オードリー・ヘプバーンのレビュー・感想・評価
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強いガラス細工のような
清楚で透明感のあるキラキラした美しさは、痩身な体つきも相まって、脆く壊れそうなガラス細工のような印象をもちますが、本作をみると、外見の印象とは違って、とても強靱な精神力の持ち主だとわかります。幼少期における父との離別や度重なる離婚で傷つき苦しむ姿は、銀幕の清々しい美貌とは違う痛々しさを感じますが、それゆえに、スターでありつつ、身近にも感じられるのかもしれません。愛の大切さは多くの人が語りますが、それを自己のためだけでなく、利他のために実践し続ける人は希有な存在と思えます。とても残念なことですが、ウクライナをはじめ、未だ世界中に暴力が溢れかえっている今だからこそ、オードリーの生き様が輝きを増しているように感じました。
美しくて尊いもの
唯一無二の魅力と存在感。
あらゆる誉め言葉が当てはまる女性だなぁ…。
内容的には、Wikipediaを映像でなぞるような感じでしたが、
彼女自信の悩みや葛藤など、
周りにいた友人たちのインタビューや、
少ないけども本人の語りなどで知ることができました。
しかし、本当に真っ直ぐに愛を求める、
真面目で心の美しい人だったのだなぁ…。
淡々と語られるオードリーの最期まで
時に静かに、ゆっくりとオードリーの人生が語られる。
至る所で目にするプロフィールに加え、彼女に関わった人々の声とともにオードリー・ヘップバーンという人物が抱えていたものが少しずつ明らかにされてゆく。
誰もに愛されるオードリーの心の内には、一見その名声からは想像できないものを抱えていて、その事が、私たちが普段生き、悩み、向き合う日々にそっと寄り添ってくれるような気がした。
あれだけの映画スター女優がカメラの外では普通の一人の女性として振る舞い、シンプルな生活を過ごす、彼女の中にずっとある軸がそうさせているようだが、きっとあれだけの忙しない日々の中でそれを維持することが可能なのは彼女だからこそであり、またそれが皆を惹き付ける魅力なのだろう。映画スターの中では稀有な存在であり、多くの女性が憧れるオードリー。本作はそんな彼女を改めて実感させてくれる作品になっているのではないだろうか。
世界中から愛されていたオードリーが、意外にも愛に飢えていた・・・
バレエダンサーの映像で癒やされるものの最初からショッキングな内容。オードリーの父親はナチスに心酔してファシストになったこと。むむむ、どうなんだ?この展開。だけど、彼女自身は違った。それでも戦争当時のアーカイブを見せられ、オードリー自身もゴミ箱を漁る孤児たちのように餓死寸前だったのかと想像すると心が痛くなる。人生の後半をユニセフの活動に費やしていることを考えると、彼女の幼児体験がそうさせたのだろう。
最初はファン向けのドキュメンタリー映画だと感じたのですが、徐々に彼女の人生に共感してしまう作品。息子さんの語る内容よりも芸術家の孫の話が興味深かったなぁ。
ジバンシィのドレスを着て足元も見ずに階段を下りるシーンだけで観る価値あり!
ジバンシィのドレスを着て階段を下りるシーン、「ティファニー」の最初のシーンをまとめて観れるだけでも観る価値あり!
不幸な生い立ちを自力で乗り越え、愛されるより愛することを選んだ生き方を観て、身も心も美しい人がいるんだなあ、と思いました。
そんな人の出演作を、いつでもどこでもクリックひとつで観れる現代の我々は幸せですね!
で、上映後外に出たら清々しい五月晴れ!(配給側がこの時期ねらいましたね!)
ところで、「特攻野郎Aチーム」のスミス大佐は若い時いい男でしたね!
愛の人
生涯を通して、愛されること、愛することを求めて生きた人だったのですね。可愛らしい顔で華奢な体型を見ていると、大人しいお嬢様かと思いきや、積極的に行動をしていたのですね。晩年のユニセフの活動は知っていましたが、改めて彼女の活動に感心しました。
今、オードリーがいてくれたら
人道とは人を愛すること。
主権国家に一方的に侵攻し雨あられと学校病院を砲撃し、民間人、とりわけ子供たちを理不尽に殺害していてお情けをかけるかのように人道回廊を設置するとか平気に口にする巨大国家、指導者。
今オードリーヘプバーンやヘレンケラーのような方がいて下さったら。
こんな平和に映画鑑賞できる国で他力本願な願い言う前に行動起こせって話ですが。
いや、本当にお姿同様に心澄んだ方ですね。
ローマの休日しか満足に観てなかったですが。
経験をその後の生き方に生かした人
伝記映画。終盤に描かれる彼女の姿が主題なのかな。さまざまな経験があったけれど、それらをみな経験として昇華させた結果、彼女はこうなったんだ、と俺は受け取った。おかげで、どんな内容も、出歯亀的にではなく観ることができて、自分の精神衛生上は、大変よかった。
観ようと思った動機はもちろんヘプバーンを観たいから。今のところ、エマワトソンと彼女の二人しかいない、俺がファンな洋画女優だ。でも、そういう映画じゃなかった。なんか、生き方をちゃんと考えよう、と思うタイプの映画だった。よかった。
--- 友人に言われて、そうかもなあ、と思った話
有名人が死んでから30年ほどすると、こうした映画が公開されるよね。
「死んでしまった人から同意を得ることはできない。そういう中で、本人を特定して『こういう人、こういう人生でした』と描くこと、それを『彼女ってこんな人生だったのか』と娯楽として楽しむことって、いいのかな。
これが、フィクションだけれど、ファンが観ればああ、オードリーの話だな、とわかる程度であれば問題ないのだろうけれど」とのこと。
たしかに、芸能人だからと言ってその芸能範囲を超える範囲で、その人生を勝手に語られることは、やり過ぎ、硬い言葉で言えば人権侵害に触れているかもしれないなあ、とも思う。
それは、今回の映画のように好意的に描いているか否かに関係なく考えるべき内容なんだと思う。
以上のことを忘れないように書いておく。
備忘録
彼女はふわふわした人物(役柄)に重力を与える
捨てられる恐怖
愛されないと愛したくなる
無償の愛が生涯のテーマだったと孫は言う。
どんなに悲惨でも、悲惨であればあるほど助け合っている、という過去の経験
愛されたいと思っていたのに愛されなかったという経験があるから、愛してると言い続け愛し続けられた
彼女は愛する方が得意だった
愛されなかったことを、愛するということに変えた。だから、あんなに愛されるんだ
人生でよかったことは、経験した苦しみを自分のために生かせたこと。そして、愛せたこと。
バレエダンサー3人のシーンさえ無ければ
オードリー・ヘプバーンの女優業以外のことが分かり、その点はとても良かったのですが、
合間に挟まれるバレエダンサーのシーンが全く不要でした。
彼女の過去作の出演シーンと、インタビューなどの本人シーン、息子や友人達の証言のシーンだけで構成してほしかった。
ともあれ、彼女の思想や苦悩や愛情を知ることが出来て良かったです。
(原題) Audrey
彼女の魅力をたっぷり伝えてくれる作品にもなっていて、数々の出演作品のシーンが流れるたびにオードリーの美しさにハッとさせられ息を呑みました。
この先彼女の作品を観る上で知れて良かったなと思うことばかりでした。
既に何回も観た作品ももう一度観たいです。
" She was a movie star "
あのスマートな身のこなし、あの笑顔、あの眼差し、あの聡明でキュートな雰囲気、天使がこの世の中に舞い降りてきたみたいで、今まで、「1番好きな女優さんは?」と聞かれたら必ず『オードリーヘプバーン』と答えていたけれど、映画を観て、さらに深く好きになりました。
子供時代の栄養状態が影響していたのですね……
(生まれる前に上映されていた、= 昔の)オードリー主演の映画を観るたびに、銀幕のオードリーヘプバーンは、本当に永遠だと思う。観るたびに。
子供の頃の写真や初演の映像など、映画以外で初めて見る映像も多かった。
女の子は、父親と同じような人を好きになってしまいがちで、結局、恋愛関係も父親との関係を繰り返してしまう(ことが多い)……と、なにかで読んだことがあるけれど……。
たくさん幸せ でもあったと思う。
オードリーに聞いてみたい。どうだった?と。
愛らしく、美しく、凛とした姿は、それまでの誰とも違う、唯一無二の俳優、オードリーヘプバーン。
私もローマの休日でのキュートな笑顔と演技に心奪われた一人です。女性のファンがとても多かったですよね。
そんなオードリーの幼少期の辛い時代背景と、父との別れ、どのように世界中を魅了する女性になっていったか。プライベートでは、幸せを掴みながらも、二度の辛い離婚を経験した。愛に飢えていたオードリーだが、ユニセフの活動を通して"無償の愛"を与える立場になっていったことが描かれている。
確かに、幼少期の戦争体験、父との別れや二度の離婚は、言葉にならない程辛かったことは間違いないと思う。でも、オードリーの人生の辛い部分を助長しているような印象を受けた。(三世代のバレリーナが出てきて踊る演出なども)
晩年は、スイスで大好きな田舎暮らしをし、素晴らしいパートナーとも出会い、優しい子供たちや孫、生涯をかけて取り組む活動に出会い、亡くなるまで続けられたこと。オードリー本人に聞かないと分からないことかもしれませんが、晩年は幸せだったのではないかと、私は思いました。
あらためて、素敵な女性だったんだなー。内面から出てくる美しさってこうゆうことなんだなと。またあらためてオードリーの作品を観たくなりました。
身内の語りが
オードリーの半生を知る上では面白かったが、身内、特に孫が自分の祖母のことを語る部分は白けてしまった。観客のほとんどが、この孫よりもオードリーを見ている時間は長いと思うし、孫に語られたくない、と思ってしまった。また、途中途中で登場するオードリーを思わせるバレリーナの演出も、かえって気持ちが途切れてしまい逆効果だと思った。
彼女のことは気になっていたので、証言や映像や人生を知ることができて...
彼女のことは気になっていたので、証言や映像や人生を知ることができてよかった。晩年の活動にのめり込んでいった動機もよくわかった。でも、人生のすべてが繋がってないというか記述しきれてない。どうして二番目の彼があんなに浮気をするひどい奴だったかとかは知りたいかも。あと、ファッションのストーリーのところはもっと知りたかった。彼女は、自分で決めて、それなりに幸せな人生だったと思う。
聖母オードリー
11歳の時に彼女の伝記マンガで出会ったのが、オードリーとの初対面。そこからずっと大好きな女優さんだったけれど、スマートフォンでも家のテレビでもなく、映画館で見る彼女は最も美しく愛らしく、そして彼女にしか出せないオリジナルの輝きを放っていた。
また、彼女の作品は全てとは言えないけれど、多く見てきてその映像が劇場で見られたのは個人的にこの映画を見に行って良かったと感じた点である。
銀幕の妖精と謳われた彼女であったが、実際のプライベートの彼女は慈愛に満ちたまるで聖母のような御人だったのだとこの映画で体感させられる。
後半生のユニセフにおいての活動は、その伝記にも詳しく書いてあったのでよく知っていたが前半生における傷の多い人生を見れば、彼女の前半生を生かせる場があって良かったという言葉には感動せずにはいられない。
これからもそのレジェンド級の輝きと、彼女が与えた愛は世に残り続ける。
日比谷満席でした
友人に誘われて拝見。
とにかく満席で驚きましち。
前半は、寝てしまいましたが、
後半からドキュメンタリー満載で
人生を辿って行ったので面白かったです。
募金活動の犠牲になったんですね。
父親との関係性でのちのパートナー選びが
左右されるんだなぁと思いました。
それにしてもドアップ若い頃綺麗でした
ヘプバーンの人生
映画というよりドキュメンタリーだけど。
今から40年近く前、それでもリバイバルだったけど、はじめてできた彼女といまはない自由が丘の映画館で『ローマの休日』をみた。
一目で彼女の魅力にとりつかれ、たくさんの彼女の映画を見た。
この間テレビで『ローマの休日』がやってて、久しぶりに見た。僕が好きな映画のベスト3に入る映画だ。
この映画を見て、彼女は2度の離婚をしてしまったけど、最後は自分のやれることを精一杯できて、幸せだったように思う。
僕も最後は世の中のためになれるよう人生を考えたい。
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