劇場公開日 2023年4月21日

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「バツイチのママと息子と娘。時々猫の様に居着く家出娘。ママの働くラジオ局。その7年間の日々をスケッチの様に描く。何も押し付けない、是非も善悪も問わない穏やかな映画。やはりフランス映画は“大人”だ。」午前4時にパリの夜は明ける もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5バツイチのママと息子と娘。時々猫の様に居着く家出娘。ママの働くラジオ局。その7年間の日々をスケッチの様に描く。何も押し付けない、是非も善悪も問わない穏やかな映画。やはりフランス映画は“大人”だ。

2023年5月3日
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鑑賞方法:映画館

①何気ないシーンに流れる音楽がとても良い。
②ドラマチックな事など殆んど起きない淡々とした日々を紡いでいく映画、そういう映画が好きだ(対極の映画・演劇・小説の中でしか表現出来ない濃密なドロドロした人間群像も好きですが)。
でも何も起きないわけじゃない。その都度訪れる喜びや悲しみ、幸福や哀惜、涙や笑い、希望や絶望を等身大に、突き放すのでもなく、でもしつこいくらい密着するのでもなく切り取っていく“大人”の味わい。
同じような映画はどの国でもあるけれど、やはりフランス映画らしい味わいは他では求められない。
③シャルロット・ゲンズブールは若い時は“お母さんに似たら良かったのに”と大変失礼な事を思っていたが、中年になって益々魅力が増しているのは、やはりこれもフランスならでは。
④エマニュエル・ベアールは老けちゃったが、自立したキャリアウーマンをフェミニンに造形。これも如何にもフランス映画ならでは。
でもフランスの女優さんてタバコを持つ手がどうしてあんなにカッコいいのだろう。
追記:マチアスの高校での授業風景で「フランスはちゃんと現代史を教えてるんだ」と感心した。日本もキチンと学校で現代史を教えれば、もっと政治に関心を持つ人が増えてくるのでないだろうか。

もーさん