「正気を失うほどの恋」苦い涙 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
正気を失うほどの恋
なんか、なにかを書こうにも、堅苦しいことにしか思えず、もう面倒になってしまった。だって、好きが過ぎるんだもの。好きが膨張しすぎて、それを理性で抑えようと懸命で、それでいて身悶えが止まない。気持ちは、まるで高校生の純愛のような一途さ。フランスらしい華美で飾り立てたセリフがその愛を飾り立てるのだが、それは叶わぬ恋となる。それなのに惨めではなくどこか滑稽。そこがキュートで憎めない。たぶん、自分が彼の身内だったら、優しく抱きしめて慰めてあげたい。
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