「生涯忘れられない一日のはなし。」帰らない日曜日 ゆちこさんの映画レビュー(感想・評価)
生涯忘れられない一日のはなし。
誰しも、自分の人生を決定的に変えてしまった出来事をもっているはず。
これは孤児でメイドだったジェーンが、作家になった全ての理由をつくった一日を描く物語。
物語が好きだった彼女は、いくつもの悲劇の重なりに導かれるようにして作家になっていく。描きたい、ではなく、描かずにはいられなかった。
そんな創作する人の心に寄り添った作品に思えたのに、宣伝は軒並み恋愛や官能的な様に焦点を当てていてミスリードと感じてしまう。
あの日のために、彼女は生涯物語を描き続けた。何も持ち得なかった彼女が、全てを手にし、全てを失ってしまった、生涯忘れられない一日のはなし。
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