劇場公開日 2022年9月30日

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マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価

全270件中、61~80件目を表示

4.5受け止め方次第で世界は変わる

2022年10月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

亡くなった親友の遺骨を"強奪"するために窓から飛び降りる衝撃的予告。完成披露試写会で見せた永野芽郁ちゃんの自信も相まって、公開を待ちわびた一作。

何度も手を差し出した親友の予期せぬ死に対する「なぜ」という思い。しかし本作では、その死を「どう」受け止めるかに焦点を当てている。
印象的な場面は、やはりシイノ(芽郁ちゃん)がマリコ(菜緒さん)の遺骨を奪い取るシーン。
最終目的を成し遂げるため、取り繕ってマリコの実家に"侵入"するシイノ。遺骨を前にうなだれる父親に震え上がる。実の娘を虐げ被害者面している彼に対する怒りはもちろん、親友を亡くした悲しみと救えなかった自責、衝動的な行動へ突き動く感情の高ぶりなどを纏わせる、罵倒にも近い捨てゼリフは、まさに心が震える。
沸き上がる感情を詰め込んだ表現力に、涙が零れ落ちたのは久々の感覚だった。そして、あの短時間で威圧感たっぷりの眼光を見せつけた尾美さんも素晴らしかった。

ふたりの絆を深めるラストカットも見所。「なぜ」をあまり知りたくなかった自分は少し安堵。普段のとりとめのない話題だったかもしれないが、それはふたりにしか分からない。シイノ(芽郁ちゃん曰く自分3割)の豊かな表情にも注目だ。

菜緒さんも6月に舞台を観に行った大好きな演者。朗らかで脆さ漂うマリコを好演した。細かい点だが、回想シーンのセリフを映像より先出しする編集も好み。
遺骨を傍らに携えた"二人旅"を終えた現実世界は、何倍も強く健やかだ。亡き親友と共に生きる決意を固める疾走感あるショートトリップを、ぜひ大スクリーンで。

※上映後舞台挨拶つきの観賞。取材なしのリラックスムードでこぼれ話を拝聴できました。
リハに強かった日本製線香花火が、本番では中国製に取って変わられたエピソードが面白かったです。笑

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しーげん

4.5キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン

2022年10月1日
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原作は購入、読了していたので
映画化されると聞いて楽しみにしていました。そして本日観賞。

「単行本一冊を映画にするって時間的に展開が延ばされてしまう?」と懸念していましたが
上映時間はおよそ90分なので無駄な追加要素はほとんどなく、むしろ原作でアッサリ流された部分のシーンを追加しているのでありがたい。
なにより90分は見やすい。

中身も個人的には満足。
上記にも書いたようにムダな引き延ばしがほとんどなく、イイ原作をちゃんとしっかり映画化してくれた、という感じ。

中身が良いから話題になったのに
映画化するとなると
監督や脚本家が張り切ったりお偉いさんが口挟んだりして中身が変えられる→中身が崩れて駄作になる、なんて事も多いので
今作はその観点からもこれまたありがたい。

演技の面でいうと
特にマリコと中学生時代のトモヨ、
この二人の演技が素晴らしく思えた。
窪田さんは野暮ったい格好しててもイイ男がにじみ出てる。
永野さんのガラ悪い演技珍しすぎて面白い。ちょっと似合わない所も含めて。

全体的に満足しましたが
ただ気になった事がなかったワケではない。

主人公の独り言が多い。
いや、正確に言えば多い事が問題じゃない。
独り言が多い人は家だろうが一人だろうが本当によく喋る。自分もその一人。

ただ独り言にしてはハキハキしすぎている。そこだけ舞台のように感じた。

現代のマイクなら小さい音でも拾ってくれるのでもっと独り言らしくボソボソと、なんなら観客が聞き取れるか微妙なレベルでもいいから声量や滑舌など気にせずに喋ってくれれば更に良かったな、と感じた。

まぁそこ差し引いても全然満足しました。

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サイレンス

4.5そ、そ、それ、俳句からは遠過ぎるだすw

2022年10月1日
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bloodtrail

4.5ワイルド永野芽郁

2022年10月1日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

この映画は感動とかは求めすぎずに、主人公トモヨ(永野芽郁さん)の超ワイルドなキャラを楽しみながら観るのが正解ですね。ところどころクスッと笑えます。
あと、侍のようなキャラのマキオ(窪田正孝さん)も面白かった。
ロケ地マップが無料配布という嬉しい特典サービスに星0.5個プラスさせていただきました。

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光陽

4.5俳優さんたちの演技力を信じて、説明的描写を割愛した脚本なのだと思います

2022年10月1日
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鑑賞方法:映画館

原作でどう描かれているのか、まったく知らないのですが、この映画では、次のようなことは具体的には描かれていません。

①マリコは児童養護施設に引き取られていないので、父親の虐待は、児童相談所に通報されるような傷が目立つようなやり方はしていないのではないか。つまり、それだけ父親は狡猾さも持ち合わせたモンスターである。(映画の中では、かなりキズやアザが目立っていましたが)

② 回想シーンでは、マリコは学校に普通に通えていたように見える。ということは、虐待の気配を感じながらもご近所や学校は見て見ぬふりをして問題の表面化を避けてきた。

③そのような過酷な境遇にいるマリコを、きっとトモヨだけが無視することなく友達で居続けた(トモヨ自身がマリコ以外の他人とはうまくやっていけなかったのだとしても)。そして結果的には、イジメっ子たちからも守ってきたのではないか。
クソ先生ども、クソ父兄ども、クソクラスメートども、という感じで。

モンスター父との闘いやマリコを取り巻く悪意や無関心(見て見ぬ振りをすることも含めて)との勝ち目の無い闘い…そういうトモヨの〝無鉄砲〟ともいえるクソ人間どもへの反発心が、読む者、見る者の共感を誘うのだと思います。

これらの描写を映画のストーリーの中ではくどくどと見せない。
この映画は、説明的な描写は敢えて控え目にして、永野芽郁と奈緒という、この作品のキャラクターになり切れる稀有な表現力を持つ女優ふたりにそれらの背景説明まで委ねてしまったのだと思います。

奈緒さんの悲しい笑顔が出てくるたびに泣いてしまうし、永野芽郁さんが、セリフ以上に雄弁な表情や仕草で必死に抗う姿に震えるほど感動してしまいました。

ついでみたいで恐縮ですが、窪田正孝さんの静かで説教臭く無い〝大丈夫〟もとても良いスパイスでした。

あのブラック企業のクソ上司も、ラストのほうの描き方からすると、意外と〝ただのクソではない、実はいい奴〟な感じがして、なかなか良かったけど、あの会社、いったい何を売ってるんだろう?とても気になります。

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グレシャムの法則

4.5やっぱり永野芽郁

2022年9月30日
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最初、このシーちゃんは永野芽郁の役かな?と思ったけど、いや永野芽郁じゃなかったらもっと重く暗くなってたろうし、永野芽郁だからずっと観てられたから、やっぱり永野芽郁だ。
タバコ吸う永野芽郁もいいな。
叫ぶ永野芽郁もいいな。
大丈夫に、見えるな。
やっぱり永野芽郁はいいな。

マリコは奈緒以外考えられない。
窪田正孝も良かったし、鬼畜父親が気の弱そうな尾身としのりなのも良かった。
ふたりの子ども時代の女の子たちもすごく良かった。

俳優さんたちがみんなこの人でなければ、って思えるほど好演してるのは、俳優さんたちの演技力は勿論だけど演出の力が大きいんだろう(川っぺりムコリッタの時も思った)。

演出にも演技にもすべてにおいて熱いものが感じられる作品でした。
(それ、とはえらい違い)

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大吉

4.5確かな手応え

2022年9月30日
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鑑賞方法:映画館

原作未読だったので敢えてそのまま鑑賞。
あのやさぐれたシィちゃんに永野芽郁を採用するところ、鼻水を垂らしながら泣くのを撮るところ、奈緒に空っぽな目をさせるところ、伝わってくる痛み、感じる後悔、どこを取ってもタナダユキ監督の覚悟と確かなディレクションを感じた。
短く、ある意味ドラマ的な(どんでん返しのような)盛り上がりには欠ける物語ながら、だからこそ少しずつ紡がれるマリコとシィちゃんの歴史が切なく愛おしい。
あと、エンディングテーマも良かった。
邦画としては今年ベスト級…

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ぱんちょ

4.0共依存の2人

2025年1月15日
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りり

4.0予告編から永野芽郁が飛ばしてました。

2024年5月31日
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本編では芽郁ちゃん浮いちゃうんじゃないかなぁと心配してましたが、杞憂。曇天の空の下、この重たく、救いのない話しを前へ前へと進めていったのは間違いなく永野芽郁の頑張りでした。
原作を読んでいないのでオリジナルのシイノトモヨは分かりませんが、強いけど強そうに見えない、大丈夫じゃないけど大丈夫そうに見える、特別キレイでもスマートでもクールでもない綿菓子系の永野芽郁の配役がハマっていました。本人の意志とか責任とかと無関係に現在の境遇にたどり着いた感がでてます。

明日原作買いに行きます。

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SUZ

4.0シイちゃんが増えるといい

2024年4月29日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

ハードな友情の描き方が良かった。私自身がこういう邦画をあまり観たことがないのでわからないのですが、女性のハードボイルドものは作品数がもっと増えてもいいと思います。

マリコの様に若年層の自死の原因は親の虐待が多いんだと思う。だから、シイちゃんの様な女性が増えると救われる子も増える。闘わないとですね。シイちゃん、昼食にラーメン屋でビール飲むのがさまになるなあ。

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ミカ

4.0寄り掛かっていたのは…

2024年1月31日
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つとみ

4.0奈緒のブロークンな演技

Kさん
2024年1月28日
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奈緒の狂ってしまている表現が本物だった。テンポ感のいい映画、特に前半が○

大丈夫に見えますよ。がグッときた

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K

4.0新しい永野芽郁発見

2024年1月13日
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鑑賞方法:VOD

これは好きな、永野芽郁です
彼女がこんなに実力のある俳優さんだと初めて知った作品になりました。
コミカルだったり、ふあっとした清純な女性よりこっちの永野芽郁がよき、そしてしいちゃんのファンになりまにた。私にも心強いヤンキーしいちゃんがいたらな…

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chagall

4.0トモヨとマリコの関係性が素敵な一本

2023年12月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「何かがあって、この町に来たのかも知れませんが、ヤケになってはダメですよ。風呂に入って、よーく寝て、ちゃんとメシを食わないと。人間、ろくなことが考えられなくなります。」
「そりゃあ、そうかもね。」
「ご自分のこと、大事になさって下さい。」

<映画のことば>
考えたんですけど。
もういない人に会うには、自分が生きてるしかないんじゃないでしょうか。
あなたの想い出の中の大事な人と、あなた自身とを、大事にしてください。

父親の再婚相手が届けてくれたのは、トモヨに宛てたマリコからの最後の手紙だったのでしょうか。普段はチャット並みの早さで既読になるはずのLINEは未読のままだったことと思いますけれども。思わぬところから「返信」があったということのようです。

遺書にも代わるようなその手紙を読んで、その内容に笑むことができるほど、トモヨとマリコとは親(ちかし)いというか、気のおけない、ざっくばらんな付き合いだったことが、偲ばれました。評論子には。
その関係性に、胸が熱くなるのを禁じ得ません。

トモヨは、きっと、その思いを胸に、したたかにマリコの分まで生きていくことでしょう。今も。これからも。

そんなことにまで思いを致してくれた本作には、評論子には、充分に秀作としての評価が当てはまりました。本作は。

(追記)
もちろん、本作のモチーフはマリコという女性とトモヨという女性…二人の女性の関係性にあることは疑いがないのですけれども。
しかし、マキオは、意外と重要な役割を果たしているのかも知れないと思いました。本作の中で。評論子は。
(評論子が本作の中から拾うことのできた「映画のことば」は、奇しくも、どちらもマキオのセリフでした。)

つかぬことを言いますが、本作のマキオは、実在したのでしょうか。
人物としては、一応は描写されてはいるのですけれども。映画作品としての本作の中で。

しかし、案外にマキオは、トモヨの自問の(架空の)相手だったと、もし仮定したら…。
トモヨ自身の思考の反芻として、自然に、これらの「映画のことば」が拾えたように、評論子には、思えてなりません。
そんな点も、観終わって、評論子には印象的な一本になりました。

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talkie

4.0生きててよかった

aさん
2023年12月7日
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a

4.0登場人物皆が痛々しい

2023年10月22日
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鑑賞方法:映画館

自殺した親友の遺骨を毒親から奪って逃げるという強烈なストーリーに独特な空気感。
シイちゃんもマリコも登場人物みんなが痛々しい。共感できるわけではないのにセリフや行動がなんだか刺さるしぎゅっとなった。

子どもの頃からやさぐれてたシイちゃんとメンヘラのマリコ。2人を演じた永野芽郁と奈緒もよかった。奈緒ってなんでこんなにメンヘラ役が上手いんだろう(笑)

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cherry3

4.0永野芽郁が不器用な「おっさん女子」を熱演

2023年9月3日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

本作は親友の訃報を聞き、死んだ親友の為に何かできないか考えた末
彼女の遺骨と共に彼女が行きたがっていた海へと旅をするロードムービー。

姉御肌でガサツな主人公を永野芽郁が演じ、彼女の女優としとの芸の幅の広さが垣間見える作品だ。

思えば本当にめんどくさい親友だったが、いざ居なくなると寂しい。
主人公はふと彼女の愛おしい姿と綺麗な思いでばかりが蘇り、劇中終盤でその想いは頂点に達する。

何も言わずに命を絶った親友を想う気持ちに共感する鑑賞者もいるのではなかろうか?

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スモーキー石井

4.0永野芽郁の演技力

2023年7月22日
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 毒親の元から遺骨を奪い取るシーンや、不貞腐れた感じでタバコを吸うシーン等々、きっと自身とはギャップのある設定だったんだろうけど、大変よくできました💮
 旅先で出会った釣り人マキオ、窪田正孝もとてもピッタリ。親切な人に出会えてシイちゃんは助かりました。あの歯ブラシは新しいのだよね?まさかマキオが使ってたやつ?そんなことないよね、なんてどうでもいいこと気になった。最後駅弁を渡して、シイちゃんが座った途端食べ始めてマキオが驚いてた場面がおかしかった。
 マリコの毒親の後妻さんがとても良い人で、マリコの遺書であろう手紙を渡してくれて読むシイちゃん。なんて書いてあったんだろう、気になるところ。

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アンディぴっと

4.0評価がそんな良くないのは分かるけど私は好き

2023年7月21日
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泣ける

悲しい

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タヌキ

4.0永野芽郁の代表作になる

2023年7月14日
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ニョロ
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