オードリー・ヘプバーンのレビュー・感想・評価
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バレリーナのところは要らないです
デビューした『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を受賞した時のインタビューは初めてだったので良かったです。メルファラーが側に居ました。
戦争中、オードリーが苦労した事は、知っていましたが、映像で観ると静かにやはり駄目だと訴えて来ます。
それを被害者意識で僻むどころか、何事にも前向きに取り組む愛らしく美しい女性に女優に成長したことは、オードリーにとっても世界中の人々にとっても素晴らしいことでした。
しかし、その素晴らしい性格が災いしたのか、
自分の苦しみをちゃんと受け止めず、目の前のすべきこと人の為になる事ばかり優先してしまったのです。
後半の大部分奉仕的な活動を詳しく映像化しています。
オードリー自身は、戦後、その団体によって助けられた思いがあるので、自ら活動して当然と思い込んでいました。そのせいか多忙な活動の為に病気をなおざりにしていたような印象があり残念です。
ジバンシイとの出会いは新鮮でした。
もっと逸話を紹介して欲しかったです。
吹き替えも視聴しましたが、オードリーの吹き替えの声優さんのお声が年を召されていてがっかりしました。
最近、ダイアナ妃のことも鑑賞しました。
お二人の共通点は、
❤️ただ、愛して欲しかった❤️
と、世界中の人々に愛されていたということです。
変な演出は要らない
ほとんどの作品を観ていて、何度も観ている作品も沢山あるし、写真集も持っていて、オードリーについての基礎知識もあるので、あまり新しい情報はなかった。
イライラしたのはバレエシーン。ドキュメンタリーならオードリーに似せたようなバレリーナ
(有名な人?)の踊るシーン私は要らなかった。しかも何度も繰り返し出てくる。
息子は他のオードリー特集でも見かけるが、孫が語るのも同様、オードリーを分かっていそうには思えない他人でも言えそうなことばかり。
最後に住んでいたスイスで、柳が倒れた時に「次は私ね」と言っていた、とかのエピソードの方が余程貴重だ。
実際にオードリーと仕事をした俳優やジバンシーは亡くなっているが、それらの人の言葉なら聞いてみたかった。
つまりドキュメンタリーとしては作るのが遅すぎたし、それならもっと撮影時の映像などを沢山見せてくれる方がいい。
わざとらしいバレエシーンと、オードリーとは世代の違う人が語っている場面は眠たいだけだった。
やっと鑑賞しました!
オードリーと言えばTVで何作か観たくらいで詳しいことは知りませんでした。
母から聞いた思い出があります。
あの美しさとカリスマ性は彼女の生い立ちや歴史、そして内面から溢れ出したものだったのですね。
本当の彼女に触れてますます興味を持ちました。
ジバンシーの服が似合う女性に憧れます!
ああ、オードリーを見ると女性の私でも恋焦がれちゃう。
オードリーの出演作を古い順に辿りたい。
愛されるということ
ここしばらく映画館に足を運んでいなかったが、たまたま本日午後時間が取れたので、日中に鑑賞した。
オードリーヘップバーンといえば、ある一定の世代以上では銀幕の中のトップスターであり、世界中から愛された大女優というイメージしかない。
でも、幼少期、戦時下の飢餓と父との別れ、ナチ占領下でのオランダの暮らしという過酷な環境でのトラウマは、彼女を愛されることを知らない、愛情を求め続けた孤独な人間にした。そのような彼女が2度の離婚を経て、ようやく生涯のパートナーとの出会い、ユニセフ親善大使として晩年を忙しく日々を送り、やがてガンで倒れ、亡くなった。愛を知らずに育った彼女が愛を求め、やがて愛情を周りに注ぐことができるようになった。そうやって彼女は初めて自分を愛することができたという。
自分を愛することができる人は、他の人を認め、愛することができる。幼少期から自分が愛されていないと思った彼女には、自分を愛することができなかった。愛されているという自覚がなく育つことで、その後の人生を送ることがいかに困難であるか、それは今も同じ。立場は関係なく、まずは、自分が愛されているという実感を人に与えられる人でありたい。
バレエダンサー3人のシーンさえ無ければ
オードリー・ヘプバーンの女優業以外のことが分かり、その点はとても良かったのですが、
合間に挟まれるバレエダンサーのシーンが全く不要でした。
彼女の過去作の出演シーンと、インタビューなどの本人シーン、息子や友人達の証言のシーンだけで構成してほしかった。
ともあれ、彼女の思想や苦悩や愛情を知ることが出来て良かったです。
オードリーはプライベートが大衆にさらされることを好まなかった。その...
オードリーはプライベートが大衆にさらされることを好まなかった。そのかわりに、表舞台に立っているときは、100%の完璧な自分を見せ続けた。
彼女がそう望んでいたかは、わからないけれど、わたしは、彼女の表舞台の100%の部分だけをみて彼女を愛したい、とおもう。
「幼少期に父親に愛されなかったから、自分に子供が産まれた時に、絶頂期だった映画の仕事に背を向けて、家族を優先した」とか、「世界中に愛された人が、あんなに愛に飢えていただなんて悲しい」とか、人々は語るけれど、彼女のほんとうの気持ちは彼女にしかわからない。彼女の身の回りで起こった事実を彼女ではない第三者が好きに解釈して、「みんなに愛されたオードリーのほんとうの姿、悲しい現実」と、オードリーが亡くなって、時間が経ったこの今、悲劇として簡単に消費されてほしくはない。
「愛したいと思う人に出会えて幸せ。それで愛されたらもっと幸せ。」
「政治は人道的でなくてはならない」
「よかったことは、苦しかった経験を自分の人生の助けにできたこと。人を無条件に愛することができたこと。」
ほかにも、お守りみたいな言葉や考え方がたくさん。素敵な人が使う言葉はやっぱり素敵だ。
たしかに彼女はずっと幸せだったというわけではなかったかもしれないけれど、彼女の悲劇をわざわざ掘り起こすより、誇りを持って取り組んだ素晴らしい映画たちを、何度でも思い起こしたい。もちろん、ユニセフの慈善活動も。映画を再生すれば、いつでも、100%のオードリーに、会える。
2022年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️✨
(大スターになった後)子供の頃に自分を捨てた父に会いに行ったけれども、(喜んでくれるのかと思いきや)その父に迷惑そうにされた…というエピソード…泣けました。その会いに行った時のツーショットの写真も映されるんですが…オードリーがとても良い笑顔をしてんるんですよね…(泣)
(この時の写真がパンフレットにも載っていました)
この後、オードリーはユニセフの親善大使になって、世界中の飢餓や貧困に苦しむ国を訪ねます。
痩せ細った子ども達を笑顔で抱く写真がいっぱい映されるんですが、やっぱりここでも泣かされました(笑)…オードリーが何をしたというわけでは無いんですが、泣きました(笑)
オードリーが、その人生で"愛に飢えていたけども…だけど、人に愛を与えることに喜びを感じていた…そう決心したんだ"と。
こうした伝記物のドキュメンタリーは、見る人の視点によって良くも悪くも出来るし、印象操作が可能でしょうけども、彼女の幼少期〜少女期まで遡って、その人格形成について説得力のある物語を提供してくれる作品でした。
(あまり"悪い面"は語られなかったので、もしかしたら、その印象操作にすっかり騙されたのかもしれませんが…笑)
彼女の映画が大好きな貴方/貴女なら、あの"アーモンドのような瞳"に魅了されっぱなしの90分です…。
…オススメです!笑
人間オードリー
オードリーの人生を垣間見る。
家族、知人たちのインタビューを交え、彼女が歩んだ人生に魅せられる。
いまと違う映画黄金時代と謳われた後期に彗星の如く現れた彼女。
恵まれた幼少期を過ごしたかと思いきや、戦争に翻弄され稼ぐ為に出てた映画界で幸運を掴んでいく。
されど彼女が求めたもの。その人生を捧げるものそれが家族であり、子供たちであることが女優オードリーではなく人間オードリーを観せてくれた。
愛を渇望し、愛に生きたオードリーの人生
オードリー・ヘプバーンといえば「ティファニーで朝食を」「ローマの休日」「マイフェア・レディー」など数々の名作が浮かぶ。そして、キュートでファッショナブルで知的で上品、時代を超えても変わらぬオードリーの魅力に、どれほどの女性たちが彼女の姿に羨望と憧れのため息をもらしたことか…。
私たちが見ていた彼女の姿は“映画スター”としての顔。
ハリウッド黄金期、彗星の如く現れた彼女のほんの一部、側面しか私は見ていなかったんだと本作を見て実感。
それはオードリーが貴族の血筋だということ、戦争や食糧難を経験し、過酷な環境に身を置いたこと。さらに初めは女優ではなくバレリーナを目指していたこと、二度の離婚や、子育てのために10年近く仕事をストップしていたこと、歳を重ねてからのユニセフでの活動…。そして彼女の人生につきまとうテーマが“愛”、その背景には彼女の悲痛な幼少期の経験により(それが本当にその理由かはわからないけど)、常に愛を求め彷徨い、その苦悩が大きな原動力になり、いつしか自らが愛を与える人生になったことなどを…。
本作にはオードリーの子や孫、旧友、仕事仲間が出演し、彼女のことを口々に語る。
マイナスをプラスに変えられる彼女のポジティブさと謙虚さに感嘆したとともに、オードリーの内側から溢れ出す“美”と“儚さ”についての謎が解けたような気がする(もちろん、それなりに潤色されているし、描かれているのはほんの一部なのだろうけれど)。
彼女を知る上で本作は必見でしょう。
エンドロールの選曲「ムーンリバー」が素晴らしい!久々にこの曲を弾きたくなった。
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