「独居老人が都会のアパートの一室で誰にも看取られることなく、死後数か...」PLAN 75 M.Ooiさんの映画レビュー(感想・評価)
独居老人が都会のアパートの一室で誰にも看取られることなく、死後数か...
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独居老人が都会のアパートの一室で誰にも看取られることなく、死後数か月たって液状化しているところを発見されるとかのニュースを見聞きするたびに、暗澹たる気持ちになる。
死んだところで、アパートの家主や管理人は迷惑におもうだけで、特殊清掃業者が機械的に処理していくだけ。死んでいった人は、どうしようもない寂しさや無念さを抱きながら逝ったんだろうなと思う。映画でも主人公の友人がそのような最期を遂げるシーンが出てくる。
ムラ社会が崩壊して、ご近所づきあいが無くなってしまった都会では、ホスピスのようなところに入るためにも、ある程度の財力がないとだめという現状は、なんとかせねばとは思う。政府は70になっても働けというが、この映画のように働きたくとも雇ってもらえないとか、さらには借家からも追い出されるとなると、どうしようもない。
自分も来月還暦を迎え、会社も定年退職するが、十数年後、自分が孤独死していないとも限らないのだ。
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