「私たちはいかに生きるべきか」生きててよかった et_tomcatさんの映画レビュー(感想・評価)
私たちはいかに生きるべきか
海の向こうでは戦争が行われている日々ですが、今の日本で若者たちが生きていくには、何を拠りどころとしたら生きていると実感を持って、誇りが持てる生き方ができるのかということを若い映像作家の視点から描いた物語だというように私には思えました。
メインキャストは誰もが自分に自信が持てず、かといって別に普通に生きていれば生活に困ることもない人ばかりなのですが、人生において何事かをなしとげたいという焦りを、自分を傷つけるという刺激によって得ようともがいているように私には見えました。
とはいえ主人公は格闘技の選手なので、リアルさがないと説得力が伝わらないですが木幡竜さんは完ぺきに演じきっていたと思います。腹筋が割れ贅肉も全くなく、まるで仮面ライダーのソフビ人形みたいだと思って観てました。
今の時代に蔓延した沈鬱な自由というか先の見えない虚無感を若い日本の作家が表現しようとするとこうなるのかと面白かったです。
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