劇場公開日 2022年9月30日

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「骨壷の使い方」マイ・ブロークン・マリコ bionさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0骨壷の使い方

2022年10月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 火の玉と化したシイノの疾走感がヤバい。そのシイノをいなしながらクールダウンさせる釣り人マキオ。マキオとシイノのアンバランス感が醸し出すオフビートなリズムに思わず笑ってしまう。

 自殺した親友マリコの骨壷を強奪して、マリコと語り合うために旅に出る。このシーンを予告で目にした時、絶対見るべき作品の予感がしたんだけど、正解。

 永野芽郁のヤサグレ感といい、男に対する啖呵の切れ味といい、役作りが完璧。気だるそうにタバコを吸う顔とか、クソ上司への態度とか、嘘泣きの様子とか、笑っちゃうくらい自然。

 昨日鑑賞した『それがいる森』で、邦画の未来が心配になったが、そんな杞憂を吹き飛ばす仕上がりでございました。

 骨壷の使い方もすばらしい。

追記
 原作を読んでみた。原作の世界観が損なわれずに映像化されている。タナダユキ監督はいい仕事したね。

bion
NOBUさんのコメント
2022年10月2日

今晩は。
 タナダユキ監督は昔っから好きでして、殆ど観ていますが一番好きなのは名作を差しおいての「四十九日のレシピ」ですね。(実は、監督の初鑑賞作品です。)パンフもしっかりと購入し、幾つかのレシピは、私の得意料理にもなっています・・。では。

NOBU
グレシャムの法則さんのコメント
2022年10月2日

コメントありがとうございます。
ということは、原作も細かい設定には拘らず、キャラクターの個性でぐいぐい物語の世界に読者を引き込んでいく⁈
テーマの重さに負けない疾走感、という感じなのかもしれないですね。

グレシャムの法則
グレシャムの法則さんのコメント
2022年10月1日

冷静に振り返ると粗さが無いことはないのですが、それも計算のうちですよ、という感じで気にならないほど、バランスの良い映画だと思いました。

グレシャムの法則