劇場公開日 2022年4月8日

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「趣旨がわかりにくい点はあるけど、フランス映画好きならぜひ。」ふたつの部屋、ふたりの暮らし yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5趣旨がわかりにくい点はあるけど、フランス映画好きならぜひ。

2022年4月20日
PCから投稿

今年108本目(合計382本目/今月(2022年4月度)18本目)。

今日(4月19日)はテアトル梅田さんの32年目記念ということでした。ということで、フランス映画といえばテアトル梅田さんということでこちら。

他の方も書かれている通り、「高齢者」「女性同士の愛」といったことがテーマになります。このことはあまり予告編などからは読み取れず「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」というタイトルだけだと、ルームシェアか何かをテーマにした(若者や男性なども出る)映画かなと思いきや、そんなことはなし。若者も男性も大半出ませんし…(男性にいたっては、不動産の売買がどうだのという話(日本でいう宅建に相当する)で出るくらいで、男性は出ても3人くらい?)。

趣旨の解釈も難しいかなというところですが、もともとフランス映画ってそういう余韻を残すところはありますし、「高齢者(女性、要は、老婆)どうしの恋愛」といっても、変なシーンはありません。日本以上に色々な思想が行き通っているフランスならではのお話ということになるのでしょう。

一方、セリフは本当に少なめで、上記通り高齢者という事情もあるので、セリフの一部が怪しく(怪しいというより、本当に少ない。映画の中では病気を患っているという設定で、介護士か看護師の方が来るという設定)、セリフは「案外」少なめです。ただ、これをホラーやアクションとして見るというのは無理がありすぎるので、まぁどう見ても「日本以上に思想良心の自由が開放的なフランスでの一つのありかた」を描写する映画なのでは…と思います。

採点にあたっては、特に差し引く要素はないので、満点にしています。

yukispica