「オーソドックスで正解のドキュメンタリー」オードリー・ヘプバーン コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
オーソドックスで正解のドキュメンタリー
ド直球ストレート、長男や友人たちのコメントを添えて、多くの伝記や映画雑誌などでは有名なオードリーのエピソードを紹介する、オーソドックスなドキュメンタリー。
変化球を投げないでも、よい出来だったと思いました。
彼女自体が「愛されている」アイコンだし、幼少期から過酷な人生を送ってきているので成立していました。
ナチに傾倒して、子どもだったオードリーを捨てて出て行っちゃった父親のエピソードはあまり知られていないはずだから、これを正面から取り上げたことはよかったかなと。
紹介されてなかったことも多く。
再会後、直接の交流としては袂を分かった父ではあるが、資金的な援助は続けて、亡くなる間際に「愛してないといったのは、父としてどう接していいかわからなかったから。娘のことは誇りに思っている(ニュアンス)」と言葉を遺したエピソードは入れてほしかった。
出演作品を満遍なく紹介していたから、『ローマの休日』などの代表作以外は観ていない人たちが、「あれも、これも観てみたい」と思うはず。
私も今「午前十時の映画祭」でかかってる『いつも2人で』が観たくなりましたよ。
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