マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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「風立ちぬ」以来の煙草へのこだわりよ
ヒットした原作漫画をかなり忠実になぞっていて平庫ワカが描きたかったという「遺骨と旅する女」まんまのお話でそのイメージは分かるがさんざん虐待して自殺した娘を直葬して式もしない鬼畜親父が骨箱だけこんな立派なものを発注するとはとても思えずそれがずーっとひっかかり気になってしまったのが(あくまで自分が)残念。昨今の抑えた演技をぶっ飛ばすかのように叫ぶ、わめく、泣く、走る、飛ぶ、という命の生の芝居のドラマの映画の原初的な発露があまりにもストレートに演じられ嫌味なくすんなりと観る者の心を打って監督のそしてシイノを演じた永野芽郁の勝利なのだ。死者とつきあうことを、それには自分が生きていなければいけないことを明快に教えてくれた名作である。
役柄への没入感に感服
ダイナミック散骨
マリコがトモヨに依存していて、酷い家庭(というか父親)から
死んでしまったけど遺骨だけでもマリコを救う
という映画だと予告だけを見て思っていた
しかしそうではなくて・・・確かにマリコはトモヨに依存していて
トモヨに恋人が出来て自分をほっとかれたら死んでしまうと『宣告』していた
当のマリコはクズ男を恋人にてマリコに連絡しない日々もあった
こんな面倒臭い女・・・と普通の人なら思ってしまうが
実はトモヨも唯一自分を慕ってくれているマリコに依存していた共依存のような関係だった
しかしながらその遺骨を奪ってとある場所まで行くまでの道中というか
目的地にたどり着いてからのそんな偶然ありますかい?みたいな展開に
ちょっと笑ってしまった自分がいました(見方によれば良いシーンなんですけど)
最後のアレは実はそれを残していたって事が分かっただけで良しなんじゃないでしょうか?
評価 3.5
あぁ奈緒さんは良かったなぁ
最高のダチっす!自殺未遂者は共感度高いと思う
原作未読。主人公シイノ(永野芽郁)の友人のマリコ(奈緒)が自殺したニュースをテレビで知る所から始まる物語。
観る前のポイントとして、85分の短い時間でどのように話をまとめ上げるのかなと考えていました。
友人というより、レズに近い2人の愛情が美しいです。最近、ゲイの映画はあるけどレズは少ないので、もっと取り上げてほしいですね。
最後の方の草原のシーンは、少し心を動かされました。
次に気になった点を挙げます。
遺骨を持って包丁を突きつけるシーン等、少しリアリティーに欠けるかなと思いました。
永野さんの1人芝居が多いので、少し浮いた印象を持ちました。
ひいきにしている永野さん主演なので、星4にしたかったのですが、最後のオッサン臭い歌でテンション上がりませんでした。
ちなみに永野さんが吸っているタバコは、ニコチンは入っていないので、本物のタバコではないそうです。美容や健康には影響ないでしょう。
永野芽郁ワールドを堪能した映画でした。
亡くなった親友との約束の旅
もう一歩踏み込んでほしかった
予告でなんとなく内容を知り、永野芽郁さんと奈緒さんの共演ということで朝ドラ「半分、青い。」を思い出しながら、期待して鑑賞してきました。率直な感想としては、二人の演技は期待どおりのすばらしいものでしたが、内容はもう一歩踏み込んでほしかったかなという印象です。
ストーリーは、子供の頃からの無二の親友・イカガワマリコの自殺を知ったシイノトモヨが、マリコを虐待していた父親から彼女の遺骨を奪い、彼女の弔いと自身の心の穴を埋めるように出た旅すがら、マリコとの思い出を噛み締め、もう一度自分の人生と向き合っていくというもの。
序盤でトモヨの今の境遇、亡くなったマリコの生い立ちと二人の関係が、回想を交えてテンポよく描かれ、作品世界にすんなりと誘われます。予告で観た遺骨強奪からの逃避行、遺骨のマリコと対話しながらの小旅行、ふと蘇るマリコとの思い出の数々から、トモヨの傍にはいつもマリコがいて、それはマリコが遺骨になろうとも変わらず、トモヨの目には今でもしっかりマリコが映っていることがうかがえます。
回想が重ねられる中で、マリコが受けた虐待の酷さ、それがその後の人生に与えた影響の大きさ、トモヨへの異様なまでの依存などが明らかになってきます。一方で、そんなマリコを疎ましくも憎めず、本気で寄り添うトモヨの姿も浮き彫りになっていき、二人がどれほど互いを必要としていたかが痛いほど伝わってきます。でもそれは単なる友情というより、自分の価値や存在意義を確かめるよう関係性にも見え、たまらなく悲しかったです。
そんな大切な存在であるマリコを失った悲しみや喪失感を味わったトモヨが、一人ぼっちになった人生とどう向き合っていくかというところで終幕。余韻をたっぷり残した終わり方です。おそらくマリコの思い出を胸に精いっぱい生きていくのだと思いたいし、できればそこまでを描いてほしかったとも思いますが、こんな終わり方も悪くはないです。
ただ、悲しみに暮れてうちひしがれたトモヨを、窪田正孝くん演じるマキオが絶妙な距離感で支えるのですが、出会いの偶然が過ぎてもはやストーカーか何かかと思えるほどで、ここだけは違和感を覚えました。ひょっとして自身の経験からトモヨを気にして、ずっと跡をつけていたんでしょうか。
主演は永野芽郁さんで、割れたスマホに届く「クソ上司」からの着信をガン無視し、タバコをふかしながら周囲に悪態をつく姿はとても新鮮でした。でも、いつものかわいらしさは滲み出てしまっていたように感じます。一方、共演の奈緒さんは、死んだ魚の目をしたぶっ壊れマリコを見事に演じきっています。「あな番」でもそうでしたが、役が憑依したような彼女の演技は秀逸です。
やさぐれ永野芽郁ちゃん
暗いのに明るい、斬新
最後どうなったのか気になります。
まぁまぁな内容
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