「「魂の叫び」生きていたこと生きていくこと。シンプルなメッセージ作品。」マイ・ブロークン・マリコ 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
「魂の叫び」生きていたこと生きていくこと。シンプルなメッセージ作品。
遺骨を「毒親」から奪って、海へと疾走するわけだ。大見得を切って・・
いかにも映画的な描き方の「ブラック企業での鬱屈した思い」も交わって
突き動かすわけだ、彼女を・・永野芽郁の主人公を
若干、昔とは距離感が出た【ただLINEは繋がってた】親友の奈緒演ずるマリコの死
実は時には鬱陶しかった面もある親友、でも
自分には純粋無垢な面を見せてた親友
男親父親の暴行で崩れて、自分自身で壊れていった友人とは
実は互いには共存関係、マリコを時に助けることで、自分も支えてもらってた主人公。
マリコが人生の最後に
親友の主人公に何も告げなかったのは、実は大きな意味があるのだ・・
泥臭く、何もかも放り投げて、海へ疾走する主人公
突き動かしたのは・・複雑な心の痛みだろう。
何もかもがまともではない世界で、窪田正孝演ずる風来坊的な青年
と吉田羊演じるマリコの義理の母、父親の後妻
が「人間のまっとうさ」を素朴に示す。「正義=押し付けがましさ」ではない「人間の真っ当さ」
主人公の魂は実はマリコと、この真っ当な人によって救われるわけだよねぇ
非常にシンプル、だけど、そこそこテンポも良く
主人公及び亡くなったマリコの心情を感じる、叙情作品。
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