劇場公開日 2024年5月3日

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「ミセス・クルナスvs.ジョージ・W・ブッシュというより、・・・with! 人権派弁護士」ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ Kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ミセス・クルナスvs.ジョージ・W・ブッシュというより、・・・with! 人権派弁護士

2024年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あまり期待してなかったのと、主人公がドイツ在住の「トルコ系移民」であることを見始めて初めて知ったので意外と引き込まれた。
不幸な偶然からか息子がタリバン派の疑いで数年も収監された状況で、あの能天気な母さんぶりはないだろ、と思わないこともなかったけど、思い切りフェミニストとして解釈してみた。
・頼りない夫、まだ幼い息子たちという残された家族・家庭を盛り立て生きていくには、深い悲しみや怒りは普段はぐっと胸の底にしまって過ごさないと前に進めないことを知っている肝っ玉母さんの哀しみ。
・全然痩せないところも真実の表れ。人はやるせないと食べて食べて、ストレス太りもする。
・だからこそ、公式な会見の席での即興のスピーチでは、嘘のような本当のシリアスさで彼女の心の吐露が。それが初対面の記者たちの心まで動かす。あれは日頃の様子との矛盾ではなく連続。
弁護士さんとの「純愛」っぷりが素敵でしたね!それが一番の好感度の源かな。

Kumiko21