オードリー・ヘプバーンのレビュー・感想・評価
全71件中、61~71件目を表示
煌びやかで美しく光り輝く
オードリーを観ようと会場に詰めかける往年のファン。エンドロール終了と共に灯りが灯ると同時に溜息😮💨正に自分達が信じてきた世界の虚いに唖然とした結果なのだろうが、やはり彼ら彼女らにとっては永遠のスターであることに変わりはない。何故なら彼ら彼女らがオードリーのようにアクションすることはないのだから_φ( ̄ー ̄ )◎スターとは時代の光を一身に浴び反射する🪞元より恒星のような存在ではないのだ。僕はいい時期に良い映画を観た。と思う。
オードリーの類まれな人生を通して自分の人生にも向き合える映画
オードリーは私が物心ついたころにはもう既に一線を退いていて、親の話やマスメディアを通して得る彼女についての知識は「非常に美しい才能ある女優」という程度だったのですが、学生の頃に街のポスター屋でみかけた『麗しのサブリナ』の頃に撮影されたと思われる、彼女の当時の宣伝用スチール写真のポスターのあまりの美しさに圧倒され、思わずそれを購入したのがファンになった始まりでした。彼女の美しさはとにかく圧倒的で、金髪碧眼の美人が側にいても、とにかくオードリーに目が行き、金髪碧眼美女が地味に見えて可愛そう、と思ったものでした(今思えば大きなお世話感がありますが…)
それからはレンタルビデオや数々の書籍や写真集などで彼女についての知識を深め、それと同時に50年代当時の俳優達や監督にも詳しくなっていき、当時20歳そこそこだった私はそれで得た知識を当時の大人達に披露して感心されたものです 笑
このドキュメンタリー映画は、オードリーの長男さんのショーンさんが関わっているだけあって、長年しつこくファンやってる私から見ても、彼女の類まれな人生を非常に簡潔に見事にまとめられていると感じました。
とにかく構成が見事です。既に両親との複雑な関係に悩んでいた幼少の頃から悲惨な戦争の体験時期(書物では飲まず食わずで数日一人で地下に潜んでいた話や、たまに手に入った食べ物に蛆が沸いているのを見て「久々にタンパク質が摂れる」と喜んだというような話もあるのですが、そのようなエグい話はこの映画では特に触れられず)から、皆が観ててワクワクするであろう、スターダムを駆け上っていく華やかな女優期、家族第一を優先して映画界から離れ、そのうち自身の名声を大いに生かしてユニセフの活動にまで大貢献する後年期で構成されています。
個人的にこの映画が素晴らしいと感じたのは、特に後年期のオードリーです。
映画内のオードリーの友人の証言にもありますが、友人の子供が「オードリーは何故映画スターなのに、もっとそれらしくしないの?」と不服そうに言ったという箇所。
これはオードリーの次男のルカさんによる話でも出てくるのですが、ルカさんは子供の頃、オードリーが映画スターだったことは全く知らず、たまにマスコミやパパラッチにつかまってオードリーのことを聞かれた時、「何言ってるの?僕はドッティ(←当時のオードリーの旦那)夫人の息子だよ」と言っては、彼らから大笑いされたそうです。家ではとにかく話が面白いドッティが主役で、オードリーは彼の妻の座に徹していたそうで、ルカさんのオードリーの女優時代の知識については、いまだに一般の人たちとそう変わらないということでした。
あと子供だった当時、ルカさんが友人達を自宅に招く時、その友人達の親達はここぞとばかりにオードリーが如何に素晴らしく華やかで美しい女優だったかを子供たちに説いたそうです(いや、これについては私も同じ立場なら絶対鼻息荒くそうしますよ)。
しかし当日招かれたルカさんの友人達は、オードリーがあまりにも普通なことに拍子抜けしてしまったそうですが、それと同時に素のオードリーにすぐ好感を持ち、あっという間に親しくなってしまったそうです。私はこのようなことにオードリーの本当の凄さを感じます。
ハリウッド黄金期に第一線で成功を収めたスターで、このようなエピソードを持つスターがいるでしょうか。それこそ、スターofスターです。
あと晩年期ですが、書物によれば彼女が末期の癌を患って最後の数週間をスイスの自宅で過ごした時、彼女の病状では彼女の態度次第では周囲が地獄化しかねない状況だったにも関わらず、彼女自身の姿勢と周囲に対する思いやりと愛によって、そうにはならなかったそうです。その書物を読んだ当時、私はこれほど完璧な人生の幕引きがあるだろうかと思ったものです。
そのような状況下では、正直この映画を観にくるような観客を泣かせるエピソードや構成なんかいくらでもあったと思うのですが、この映画ではそこまでその部分には触れず、いい意味で非常に簡潔にシンプルな形で終わっていました。
私はここに長男さんのショーンさんの想い、またこの映画に関わった人達の想い、更に彼らにそこまで想わせるに至った、オードリーという人の強い愛と魅力を感じます。
「これはただ単にオードリーを賛辞したり、偲んで泣くような映画ではありません。人それぞれ困難なことや辛いことはあるでしょうが、類まれなる彼女の人生を通して、是非御自身の人生も感じとって下さい。そこから御自身に対して出来ること、それから人に対して出来ることを見つけていって下さい。くよくよしてても仕方ない、とにかく前に進みましょう!」
…文才も表現力も乏しい上、映画の解釈が間違っていたらこれまた申し訳ないのですが、オードリーのような方とは遥かかけ離れた小市民な人生を送る私が、曲がりなりにもこの映画から感じ取ったことなのでした。
この映画を観れて、本当に良かったと思います。それまで映画や書物などでしか知らない、私にとってはある意味「おとぎ話の人物」であったオードリー。
彼女の辛い体験や高貴な人柄、人々に対しての素晴らしい愛もひっくるめて共感しながらも、どこか他人事のように「だって彼女は特別な人だし」「所詮自分とは全然違う世界の人だし」と思って彼女をディズニー映画の登場人物のように、自ら額の中に閉じ込めて眺めていたような私でしたが、この映画を観てからは、生身のオードリーが、私の傍らにいて見つめてくれているような感覚になっています。
日常の些細な仕事や生活面で、この映画を観たことで私の中に宿った『マインド・オードリー』がいつも優しくツッコミを入れてくれます 笑
これから私はずっと彼女の存在を、精神を、愛を常に感じて生きて行くことが出来そうです。
時空を超えて遥か遥か遠いハリウッドスターだったオードリーを、ここまでいい意味で身近に感じさせてくれたこの映画を作って下さった方達に、そして何よりオードリー・ヘプバーンその人に、深く深く感謝致します。
愛を与え続けた人
「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーン のキュートさに恋をしてからいくつもの主演作品を観てきたけれど、スクリーンの中ではない彼女のことはほとんど知らなかった。
女優としての魅力は素晴らしいのはもちろんだけれど、ひとりの人としても素晴らしかったんだな。
愛を求めて愛に裏切られて、でも愛を家族や人々に与え続けたヘプバーンの生き方を知れて良かったです。
オードリーにはなれなくても、オードリーのスタイルは選択できます
①人生は無条件に受け入れる。
②人道を政治化するのではなく、政治を人道化するためにユニセフUNICEFの活動を続けた。
③(父親から愛されることは求めても叶えられなかったからかどうかはよく分かりませんが)人を愛する、子どもたちのために生きる、それ以外の選択肢は無い。
要約すると、とても味気なくて申し訳ないのですが、この映画から伝わってくることは、言葉にすればこんな感じでした(あくまでも私個人の感想です)。
誤解されると困るのですが、決してネガティブな文脈で言ってるわけではありません。
あれだけの人でも、自分の人生と折り合いをつけるためには、我々一般人と同じような葛藤の中で、もがき続けていたんだ、ということを言いたかったのです。
影響力という点で、一般人とはまったく違うのは当たり前ですが、どこか等身大の人のように感じられるから、世代を超えて世界中の人たちから愛されるのだと思います。
その時の自分にできることをいつも精一杯考え、実行に移す。そういう思考パターンの人にとっては、あれこれと考え過ぎて何もせず、結果的に無駄な時間を過ごすことになるというのが一番恐れるところ。だから、彼女にとっては、これは今やるしかない=選択肢は他に無い、そういうことになるのだと思います。
愛に飢えていた「世界中に愛された人」
華奢で、可憐で、愛くるしい彼女が愛に飢えていたなんて、驚きです。年齢を重ねてからのユニセフでの活動が主体的で、積極的で、自身が求めていた愛を溢れんばかりに注ぐその姿は力強く、尊く感じます。映画としては、ほぼ記録映画で、淡々としており、特に凝った演出はありません。エンディングで流れる「ムーンリバー」が切なく、ジワジワ来る感動を味わえます(^o^)
人を愛したオードリーの魅力
ハリウッド黄金期の大スター、オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー。
幼少期に父親に捨てられ、ナチス占領下のオランダの過酷な環境で育ち、バレリーナになる夢も破れたが、初主演作「ローマの休日」でアカデミー主演女優賞を受賞し、映画スターとして輝かしいキャリアを築いた。しかし、実生活では2度離婚し、男運の悪さと愛される喜びを得られずにいた。晩年にはユニセフ親善大使などの慈善活動を通して多くの人々に癒しと救済を与え、生涯をかけて、愛すること、を続けた人だった。
懐かしいアーカイブ映像、映画関係者、息子や孫、友人らのインタビューも含めオードリーの本当の姿を見せてくれ感動した。
バレエダンサー役のアレッサンドラ・フェリーは晩年のオードリーに似てて素敵だったし、フランチェスカ・ヘイワードはキャッツの主役だった女優さんで美しく綺麗だった。キーラ・ムーアは可愛かった。
オードリーのファン必見の作品です。
無条件に愛すること
正直、オードリーヘプバーン=絶世の美女
というイメージしかありませんでした。
もちろん顔が超絶綺麗なのは事実ですが
それよりも表情が美しいのだと思いました。
愛されたかったからこそ愛することを大事にしていた、
痛みを知ってるから塞ぎ込むのではなく、与える。
本当に強く凛としていて思いやりに溢れた素晴らしい人だったのだと。
飢餓に苦しむ子供たちをみて、何かを憎んだり責めたりするのではなく
自分にも責任を感じると発言していたことが
凄く印象に残っています。
やっぱり人の美しさは内面から溢れ出てくるものなんだと
絶世の美女から改めて痛感しました。
オードリーヘプバーンはこれからもみんなを魅了し続ける、ある意味永遠の存在ですね。
私の記憶に残る女優
母の背中に背負われて観た”緑の館″のオードリーが初めての出会いでした。
まだ2歳そこそこの私さえ強烈な印象を残しました。
今回のドキュメンタリーは懐かしい写真等も拝見出来て良い映像だったのですが、唯一バレリーナのシーンが要らないのではと思いました。
バレリーナの代わりにオードリーの映像を増やしてほしかった。
これが無ければ評価MAXでした。
ネガティブをポジティブに、心の強さが光る
まあとにかく素敵な人!
それはこの作品を観る前も鑑賞後も変わらない。
ただ、本作品で知った、母との関係、そこから後々まで引きずる愛情を渇愛する姿は新鮮でした。
色々なものを糧にして前へ進む原動力にできるのか、そうでないのかで人生は分かれるのでしょうが、結果それで自らの生命も縮めてしまったのかとかんじるのが残念でした。
それでもやはりこの方は特別な存在であることには誰も異論はないのだろうし、これからも語り継がれていくのでしょう。
存在を知らない方にも見てほしい作品です。
たぶん100分では語り尽くせない…
語り足らないだろーなー、と思う。誰もが知っているオードリー。自分の年代だとすでにユニセフで活躍していた時しかしらない。が、数々の名作達は当然見ているがやはり当時の彼女のことはよく知らず。今作で語られた話もきっと表面的な部分だけだと思う。スーパースターで生きてユニセフ親善大使で晩年をすごす。これだけでもすごい人生だよなー。
ヘップバーンは愛の人でした!
今までヘプバーンの映画を見て、なんと美しい方、と思っていましたが、辛かった子供時代、愛に翻弄され、愛に生き、子供にもめぐまれ、そしてユニセフに尽くして亡くなる最後まで、スターとして、一人の女性として、人間として、感動で胸がいっぱいになりました。今回、試写会に参加したのですが、とても良い映画を見せていただき、心より感謝申しあげます!
全71件中、61~71件目を表示