「せつないけど、宝物」20世紀のキミ chikachika1122さんの映画レビュー(感想・評価)
せつないけど、宝物
キム・ユジョンちゃんが大好き。子役の頃からずっと可愛いけれど、大人になった今はますます魅力的!どんな相手役も彼女と並ぶと自然に“ベストパートナー”に見せてしまう。演技力ってこういうことなんだなと感じさせられる。
物語の展開は王道。でも、その王道に抜群な彩りを添えていて、何度も胸を揺さぶられる。普段は学園青春ラブストーリーにそれほど惹かれない私だけど、たまに心を深く射抜く作品がある。日本の「君に届け」、そしてもう一本がこの「20世紀のキミ」。
10代のまっすぐさ、不器用さ、ジグザグしながらも懸命に生きたあの頃。その記憶は、大人になってもふと心を締めつける。酸っぱくても、苦くても、一瞬だけ最高に甘かった時間があった。あの感情は、確かに「宝物」だと教えてくれるドラマだった。
舞台は1999年。スマホがまだなく、公衆電話や「写ルンです」、ビデオレンタルといったアイテムが当たり前に登場する。あの頃を知る世代には、ひとつひとつが強烈に刺さるはず。特に50代には、忘れていた感覚を呼び起こすような懐かしさがあると思う。
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