「これは政府による人殺し映画だ」PLAN 75 ゆきとうさんの映画レビュー(感想・評価)
これは政府による人殺し映画だ
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少子高齢化で、今後の年金が減額されていく可能性が高いため、題材になったと思われます。
あくまでも個人的な感想です。
まず、政府による人殺しについては、劇中のコールセンターの場面で、ある女性がプラン75を申し込んだ人は、思い返して死ぬのを止めるケースが多いので、上手くこのまま死ぬ方向に誘導してねと助言するセリフがありました。
国ではなく政府としたのは、ヒロム(磯村勇斗)がプラン75の看板を立てた時に、誰かから泥のようなものを看板に投げつけます。この状況から、反対派がいる事が推察でき、政府主導による政策と解釈できます。
その他に、死体処理者が死体の眼鏡、時計、お金を盗む行為は、犯罪行為であり不快です。
また、外国人労働者を美化しており、将来、日本を外国人が乗っ取るような感じを受けます。
最後の方に、ヒロムがおじの遺体を車の助手席に乗せて、火葬場に向かうシーンも違和感が残りました。
しかしながら、以上のような点を除けば、映画自体の完成度は高く、終始引き込まれました。ミチ(倍賞千恵子)のラストの行動に救いが残り、ホッとします。
評価の難しい映画だと思います。
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