こういう作品があるから生きていけるのよ
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