劇場公開日 2022年6月17日

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PLAN 75のレビュー・感想・評価

全384件中、21~40件目を表示

4.0高齢になったら社会を支えて生きてきたご褒美に安らかに

2024年9月15日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

75歳を超えたら自分の末路を決めることができ、10万円をもらって安楽死する。高齢化社会に国の施策が、ほんとにこうなりそうな気にさえもする。

サラリーマンなら60歳を近づくと定年後を身近に考えると思う。第一線を退いた後、社会では役割をなくし、厄介者になるのか。。。
それは悲しいことだ。それまでの社会を築いた人たちのおかげで今の私たちがいる。
全国の橋や道路を作って来たというおじいさん、当然いるわけです。

高齢になったら、それまで社会を支えて生きてきたご褒美に、すべての人が安らかに過ごせるような、そんな社会にして行きたいと、何かできる事はないかと、思いました。

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かずじー

3.5ありえそうな未来

2024年8月4日
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鑑賞方法:VOD

難しい

私自身も中年真っ盛りのため、老後のことを考えさせられた作品です。
老人に生死を選ばせるという、現実にありえそうな政策でした。安楽死ですら賛否がある中、この政策が可決されることはなかなかハードルは高いと思えますが、ただ意味もなく生き続けていいものかどうか等、難しい難題だなと感じました。

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たけお

5.0考えが変わる映画

2024年8月1日
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悲しい

怖い

知的

「PLAN75?希望者のみなのね。だったら何も問題ないよね、賛成賛成」と思って映画を見ました。
もともと私は氷河期世代としての恨みつらみが強く、高齢者優遇政策に反対派です。
強制75なら問題ありだけど、希望者75なら、何が問題?ぐらいの気持ちでした。

そんな私が
見終わると「PLAN75には反対!」と、考えが変わりました。

このように自分の考えが視聴前後で変わる映画は初めてです。すごい映画です。

もともとこういう何の説明もなく、淡々とした話は苦手です。

それなのに!
「これはこういうことかあ~」という、「説明なくとも分かる」シーンが多くて、リアリティーがあって、怖い怖い!

主人公の孤独感、炊き出しの所PLAN75の案内、もらえる10万円、テレビニュースではPLAN65にするか議論開始、産業廃棄物処理場…

特に孤独感が怖くて。
これを見た人はきっと、結婚したり友人増やしたりしようって思うんじゃないでしょうか。

人付き合いが煩わしいと思ってる若い人に見てもらうと婚姻率が上がるのでは、少子化に効果あるのでは、とすら思います。

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ナオ

4.0生きることと死ぬことについての内省の中で

2024年7月2日
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正直、「PLAN75」を観たのはかなり前で、実を言うと未だに何を書こうか迷っている。
誰もが迎える可能性のある「一人で死ぬこと」について思うこともあれば、「一人で生きていくこと」について考えずにはいられない部分もある。
誰だっていずれは死ぬ。歳をとればとるほどその事実は確実に自分ごとになり、逃れられない未来の出来事に対し、自分なりに受け入れ、折り合いをつけながら、先に旅立っていった人たちの人生を噛みしめる。

大人になってから随分経ったからか、いつか自分が死ぬことについて、恐怖よりも忌避感よりも、諦念とも違う、もっと身近で当たり前のような、「風邪をひいたら熱が出る」、に近い感覚で「死」を感じるようになった。
それでもやはり、自らどこまで続くか分からない「生」を手放す気にはなれないと思う。良い死に方がしたい、それは「キレイな幕引き」のことではなく、「満足するまで生きたい」と同義だ。自分の肉体が限界を迎えていないのに、精神のエゴで自らに幕引きなどしたくない。
そういう意味で、もし現実にこの映画同様の法案が成立していたら、私はこう思うだろう。
「生き辛い時代になったな」と。

この映画では、初めて身近な存在の死を思う若者たちの姿も描く。若い頃私が感じたような、見知らぬ老いた人間の記号的な「死」ではない、自分が言葉を交わしたり、人柄に触れたり、その人の人生を垣間見たりした人の「現実に訪れようとする死」が眼前に迫ってくる、悲しさと淋しさと恐ろしさ。
高齢になって、たった一人で、つましい毎日を過ごすことは誰にでも訪れる可能性があるのに、自分も当事者なのだと感じられない。うまく想像できないから、今その状況の人々を数字や記号でしか捉えられない。それが形になって襲いかかってきたとき、どうしようもなく、ただ生きていてほしいと願わずにはいられない。
いつか見知らぬ誰かが消えるのではなく、今目の前に存在している人にもう二度と会えない、それが死なのだという衝撃が、「PLAN75」の若者たちにはある。
それはもしかしたら、現代の社会構造が近しい人を亡くす経験自体を少なくしていることの現れなのかもしれない。

見送る側と見送られる側、その両端から描かれる「生きること・死ぬこと」についての思いの中で、自分の死生観を見つめ直す。それが出来る映画はなかなか無い。

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つとみ

3.5ディストピア

2024年6月16日
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泣ける

知的

難しい

映画。と言えばわかりやすいが
大切な問題提供を行う映画。だと表現したら人はどう思うのだろうか?

死は国籍人種出自実績地位に関わらず等しく訪れる
イベントである。この死の捉え方が歪んだ時代に生きると
こう言う世界観に引き込まれるのだろうと思った。

つまりなにを言いたいかと言うと
死は決してネガティブで陰な世界に留まる出来事ではなく
ある人にとっては最高の機会。改変ポイントであると言うことでもあるのだが、その死すら遠のき、生のみが幸福とされる実世界に縛られて囚われる事態に、実世界の不幸と救われなさ。を感じずにはいられない◎

と言う、それこそがディストピアそのものである。と言う
事実に、現代実世界に生きる人のどれだけが気づいているのか?と言うことだろう。

僕は一度死に接して死にきれなかった部類の人間である。

それ故に、自然な死に憧れ恋焦がれる毎日を過ごしているのだ。

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tomokuni0714

4.5PLAN75

2024年6月15日
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鑑賞方法:VOD

冒頭のシーンに劇中どこからリンクするのだろう?と待っていたけど、なるほど「あの事件」のことかも?と思った私は正確だった。
全体的にカンヌで評価されやすい日本作品という感じ。暗くて辛そうで静かで人間味ある。
だけどね、劇場公開時ではなくNetflix配信で2024年に観たので磯村勇斗や河合優実が出てきた時点で「不適切にもほどがある」が脳裏をよぎりそこかしこに阿部サダヲを探してしまた。彼が出演していたらもっと違う作品になったかもね。あ、関係ない?そうね、でもこんな想像できるってやっぱ生きてるからこそ!死ぬまで楽しく生きていたいな。こころは自由だから。

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たまみ

3.5自分なら…と思いながら観る

2024年6月5日
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知的

答えはなく、色々と考えたり
共感したり
もし自分ならと想像する
ただそれだけ

まあ観てよかったとは思う
人に勧めるほどではないかな

河合優実ちゃんの電話のシーンはホロリでした

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きなこ

2.5退屈

2024年5月21日
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退屈でした☆

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hide1095

1.0現代に実現してほしい

2024年5月2日
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💲

3.0タイトルなし(ネタバレ)

2024年4月29日
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まゆう

3.0丁寧すぎる描写

2024年4月24日
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日本を知らない外国人に見せるためにはこれくらい丁寧に描いた方がいいのかもしれないが、日本人の私はすでに知っている現実社会なので、冒頭で長々と描写されて、ちょっと辟易とした。最初の13分なんて1分でまとめられるし、そのあとも省いて、早めに核心に触れてこちらの興味を引いてほしかった。ifの世界の話なのだから。
ちなみに私は高齢者、同じぐらいの年齢の方で長生きしたいという人にまだで会ったことがない。みんな口を揃えて、長生きなんてしたくない、日本でも早く安楽死が認められるといいねと言っている。私もどんどん老化していく体で長生きは嫌だなあ。女優さんみたいにメンテナンスが行き届いていればいいんだろうけどね。

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すみゃん

4.5国会の決議はあなた個人の決意?

2024年4月16日
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実は有料配信を全く持っていないので、この映画が見たくても全くチャンスがなかった。しかし、チャンス到来。友達である、フランス語の教師が一緒に観ようと誘ってくれた。映画の最初からプラン75が「国会」で可決されたと。私は「閣議」じゃないんだねと心の中で思った。その時、友達が、『国家のために死ぬことを誇りにしている』と。だから、プラン75はその一環だと?国家のために死ぬこと?えええ!!!なんだそれと内心思った。そしたら友達は 「世界ではそう知られえている』と。そして、神風特攻隊や会社員の自殺など例にとって、私を納得させようとした。
若者が死ぬのはなぜだ?世界からも注目されている、政府のご都合主義に従う「従順な」国民? 政府の言いなりになって自分を見失っている?
国会の決議はあなた個人の決意?

友達はまた、先進国では若者の出産率が低いから、高齢者はこうなっていくんだよと。
昔の姥捨山だね。楢山節考」(今村昌平監督)を思い出したよ。でも、楢山節考」(今村昌平監督)には親子の愛があったよね。

「子供がいたって寂しいもんだ。」といって自殺をした高齢者がいるが、自分の寂しさを子供の言動行動と比べるのはもってのほかだねと思った。時々、子供がいるから幸せねと言う人がいるが、私の存在意義は子供のあるなしと関係ないと思う。関係あれば、皆さんが子供を生もうとすると思うよ。人との比較や人の恩恵で自分がどうなるか決めるのはちょっと理解し難いねえ。自分をまず見つめて分析してほしいね。

主役(倍賞千恵子)が生活保護をもらいに行きたくても躊躇っているシーンはジーンと来たね。また、その彼女の躊躇いを知ってか、いっぱいのうどんを持ってくれる人がいることも。主役のような人に生活保護を与えなきゃ誰に与えるのと思うが、本人が躊躇する。でも、身寄りがないなら、誰にも遠慮しないで生活保護がもらえると思えるが....彼女自身が許さない。

結局時間がなくて、全部見ることができなかったが、友達は全部見たようだ。彼女に、「75歳以上になって、プラン75を使う」と聞いてみた。
返事は「健康じゃなかったらそう思うと、でも健康だったらノー」と答えた。
彼女は62歳で独身で、まだ現役の先生だし、収入は無くなっても、年金は月に40万はあるだろうし、それに、確定拠出年金もあり、子供は独立して親とは住んでいないが、交流しているし.....精神的にも安定しているようだし.....健康、収入面ではプラン75を使おうとは思わないが、高齢化によって不健康になったら、考えると言うことだと思う。しかし、この世は彼女のように恵まれた環境の人ばかりではない。社会には、この映画に出たような立場の高齢者が存在するのだ。この高齢者はお荷物になったから少子高齢化対策として、国がプラン75を実施するという世の中では困る。コロナワクチンの接種で世界に『呉越同舟』の国だと証明したし、全体主義にはいりいやすい国だからね。批判的思考能力を伸ばす教育を。

現在、裕福な高齢者に対する、老人施設、旅行などで、経済の活性化を狙っているようだが、この映画の主人公のような一生懸命働いている薄給の高齢者にはどんなプランがあるのだろうか?お決まりの「自助」の一言では困るなあ。

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Socialjustice

5.0かけがえのない日本のSF

2024年4月10日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

少子高齢化が国の財政をひっ迫させ、そのツケが若者へ回っていくことで若者の生活までもがひっ迫化しているという近未来SF作品。
それが理由で老人たちが殺害される事件が多発し、政府はPLAN75という75歳以上の高齢者には死を選択できる法案を作ったことで起きる人々の生き方を描いた作品。
このサービスを申請すれば10万円がもらえる特典が付く。
葬儀費用等々は、合同葬儀にすることで無料化できる。
78歳の角谷ミチは、一人暮らしの掃除婦だが、仲間が仕事中に倒れたことで会社の信用問題に関わり、近しい年齢層すべてが引退させられる。
PLAN75のキャンペーンで翻弄する役所勤務の岡部ヒロムは、生活保護の仕事と叔父の訪問(申請)によって高齢者の生活を垣間見ることになる。
外国人の女性は日本に出稼ぎに来ている介護士。毎月の給与はわずか15万。心臓病の娘の手術費用が必要。
この作品は、この3名の登場人物たちの日常と変化を、ほとんど映像だけで描いている。まるで記録映画のようだ。
事実この「PLAN75の概念」は世界中で議論されており、いつか日本でも議論されると作者は考えたのだろう。そうなったらどうなるのか? あなたはどう思いますかと私たちに問いかけているのだ。
ミチは仕事を探しても見つからず、友達の孤独死を発見したことでとうとうPLAN75を申請する。死を選択した彼女には先生と呼ばれるカウンセラーが付き、毎日15分だけ会話することができる。
長年叔父と合っていなかったヒロムは、両親の離婚や母の再婚と父の他界を経験したことで、そういうものに心を動かされやすくなっている。
外人看護師は、パーティで仲間が手術資金をカンパしてくれ新しい就職場所を教えてくれる。それがPLAN75が執行される施設だ。やがて彼女は路上で仲間に出会うが彼女の自転車の子供を乗せる場所には子供は乗っていない。
ヒロムは車で叔父を迎えに行き、あてもなく車を走らせているように感じた。とある食堂で食事をしているとき、ヒロムが叔父に酒をすすめる。車酔いした叔父。彼をどこかで降ろした後、急に顔色が悪くなりUターンするヒロム。
ミチと会うことが禁止されているカウンセラーの女の子は、ミチの申し出を受けボウリング場で彼女と楽しむ。ミチは先生にお小遣いを与える。おばあちゃんが孫にしてやりたいことの一つだ。彼女の友人は、娘が来ることはないし孫を見たこともないという。老人たちが楽しむ場所にあるのは、捨てられていそうな古びれたものしかない。
ヒロムが向かった先にあったのがPLAN75の施設。叔父への最後に一緒に食事をしたのだ。しかし叔父はすでに死亡していた。ヒロムは彼ら死を選択し執行された者たちがごみ処分場で廃棄されることをつかんでいた。だからせめて人間らしく火葬にしたいと火葬場へと向かったのだ。スピード違反で捕まる映像についてはよくわからなかった。
叔父の隣で執行を待っていたのがミチだ。彼女は叔父の目を閉じる姿を見て執行されるのを止めたのだろう。
そして外国人女性は、遺留品のバッグの中から大金を発見する。しかし、彼女にとってそれはあまり意味がないものになっていたのだ。そして不審者であるヒロムの手伝いをしたのは、このPLAN75に携わったことで感じたことがそうさせたのだろう。
生きるということに選択を変えたミチは散歩をしていた。
そこで見た雲の間から差し込む朝日に生きているという感覚を覚えたのだろう。
カウンセラーの女の子は、食堂でこの仕事に関し講義する上司と新人の会話を聞きながら、大きな違和感を覚える。規則を破りミチと外で会った彼女は、ミチとの最後の会話で涙声になっていることが伺える。こんなことがあっていいのか? 彼女の思いは募り、帰宅後に満ちに電話するが、彼女は電話に出ない。自分のしていることとそれが正しいのかということに動揺が止まらなくなっているのだ。
この問題は身近に迫っている。SFではない。しかしながら財政が破綻することもない。すべては森永卓郎氏の「ザイム真理教」に書かれている。今我々は、昨年ダボス会議で決定した「炭素税」に対抗する準備が必要だ。完全に余談です。

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R41

3.5終わり方が微妙

2024年3月24日
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悲しい

難しい

考えさせるようなエンディングを意図したのでしょうか、少し消化不要に思えました。このテーマは超高齢化社会である日本の一つの選択肢であることは間違いないと思いますが、大変難しい問題に切り込んだ良い作品だと思います。

例え高齢であっても、親族であれば(そんなことはないのですが)もしかしたら明日画期的な治療法が見つかって、元のように元気になるかもしれない、元の様ならなくてももう少し生きていられるかもしれない、もっと生きていたいと願っているかもしれない、などと考えてしまうのが当たり前だと思います。

この映画の主人公のように働く意欲もあり、元気で病気もしていないのであれば、都会ではなく過疎地で暮らすことで職を得られる可能性が大きくなると思いますが、環境をなるべく変えたくないと思う人も多いのでしょうか。

また、他に身寄りもなく孤独であれば、ただ生きている時間を長くすることに意味を見出せなくなることもわからないではありません。

いろいろ考えさせてくれる良い映画でした。

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Baffy

3.5邦画らしい空気感を味わえる映画

2024年3月24日
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た

3.5今からでも始まるかも🫨

2024年3月15日
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知的

事件がきっかけ?で政府が決定した75歳になったら、安楽死の選択が出来る法案プラン75が出来る。

主人公のミチ(倍賞千恵子)が、主人に先立たれ生活がギリギリでバイトも高齢がきっかけになり解雇される。プラン75を選択するが…

いやー、考えたくない内容ですが日本の未来もこうなるかも🫢
なんて思ってしまいます。

まず、政府がテレビなどで極めて安全な保健に加入出来るよーって宣伝している。
役所の人間が、炊き出ししている場所で勧誘しているのが、ぞっとしましたね。

いかにも,世のため人の為に行っていますと、善人ズラしてる事に、人が生きるとか死ぬ事はどうでもよくて、不必要な人間は消えて下さいと。

いつからか、老害なんて言葉がでてきて当たり前に使われているが、これこそが差別意識を植え付けているんじゃないかと考えてしまう。

安楽死の問題も、生きにくい世の中になっているのは何故か?年金問題?政治の腐敗?移民問題?現在進行形やん!なんて考えさせられました。

倍賞千恵子さんの演技は素晴らしいです。

ラストは、何を思いその決断にしたのかは、不明ですが、ミチさんの選択は正解だと思わされました。

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アキより

4.5今だからこそ、考えるべき作品

2024年3月11日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

怖い

知的

TVドラマで話題の磯村勇斗 さん&河合優実 さんが共演していることを思い出し、再度鑑賞。
近い将来、加速度的に進む超高齢化社会の中で、増え続ける高齢者対策として「75歳になったら自分で死を選べる法律」が出来た。「生きたい」気持ちと誰にも受けれず「見捨て」ていかれる現実のはざまで、主人公はプランに参加を決めるが・・・
という物語を倍賞千恵子さんが文字通りに体当たりで演じている。
映画は、理不尽な世の中に対して声高に訴えることもなく、老人たちの日常を淡々とつづって描いています。余計なセリフも派手なBGMもありません。最近はやりの大どんでん返しも伏線回収もありません。「この後どうするのだろう」という疑問を投げかけて映画は幕を下ろします。
大方の若いレビュアーには理解不能な作品かも知れません。予想通り「セリフがない」「主張が見えない」「暗い」「現実味がない」・・等々のレビューが散見されます。「老い」と「死」をまだ遠くに感じて、元気な老人たちしか知らない若者には違和感しかないと思います。でも、まもなく定年する私のような人間からみると、主人公が追いつめられてプランに参加していく過程が本当に恐ろしく感じます。
 プランに参加した老人たちの映画の中での遺体の扱いが、このプランの真の狙いを表現していて、また恐ろしい。「自ら死を選べる」ではなく「死を選ばざるを得ない」状況を作っているのだと理解するのです。
 暗く重い物語の中で、若い三人(磯村勇斗 さん&河合優実 さん、ステファニー・アリアンさん)の苦悩が、わずか一筋の光として救いとなります。特に河合優実さんの「先生」は出番は少ないものの、素晴らしいです。
 現実味がない。と感じたひとはどういう現実を見ているのか。今こそ向き合わなくてはならない命題が、ここにはあると思います。

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ベーコンえっぐ

3.0セリフが少ない

2024年3月5日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

制度を通して社会問題をストレートに提起する作品ではなく、制度を受ける人・支援する人のやりとりを見ながらその心情を自分に投影し考える作品。

登場人物からはっきりとした意見が出ることは全くなく、それ故にセリフがとても少ない作品。
そこがリアルでもあるが、作品として主張したいことが何かも分からず、自己消化するのが非常に難しい。

このテーマでそんな簡単に感想が出るわけでもないだろうが、もう少しテーマとしての投げかけは欲しかった。

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りく

3.0日本の未来、人生、生きることを考えさせられる

2024年3月1日
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悲しい

知的

難しい

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ぽん

1.0現実離れにもほどがある

2024年2月27日
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鑑賞方法:VOD

まず第一、老人議員が多い日本の国会でこんな制度を可決することは絶対にありえない!
また、仮にこんな制度があったら日本は滅ぶ。なぜなら、この国の農業従事者の70%は65歳以上であり、サラリーマンと違って厚生年金はもらえない。彼らがもし「国民年金だけじゃ生活できないし、農作業続けるのもしんどいから死なせてもらおう」となったら、日本の農業は立ちいかなくなり、食が脅かされる。農業のほかにも社会の役に立っている老人は多くいる。老人が負担だと思う人たちは、そういう存在を知らないだけだ。
今、老人が増えすぎると何が一番問題なのか、何が現役世代の負担になっているのか、冷静に分析すべきだ。日本では、老人が倒れても簡単には死なせてくれない。ほっておけば息をひきとるような老人を、手術、胃ろうや経管栄養、酸素吸入、痰の吸引などありとあらゆる手段で無理矢理命をひきとめようとする。そんな老人がこの国の病院、施設、家庭にあふれている。それがどれだけ負担になっていることか。亡くなる間際の老人の命を無理に引き止めさえしなければ、社会保険料や税金など財政を無駄に圧迫しなくてすむし、家族も介護から解放されるのだ。
この映画の主人公ミチさんのように、働く意欲もあってボウリングもできる元気な老人に、死を奨励することは明らかに間違っていて、現実的ではない。しかし、死ぬときに安心して亡くなることができる社会を実現できないものだろうか。この私も、年をとって倒れたら無理に救命措置などせず、静かに逝かせてほしい。助かってもその後に寝たきりになって介護が必要になったらと想像するだけでぞっとする。

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くろすけ
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