苦い涙のレビュー・感想・評価
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カールが可哀想 🎵 みてたはずよ ピーターの心が ぐいーんと アミールの方へ傾いて行くの~ 見てたはずよ~
邦題の苦い涙。考えたのはアタシと同年代の人でしょうか?
スリーディグリーズの苦い涙。山本リンダもカバーしてました。
それはさておき、この映画は舞台芸術の匂いがプンプン。主演のひとり芝居がものをいう演目。
イザベル・アジャーニ目当てで観に来たんですけど、年取ってもさすがに美しかった。若いツバメをゲットして、馴染みの低迷している映画監督に押し付ける黒幕役でした。さすがですなぁ。
この映画はリメイク。女性から男性に替えているコメディ映画ですが、格調高いので笑いたくても回りに気を使って、ガハハ~とは笑いにくい映画なんだなぁと思い始め、つい、じゃあ主演は西田敏行で、イザベル役は浅丘ルリ子、娘役はがらがら声の感じから伊藤沙莉かなぁ。おぶすだし(失礼~🙏)おばあちゃん役は死んじゃったけど市原悦子かなぁとか、アミール役は妻夫木聡かなぁとか、カール役は安田顕かなぁとか考えはじめてしまいました。
身内の優しさに救われる感じも良かったで~す。
観ておいてよかった。
最高にお洒落で格好良くて
観れてよかった!
恋の駆け引きも70年代風ではあるのだが、
思いのほか可愛らしく進むので、
そこまで悲劇的な印象を受けないのも不思議。
歌のセンスも最高だったし、
ずっと浸っていたい世界観だったな、、。
カールの逆襲もよかったね。
おそらくカールもピーターを慕っていたし、
あの名女優のことも敬愛していたのだろうけど、
(あの上着を受け取ってから匂うところがすき)
アミール出現のせいでそれが崩れ落ちたのだろう。
ピーターは多くを失ってもなお、生きている。
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの
「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」が観たい!!!
オゾン作品でベスト3に入ります
初期のオゾン作品を彷彿させるポップな映像に色彩豊かなインテリアと衣装、ファスビンダーのリメイク作と、私の大好きな要素が詰まっている作品でした。それにしてもピーターほどの年齢になっても恋愛に打ちのめされるのはある意味羨ましいですが、ピーターはアミールに対して愛ではなく性欲をぶつけていただけなのでは?と思いました。逆にアミールはピーターとのセックスで有名になった。つまり、ふたりは愛という名の下に自分の欲望を交換しているだけにすぎません。悲しいかな、恋愛とは自己愛です。
オリジナルはホモセクシャルではなくレズビアンということで興味津々。この時代にレズビアンを描いた映画作家はほとんどいないので、絶対に観に行きたいと思います。
前作「すべてうまくいきますように」ではソフィー・マルソーが出演していましたが、今回はイザベル・アジャーニが出演ですか!感動。
元々ファスビンダーに影響を受けたオゾンとアルモドバルにしか、リメイクは撮れなそうですね。アルモドバルのリメイクも観てみたいです。
観たい度◎鑑賞後の満足度◎ 人を“恋する”ことの本質を理解する迄の一人の男の魂の彷徨の物語。
①ファンスビター監督の映画で観たことがあるのは正にゲイの監督しか撮れないなぁ、としか言えない『ケレル』のみ。
本作のピーターはファンスビター監督の自画像なのだろうか(前知識も後知識もないので自分の感想のみですが)。
②ファンスビター監督へのオマージュとして本作を演出した(?)フランソワ・オゾン監督もゲイだけどアプローチの仕方は大分違うと思う。
オゾン監督は本作のピーターに自分を投影するのではなくて、かなり客観的・理性的に演出している。だから独りよがりにならずに此処まで感動的な映画になったのだと思う。
③叶わないからこそわかる“恋”のつらさ、成就しないからこそわかる“恋”の苦さ、遠くから眺めるしかないからこそわかる“恋”というものの本質。
片想いこそ本当の恋というけれど、映画の中でピーターは「私はアミールを愛してはいなかった。所有したかっただけだ」と言ったが、勿論愛していたことは間違いない。
ただ、悲しいかな人間は人を好きになると愛すると自分一人の物にしたくなる。一緒にいたくなる。自分だけを見ていて欲しくなる。見返りが欲しくなる。
“恋”“愛”という感情がいつしか所有欲・独占欲との境目を失くしていく。それを愛だと勘違いしていく。
でも人は勿論何かの所有物ではないし、自分の意思と人生を持っているし、必ずしもこちらに靡いてくれるとは限らない。
結局は、自分がただ一筋に相手を想う気持ちだけが純粋に結晶化された“恋”“愛”と云うものだと気付くしかないのだが、そこに至るまでの苦しみ・つらさから来るジタバタ・ドタバタを、ドュニ・メノーシェは絶妙に演じて見せる。
本人は切なくて辛くて苦しくて堪らないのに端から見ればどこか可笑しい。
熊のような身体をしながらその青い目の可愛いこと。
また、そのジタバタ・ドタバタを下卑たコメディに堕とさないオゾンの演出の匙加減。
④ただ、そこまで行っても悟らないのが人間の愚かなところ。
また、自分の気持ちにやっと向き合えた割りには他人の気持ちがわからない身勝手さ。
今まで陰日向なく支えてくれたカールに慰めを求めるも、「なめんなよ」と唾を吐きかけられて愛想をつかされる体たらく。
⑤如何にも大女優然として登場するイザベル・アジャー二、ファンズビター映画のミューズだったハンナ・シグラ、二人が演じるシドニーとローズマリーは大人の女たちだから、恋の苦しみにのたうち回るピーターをあやし叱咤し気持ちの整理をつけさせる。
ぶざまな“恋愛”を描かせても、やはりフランス映画は“大人”だなぁ。
待ってました、オゾン監督!
恋に落ちたときの、あの切なく、苦しく、死にたくなるような感情を、なんともまあ、ユーモア豊かに描いたこと。色彩豊かなファッション、インテリア、音楽は、安定のオゾン監督の世界観ど真ん中。
美しい青年アミール、ふりまわされる太っちょ映画監督ピーター、助手のカールに、3人の女たち。映画ポスターそのまま、キャラが立ち過ぎ。。
ピーターが、娘の相談そっちのけで電話のベルに飛びついちゃうところ(間違い電話多すぎ笑)、音楽に乗せてダンスするところ、好きな場面です。
ピーター役のドゥニメノーシェ、「ザ・ビースト」(昨年の東京国際映画祭グランプリ)の俳優さんだったのですね!演技の幅、広いなぁ、、
恋愛は人を馬鹿にする。恋愛における支配/非支配、先に惚れた方が負け...
恋愛は人を馬鹿にする。恋愛における支配/非支配、先に惚れた方が負けゲーム等、恋愛あるあるをデフォルメ的に詰め込みながら、思いっきり泣いて喚いて怒り散らかす主演のドゥニ・メノーシェがはちゃめちゃにチャーミング。映画界における、権力を盾に関係に服従させてしまう描写には思うところがあるけれど。
元の、今作とは男女逆転版ファスビンダー作「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」は現在公開中のTAR/ターと構造が同じ。ターではノエミメルランの役にあたる、助手のカール役ステファン・クレポンがユーモラスに、熾烈な輝きを放つ。
色彩や絵作りはウェスっぽいというより、アルモドバルっぽい、けどあそこまで緻密で繊細にバキバキなわけではない。
歯磨きしてから
カールとシドニー面白すぎ。
アミールを女性に置き換えたらフランス(に限らないが)映画の定番ストーリーだろう。
ピーターの過剰演技や何度か出てくるアホみたいなラブ・ソングと相まって、悪女物、ファム・ファタール物を軽く鼻で笑ってるのかも。
メノーシェとハンナ・シグラを濃厚に楽しむ室内劇
ひたすらメノーシェの演技を楽しむ映画でした。なんて濃厚で暑苦しいこと!才に恵まれ映画監督として成功し傲慢で愛に飢え涙をポロポロこぼす太ったペーター。写真でしか知らないファスビンダーにそっくり。可愛くもあり情けなくもあり笑わずにいられない。本人は深刻なのに周りはクールというか距離感がある。ママ役の、これまたふくよかなハンナ・シグラが息子ペーターを慰める姿と横顔はきりっとした鼻筋と強さがあって「マリア・ブラウンの結婚」のシグラであることにとても驚いた。
ペーターの衣装も楽しめた。ガウン、白のスーツに白のネクタイに濃い茶のシャツ、南ドイツの民族衣装の革半ズボン、赤シャツに黒革のジレ。70年代でドイツでファスビンダーだった。
アパルトマンの中庭から向こう側にケルン大聖堂が見えた。台詞はフランス語でも地名やカールや時折入るドイツ語のおかげで70年代ドイツ(だと思う)の雰囲気に浸ることができた。
「死は愛より熱い」と書かれたポスターには笑えた(この文句はファスビンダー監督映画「愛は死より冷酷」の単語入れ替え遊び)。
恋に狂う女
若く美しい男性に恋するドゥニ・メノーシェ演じるピーターが完全に女だった
嫉妬したり乙女のように拗ねてみたり
縋るような愛に疲弊し、荒れ狂う息子を猛獣使いのように宥めるハンナ・シグラ演じる母
お見事
酷い扱いをされるアシスタントのカールの潤んだ大きな瞳がとても魅力的
ファスビンダーのほうのペトラ・フォン・カントの苦い涙の上映が今月16日から武蔵野館であるのでとても楽しみにしています
舞台劇!
舞台でのお芝居を観劇したような充実感と余韻です。
選ばれし俳優たちの演技がすごい...。
登場人物は本当にメインビジュアルのとおり少ないのですが、一人一人濃すぎて、かなりパンチ効いています。
おじさんが若い青年に恋に落ちてしまうのですが、
とくに主人公ピーターの演技がすごい。The恋は盲目です。
恋の悲喜劇として、すごく完成度高い作品です。
コメディ要素
コメディ要素多めで面白かったです。恋する主人公は「おっさんずラブ」のようで「はるたんが好きでーす」の状態。恋愛対象となる青年のことをなめる様に魅力的に撮っているのは、さすがオゾン監督。人物だけでなく、インテリアやファッションなど含め絵的にも美しい作品。ただ、アジャーニはキレイだけどお顔が突っ張っていて、演技の表情が良く分からないのが難でした。ボトックスかしら。。
苦いんだろうな
2023年5月24日
映画 #苦い涙 (2022年)鑑賞
#フランソワ・オゾン 監督の最新作は、若く美しい青年に狂おしいほど恋をし、精神的にボロボロになってしまう中年の太った映画監督のお話
#イザベル・アジャーニ 67歳なのに相変わらずお綺麗です
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
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