「タヴィアーニ監督の老いも感じる」遺灰は語る Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
タヴィアーニ監督の老いも感じる
「カオス」は私のイタリア好きを決定づけた作品で、何度も見たし、アグリジェント郊外にあるピランデッロの家や墓も見に行った。この映画もピランデッロ作品にあるモヤモヤ感を本人に当てているが、短編「釘」の追加も、よく意図は分からない。ピランデッロとファシストや教会との微妙な関係はよく描かれている。ただ、こんなものはすぐに結論を出さなくていいし、答のない問はみなで色々考えればよい。ただ、兄を失った監督の老いや寂しさも感じて、心から楽しむまでにはいかなかった。
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