「キャリア一本の人生だった」リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)
キャリア一本の人生だった
リンダ・ロンシュタットのインタビューも含めて彼女の半生を描いたドキュメンタリーである。アリゾナ州ツーソンのメキシコとの境界近くで生まれ、父親はバリトンで家族とスペイン語で歌を歌う音楽家族で育った。『ストーンポニーズ』のボーカルで有名になり、ウエストハリウッドのトルバドールTroubadourというクラブで歌った。彼女は11もの数多くのグラミーに輝いた。2009年にパーキンソンで一線から退き、甥のピーターと従兄弟のボビーと長椅子に座って、家族でスペイン語の歌を
口ずさんでいる。それで、このドキュメンタリーは終わっている。彼女のヒット曲、YOU DO NO GOOD でドキュメンタリーは始まっている。
好きなシーンは、彼女の才能。 ロック、ポップ、フォーク、ラテン、オペラ などなんでもこなす。誰かが言っているように、有名になっていても、ジャンルを変えることにより、ファンが去ることもある。しかしは彼女はそれを恐れず挑戦する。特に、ギルバート・オサーリバン( Gilbert and Sullivan)のオペラ(The Pirates of Penzance)の声には驚いた。ケビン・クラインも出演しているが、オペラ歌手顔負けだ。リンダの祖父はツーソンで初めてオーケストラを編成し、この曲を創作したらしい。しかし、音量だけでなくヴォイスに幅があるからなんでもこなせるようだ。なんでも挑戦する態度が大好きだった。それに、何に挑戦しても、うまく行くとは、こんなに才能がある、歌手は少ないね。 でも、誰かが言ってたけど、『自分に自信がない人だ』と。この意味はなんでもできるがゆえに、自分自信を見直したり、成長させる時間がなかったのかもしれない。キャリア一本だと、時々、人生の何かを見失う。家系的にも祖母がパーキンソンで自分もそうなったようなことを言っていた。そして、最後のシーンでいとこと甥と歌うシーンで自分の自信のなさを見せている。 私はちょっと気分が落ちこんだ。そして思った。いいじゃん、ここまでやったんだから、これ以上歌えなくったてと。彼女は祖父や父親の足跡を引き継ぎ残すことができているのに。
『Somewhere Out There』 James Ingram これは彼女の有名な曲らしいが私は全く知らない。
『Don't Know Much』Aaron Neville, これはよく知っている。
リンダのバックバンドはイーグルスだったとは知らなかった。その後、リンダはグレン・フライとドンヘンリーがイークルースを編成する時、手伝ってあげたと。そして、『デスパーラド』を一緒に歌った。
リンダ・ロンシュタットのドキュメンタリーは90%は知らないことばかりで初耳。 米国では個人的にバンドやオールマン・ブラザーズ・バンドに注目していたので、彼女の音楽を全く聞かなかった。 カルフォルニアの州知事、ジェリー・ブラウンと70年代に付き合っていたとは、驚いた。州知事とカントリーロックスター。
もちろん普通の耳の私たちには、最高の歌声にしか聞こえませんが。。
少し気になったのですが、
①「ギルバート・オサリバン」だとイギリスのSSWになってしまいませんか?
「ギルバートとサリバン」で良いのでは?
②「デスパーラド」は「デスペラード」ではないですか?
すみません。ちょっと気になったので。m(_ _)m
非常に同感です!素晴らしい歌声ですよね。個人的に美空ひばりと並ぶ歌い手として、最高峰の天才歌手の一人と思いました。(^^)
彼女は「99%は聞く事と聴く事、1%が歌う事」と言っていますが、
驚異的な耳の良さがあったから、自分の歌声にどこまでも納得出来る事がなく、常に自信を持てなかったのでは。たぶん自分が想像する完璧な音色を自分では表現出来ていない、と思ってしまうのでは、と思いました。(><)