劇場公開日 2022年6月17日

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「早川監督の強烈な右ストレートにやられる。」PLAN 75 かぴばららさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5早川監督の強烈な右ストレートにやられる。

2022年6月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

冒頭の先制パンチ。若者の衝撃的な告白に、この映画は嘘をつかないぞ。真っ直ぐ直球で投げ込むぞ。覚悟をしろ!と言われてるようだった。
話の流れも軽くない、軸もぶれてない、詰めも甘くない。
なんでますます「どうなるの?この話をどうやって終わらせるの?」とワクワクした。
この映画の「ワクワク」は特殊で、映画にリアル感があるので実際の現実の政府政策の渦中にいるような。私達、どうなるの?と一瞬錯覚してしまうリアリティだった。

早川監督、スタッフの方々、よくぞ最後まであきらめずに世に送り出してくれました。
その凄まじい精神力と勇気を讃えたいです。

世界は日本の少子高齢化社会の行く末を見つめています。
映画の答えは観た人それぞれが考えるのが一つの答えだと思います。
ずっとこの映画を観た後から考えています。
子ども、若者、高齢者が利益や、便利さ、効率を省いたものに最後は救われるのだろう。救われると信じたい。

私は現時点での答えとして、単純に人の体温が感じられる事が重要なんじゃないかと思います。お互いの体温が生きてる実感を感じ取れるのは手を握ること。
生前の私の祖母の手を握った時、夏なのにとても冷たくて、手を温めてあげました。その時の笑顔が忘れられません。もっとたくさん手を握ればよかった。
高齢者は若者に優しくされると、自分の話を聞いてくれると、触れ合ってくれると、単純に嬉しいのですよね。逆にその嬉しい気持ちが相手に伝わるとお互いが嬉しい。
自分も高齢者になりつつあるのでわかります。

まずは選挙に行きましょう。
私達の日本の未来を考えるために、大事な一票を自分の手で投じる事が大事なんだと、この映画が背中を押すきっかけになればいいな。

マルマル
はなもさんのコメント
2022年7月15日

こんにちは。
 じわじわと政権に有利に傾きつつあります。もう随分前から高齢者を前期、後期で分けていることにびっくりした事があります。
 体温を感じられる事は、ちゃんとその人自身を見ている事だと思います。自身をも振り返って、自分は知らぬウチに区別差別 無意識の悪意言動をしてないか?と思って戒めました。

はなも