「描き方が中途半端」帰らない日曜日 たこ姫さんの映画レビュー(感想・評価)
描き方が中途半端
クリックして本文を読む
女性作家が作家になるターニングポイントの一日だったのだろうけど、裸の逢瀬のシーンが多すぎて、薄っぺらな作品になってしまった。
良家の息子との恋は、もっと人間的な結び付きや彼女の中での葛藤やその熟成が描かれないと、後に思い出して作品になるほどの厚みが見えてこない。
後の結婚生活にも深みがない。
上流階級の生活も役者はよく演じていたが、こちらも第一次世界大戦後の社会の全体像も彼らの代わりゆく立場も見えてこない。
最後に、良家の息子は自殺ではなかったのかしらと思ってしまった。部屋を出ていくときの「さようなら」がもう一生会わないという感じを漂わせていた。
コメントする
たこ姫さんのコメント
2022年6月9日
コメントありがとうございます。今頃気付きました。
私は単なる西洋時代劇が好きなミーハーとして見たのですが、映像化は難しそうな人間ドラマなのだろうと見当がつきます。
原作を読む価値がありそうですね。ありがとうございました。
いなかびとさんのコメント
2022年5月29日
私は原作を読んでから、映画を観ました。
映像化に失敗したなと感じました。
文章だと細かい心理描写ができるのですが、映像だけでは、脚本・役者・監督・撮影・音楽が揃わないと難しいです。