「誰にでも起こりうる老いという題材だからこそ、誰もが真剣に考えるが答えは出ない」PLAN 75 冬眠さんの映画レビュー(感想・評価)
誰にでも起こりうる老いという題材だからこそ、誰もが真剣に考えるが答えは出ない
老いは誰にでもやってくる
身近に居る人が老いていたり
今老いていなくても将来この老いから逃れることはできない
そんな誰にでも起こりうる老いという物語をこの映画では3人の物語で描く
・子供もおらず友人も亡くなり孤独になっていく老女と
・市役所でプラン75に従事しながら数十年ぶりに再会した叔父との交流をしていく青年と
・介護施設で働きながら難病の子供のためプラン75に関わっていく外国人女性
この3人の物語が全く交差しない、絡んでいかない
各々が各々の人生を送っていく・・映画のような劇的な展開も無く
ぶっちゃけって言ってしまうとこの3人の物語の結末は描かれない
映画には上映時間があるので終わりはあるのだけれど
老女があの後どうなった?
青年はあのあと何をするのか?
外国人女性とその子供は行く末は?
なんて描かれない、いやあえて描かないのか
全て観たものに全て委ねている
プラン75の是非も含めて
プラン75の問題点や終盤“?”のつくシーンはあったものの
これは是非みんなに見てもらいたい
評価 4.1
出演者の皆さん演技が素晴らしく引き込まれたんですが
やはり今回プラン75を選択する老人として出演されていた
倍賞さんとたかお鷹さんが素晴らしかったなぁ
プラン75の是非?そりゃ保留ですよ・・・
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