「難解で繊細」帰らない日曜日 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
難解で繊細
純文学っぽくて難解。
過去の恋愛を思い出しながら語る形のため、事象の時間軸がポンポン飛んで前後する。
セリフ外に、含ませた意味もあって、わかりにくい部分もある。
「いつ、どこの話?」「それはなんのこと?」と読解するのに頭をつかう必要があります。
邦題もダブルミーニングでした。
絵画を観て、その意味を読み取るような知的な作品ともいえます。
そう、絵画的と言えば、1924年当時の屋敷や車、装飾品に衣服…「イギリスだぜ!」と主張しまくる美術が美しい。
さらには性行為の描き方が少しも官能的ではなく、宗教画に近い、荘厳な空気をまとわすような繊細なカメラワークと編集でした。
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