劇場公開日 2022年4月22日

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「とにかく歌うことが大好きだった」リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とにかく歌うことが大好きだった

2022年5月17日
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鑑賞方法:映画館

ウエストコーストの歌姫、リンダ・ロンシュタットのドキュメンタリー映画。
中高生時代に洋楽、特にウエストコーストサウンドにどっぷりはまっていた世代として、彼女を描いた作品が作られ、日本で公開されたことだけで感激。
JDサウザー、ジャクソンブラウン、ドンヘンリー、ライクーダー、ワディワクテル、ピーターアッシャーなどなど、懐かしい顔が次々と。でも、女性陣に比べて、男性陣は老けたね…
証言者(誰だっけ)も語っていたが、リンダは作詞作曲はしないが、歌う歌はすべてオリジナルだった。聞いていた当時も、「悪いあなた」「ブルーバイユー」「イッツソーイージー」がカバーだとは知らなかった。映画では取り上げられていないが、エルビスコステロやウォーレンジボンを知ったのも、リンダの歌がきっかけだった。
80年代以降、彼女がロックを離れてからは聞かなくなってしまったが、オペラ、ジャズ、マリアッチすべて、彼女が幼少期から親しんだ自らのバックボーンと言えるものだったことがよくわかる。とにかく歌うことがが大好きで、自らを高め、挑戦し続けたことは、本当に凄い。
ラスト、現在の彼女が声と手を震わせて歌う姿を見るのは辛いが、甥っ子に囲まれて穏やかに暮らしているようにも見える。この作品によって、彼女の存在と素晴らしさが再認識されたことが何よりだ。

山の手ロック