「まさに隠れた名作」わが青春つきるとも 伊藤千代子の生涯 修平さんの映画レビュー(感想・評価)
まさに隠れた名作
何も期待せず、むしろ睡眠休憩するつもりでお付き合いで行ってきました。結果寝ることすらなくあっという間の充実した2時間を過ごしました。
劇中の伊藤千代子さんの生涯の描写や熱の入った演技も引き込まれる出来であるのと同時に、その周辺の大正デモクラシーから昭和初期のぼんやりとしたイメージを「きっとこうだったんだろうな」と説得力のある細かいディティールに拘った描写に圧倒されました。
さすが戦前からの記録をもつ政党組織が全面協力してるだけある、と思わせる出来でした。
あと、劇中に「転向」したとされる2名のその後たどる人生を知ると、命懸けでこだわったイデオロギーって何なんだろう、と観賞後に考えさせられました。
「どうせ共産党だろ」と思わずに左翼映画ではありますが観た時間が無駄にはならない出来かと思いますので是非ご覧ください。
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